2011年03月20日

大前研一の原発に関する解説動画の文字書き起こし3/19 その1

※3/20 17:25に続きをUPしました。こちら
http://genshi.seesaa.net/article/191573271.html



この記事は、先週に引き続き、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の3月19日放送分
http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0







を文字に書き起こしたものです。

先週以降、twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいととても評判です。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が1時間と長いため、時間が取れないと思う方も多いと思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約75分なのですが、この記事では、最初の25分を書き起こしています。後半部分は出来次第また更新したいと思います。

なお、僕も探したのですが、3月20日、午前4時の段階では、動画の内容要約をWebにUPされている方はいらっしゃらない様です。


この要約を読んで頂きたいのは勿論なのですが、是非、動画を見て頂きたい。
大前氏の解説、本当に分かりやすいです。文字では伝わらない情報も多くあると思います。
お時間のある時に、動画をご覧になる事をお勧めします。



最後に。本記事では、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)
大里希世(おおさときよ)



-------------------------------------以下書き起こし--------------------------




野中:さて大前さん、依然として予断を許さない状況が続いてますよね。

大前:そうですね。被害としては、東北地方を襲った津波の被害の方が遥かにに大きいんですけど、これから先の事を考えると、この福島第一原発がどうなるかというのを非常に大きな関心を持ってますし、世界的にもですね、これをどう日本が処理していくのかという事、非常に大きな関心値ですね。

金曜日の地震の後、土曜日に最初の1号機でもって水素爆発があって、それを受けてですから。その後随分と、1週間と半日経って、どうなったかという事で、皆さんも関心、非常に高いと思いますけれども、あそこで言ったようになっちゃったという事ですよね。つまり電源が全くないんでなるようにしかならないと。こういう状況ですし、あそこの中央制御室も1号炉と3号炉の間にあるんですけども。共通の制御室ですけども。メーターが読めないんですから、あそこにいても意味が無いというね。

そういう悲惨な状況になっておりました。それで、私の方の先週のコメントというのはこういう形で、原発はもう民間企業では継続できないよと。これあの、経営的な意味合いとして、無理でしょと。こっから先はですね、東芝も選択と集中で原子炉と半導体ってやったけども。運が悪いというかね。これから先の事はまだ分からない部分もありますけど、相当会社の戦略には影響を受けると思います。で、今日、リアルタイムオンラインケーススタディでやる予定の日立もですね、同じく原子力に相当傾斜してますんで、ここも大きな影響を受けると。当然、日本の企業という事で、主力はPWRでやってます。加水型でやってる三菱重工も影響を受けるという。まあこういう産業界にとっての大きな影響があります。

それから日本のいわゆる、産業政策としてやってきた原子炉。
これからの輸出政策の柱としての原子力。それから日本の核政策の一つとして進めてきてるプルサーマル。こういった様なものがですね、いずれも頓挫する。3号機の場合には、プルトニウムとウランを混ぜた、プル、サーマル。の正に代表格という事でありましたんでね。そういう風な影響、少なからぬ影響が起ります。先週のライブを中心に、いつも日経BPの記事で書いておりますけれども、福島原発で何が起きているかと。スリーマイルよりも状況は悪いよと。いう事を言って。私はグレードで言うと6番目だという事を先週の日曜に言いましたけれど。昨日になって、原子力保安院が5だと言ってるんです。これはもう世界の恥です。世界中は7じゃないかと思ってるのに、5っていう事は、日本国は、真実を国民に伝えてないと。我々は彼らが信頼できないと。いう事で、もう早速ものすごいリアクションが出てきてます。で、これをですね5というって事は、原子力保安院というのが実は、原子炉の事を全く分かってないと。スリーマイルより遥かにですね、放射性物質をですね、散らばらしてね。そして世界中をパニックに陥れてるこの状況を見てですね。5という事は、まあスリーマイルですね。スリーマイルの場合には放射能が殆ど外に出なかったんで。中で全部、格納容器の中に収まったと。そういう意味において、確かに炉心溶融というのは起りましたけど。表に出なかった。で、グレードというのは人々への影響ですから。だから、チェルノブイリは7になってて、多くの人々が被災、被ばくをした訳ですけど。スリーマイルはそういう人が無くて。ミルクがちょっと検出されたというだけですんで。これはまあ5でいいと思うんです。炉心溶融という意味では深刻でしたけど。
しかし今回はかなり表に出ちゃってますし、恐らくこの後ですね、消防士とかね、色々なね、現場で働いた東電の方とか、あるいは東芝の方も大分出かけて行ってるんですけども、そういう方々はですね、相当な線量を被ばくしてますんで。今後の長期的な身体に対する影響もかなり心配と。こういう事です。

で、実はですね、これに関しまして、私が4年前に日経のBPで柏崎原発。であの時に、日本の原子炉というのは、あれを無事に乗り越えた。震度に直すと7ぐらいだったと思いますけれども、しかしながら直下型だったんで、加速度はもう今まで人間が経験した事のない、3000ガルという加速度を経験しています。それに耐えたという事で、私は褒める点もあったと。だけど、反省すべき点があるよと。こういう事を書きました。皆様の中には覚えておられる方もあると思うんですけど。ただ、私が当時連載していた日経BPのタイトルがよくないです。「産業突然死時代の人生論」というんで。これはですね、今になってみますとね。なんであんなテーマでやってたのかなあと。要するにデジカメが出てきて、アナログカメラが無くなるとか、そういう産業の突然死という事をテーマとしてねm書いてたんですけども。それがですね、このシリーズで私は5年間書いてるんで。別に、今回のような事をテーマにしたんじゃないんですけど。改めてですね、このページ出してみてですね。あれーこれ書いてたのかなと思って、ちょっと私はがくっと来ましたけれども。

その中で、反省すべき点というのを3つ上げてるんですけども。実は今回の問題が、この反省点を東電が真摯に受け入れて直してくれてれば、何の問題もなかったと。こういうことです。それは如何言う事かというと、複数の原子炉を同一サイトに置いた時に。同じ物理的な、例えば津波とか地震でもって、みんなひっくり返っちゃうと。そして、外部電源が取れなくなると。前回の場合も外部電源が取れなくなったんです。それはですね、鉄塔が壊れちゃったんです。鉄塔が壊れた。今回もやっぱり、表側の変電所が壊れて、外部電源が来なくなった訳ですね。同じなんです。で、その時に、非常用の電源。まあディーゼルジェネレーター、DGというものを使ってるんですけど。これは柏崎の場合は幾つかが立ち上がってくれたんです。全部じゃないんですけど。余りにも信頼性が乏しいというんで、非常用の電源として、2系統、4機のディーゼルエンジンではダメだと。オンサイトで火力発電所を小さくてもいいから作って。それが地震の時に緊急停止した後の原子炉の冷却をやらないとダメだと。そういう風な小型の発電所を、原子炉を複数持つ場合には置くべきだと。原子炉ってのは地震があると、逆にいうと停止させないと危ないですから、その場合、何がなんでもオンサイトで電源を持たないといけないと。で、持ってる蓄電池というのがありますけれども7時間か8時間で切れちゃいますから。ですから、この様なものが無いとですね、非常に危険であると。だから、オンサイトに小型の火力発電所を作れと。いうのが此処にあるんです。そういう事をね、4年間も暇がありながら。暇というか時間がありながら、全く考えてない。で、今回の場合も、今になって考えてみると、変電所一個で外部から取り込むと。東北電力との間の話合いによっていざという時には融通してもらう。ってな事も言ってたけど、東北電力の方も余裕がないし。その、変電所経由じゃないと入ってこないと。こういう事ですよね。全部一緒に落っこちちゃいましたから。6基。3基は停止中でしたけども。

という事でね。この様な事ってのはある程度予測できる。そしてそれをちゃんとやっていれば、今回も、電源がちゃんと回ってれば、何の問題もなかったんです

現に第二原発の方は、常温停止までもう行ってますから。ちゃんと緊急に止まって、電源があったんで。常温停止に行ってると。非常用電源の方も回ってると。いうことですよね。
ですから、今回は1号の方は、ものすごい津波に襲われて。そしてまあ水浸しになっちゃったと。いう、こういう事情はあるんですけれども。このような反省というものをして頂く必要があるという風に思います。



----海外メディアに対して(9:10辺り〜)----


海外メディアに関しては、私はですね、こういう提案をしています。アメリカとイギリスを中心とした原子力のエキスパートを日本に連れて来いと。そしてチームを作って皆で一緒にこの現状を見ながら解決策を考える。で、どうやって解決したらいいのかって言う事をですね、まとめて、統合した意見としてそこで発表していくと。で、今どういう事が起ってるかっていうと、東電が嘘をついていると。これはもう間違いないんですけども。

これを首相官邸が鵜呑みにしていると。したがって、アメリカのメディアなんか見てるとですね。日本政府は、たかが1企業に振り回されて、国民を守ることさえやってないと。だから我々はですね、自分たちの持っているデータで、日本にいるアメリカ人については我々のルールでやらしてもらうと。ここまで言ってますよね。そして、この隠ぺい体質。
これはもう、東電の事を、枕詞を言うと隠ぺい体質の東電と。こういう事で、今まで何回もこういう事故が起るたびにやってきたんですけども、この体質に大きな問題があると。で、そこがですね、6つのトラブルを抱えてですね。どうしていいか分かんない。
だから今はですね、私は隠ぺい体質というよりも、単なる無能というか能力不足という所
が問題になってると思いますけれども。しかしながらですね。海外の方は呆れてるわけですよね。それで、CNNあるいはBBCという所が、まあBBCの方は少しマイルドにやってますけど、CNNなんてのはもう鬼の首とったみたいにですね。こいつらもう、殆ど究極のシナリオに向かってるぞなんて、こういう言い方をしますんで。したがって、海外メディアっていうのは、100対1ぐらい。私が仮に書いても100対1くらいと、思いますんで。

私の出したアイデアはそういう人を連れて来てくれと。で、なんだったらですね、私がそのチームのリーダーをやってあげるよと。何故かって言いますと、原子炉が分かってて、今回の事情もある程度理解しており。そしてまた、仲間がいるんで。誰と誰を集めたら日本側は何とかなるか。っていうのが分かってますから。で、海外からそういうエキスパートが来たら、どうするのかというシナリオについてはですね。皆で発表すると。で、来た人達が、自分たちの分析の結果としてもこれいいよっていう統一見解じゃないと。日本はこう言ってるけどアメリカ政府はこうなんだ。とかね。中国政府はこっちでもって救援機を派遣しようとか。もうそういうとこまで来てますんでね。そのようなアプローチを私は提案しています。また、それだけの時間を取ると。いう事を言ってます。




----地震について(12:00辺り〜)----



野中:まずは地震の話題からです。東日本大地震は18日、発生から丸1週間を迎えました。
大津波に見舞われた東北太平洋沿岸部の被害は甚大で、死者、行方不明者の数は阪神大震災を上回り、国内の自然災害としては戦後最大となりました。震災の被害は日を追うごとに増加し全容は依然として明らかになっていませんが、燃料などの物資の不足は解消されず、被災地の市民生活や経済活動に重大な影響が出ています。

大前:この、先週も言いましたように、日本の場合には津波とかそういうのに慣れてるんで、警報が出て皆高い所に行ったと。あの津波にしては死者が少ないと言ってたけど、私はそうじゃないでしょ、と。数万人行くんじゃないですかと。言う事をいいましたね。やっぱりそこに行きますね。今のところですね、行方不明者等を等を足すとですね、20000人に到達すると。言う事はほぼ確かと。言う事ですので、したがって、やはり、戦後としてはですね、既に最大の被害に、まあ人的被害になってますれけども、20000人以上になると。だからこういう時にですね。メディアなんかに登場する人達ってのは、日本の場合にはやっぱりちょっと違うと。津波があっても直ぐに高い所に行くと。Warningシステムがあるから、プーケットなんかとは違うよ。なんて言ってながらですね、実際にはですね、もう悲惨な状況になってると。流されて気がつかなかっただけっていう人もいるし、未だにまた探してね、どこに行ったか分かんないっていう人も多いわけですよね。この辺はやっぱり日本の方が優れてるなんて安易に言わない方がいいです。あれだけの被害というのはですね、物理的に見ても、世界中が驚いてますけども。初めて、ビデオで空からも陸からもですね。津波の実態ってのが分かったと。海外の論調としてはですね、これは普通の津波と全然違うと。チリの津波の経験から、遠くからこう来るやつが三陸のリアス式のこういう所にこう集まると、何十メーターかになるってのが分かってたんで。防波堤ですね。津波防止のやつを。三陸はですね、皆、大船とかがなんか作った訳ですよ。ところが今度の近海で起った津波ってのはものすごいもので、そういう風になってたら、S字型にこう入ってくるとかね、こっちに行ってL字型に入ってきてそのあとまた、中、奥まで行っちゃうという。ああいうのは人類は見た事ないと思います。で、もう、ビデオを見てですね、世界中が腰を抜かした訳ですよね。これは我々にとっては初めての、フルに映像を取れた。また、クオリティもいいですよね。そこをほめてもしょうがないですけど。やっぱりヘリコプターから撮ったやつにしろ、名取川の所をね、こう空から撮ったやつとか、そういうのありますけど、ものすごい記録です。これを活かさないといけないと。いう風に私は思います。


----東北地方の再建について(15:00辺り〜)----


そこでですね、新しい東北地方について考えたいなと、こう思います。
私の提案1はですね、復興はやっちゃダメだと。ね、復興してはダメだと。災害の経験から立ち直るのではなく、ね、21世紀らしい、日本らしい、安心安全のコミュニティを作ると。ここにしないとですね、戦後の焼け跡から闇市みたいに出てきてね。未だに東京ってのは消防自動車も入れないような所が残ってる訳ですよ、沢山。今のまんましていくと、あの瓦礫をこういう風にやってですね。それで、自分の住所見つけたらそこに掘立小屋かなんか立てますよね、視力もないから。ところが、あの人達はですね、今までテレビなんかに出て来てる人は、もうあそこには戻りたくないと。またあれが来たらまたやられる。怖いと。こういう事を言ってる訳ですよ。人々は昔の所に戻りたいとは思っていない。戻りたいと思ってる人はいるかもしれませんけども、やっぱりこれを見た時にですね。国としては心理的に不安な人々を同じ場所に、それこそ自由主義経済だから勝手でしょって事でやる。ただこの人たちは、もう資金ありませんので。多くの場合に津波とか地震は免責になってるんですね。自動車保険も免責になっちゃってますから。したがってですね、資金もないのにそういう風な所を復興してもね、よほどの金持ち以外は戻らない。で、今回は、よほど3階建ての強い鉄骨のやつを作らないとダメだってのが分かってますけども、
みんながそういう事をするわけにはいかないと。

したがって津波の襲った低い海抜の所はですね。緑地と公共の建物だけにすると。そして、高台に新しいコミュニティを作ると。若干ふざけた言葉を使うのをお許し頂けば、「八ッ場ダム方式」と。要するに水没する事が分かってたら、上の方に移したじゃないですか。私いつもバイクで行ってますから。あそこね。上に行った所は素晴らしいですよ。綺麗な建物がワーッとこうあってね。古い所に行くと、まあ江戸時代の日本みたいな感じですよね。だから、私はですね、ああいう風に高い所に新しい街を作ると。ね。そういう事をですね、考えるべきだと思います。で、下の方にはですね。もう人は住まない。

で、そうなってくると、漁師の方々がですね。かなり問題になります。彼らは自宅から歩いて、自分の船の所に行ってですね。それで魚市場がそこにあって売るっていう。つまり漁師にはですね。通勤という概念がないんです。で、私は、今回の地震を見た後は、やはり、あのチリ津波の反省から作った防波堤じゃダメだと思いますので。いざとなった時には水門をドーンと落とすと。オランダとかなんかにはああいうのありますけど、水門を落としてしまうと。それで、完全にですね。漁港を守ると。言う事ですね。これものすごい金かかります。で、自分たちは安全な高台から、車で通勤する。こういうやり方しか私は無理だろうと。という事はお金が掛かります。ですから、ぴかぴかの漁港が再生されますが、数は減ると。したがって、日本の2950もある漁港というものを1個ずつ回復するんではなくてですね。その三陸側にあるものを全部1個ずつ回復するんじゃなくて。数は減ると。だけども、その代わり今度、強固なものにして、住宅は上にすると。これが私のですね、東北地方復興に対するビジョンです。これも民主党に伝えてあります。

このまんま後数カ月経ったらバタバタ立ち始めて、もう動きが取れなくなるぞと。早いうちにこのビジョンを示せと。そして、そのためには財源が必要ですから、財源はまた私が考えてやると。絶っ対に、補正予算とか、国際乱発はするなと。国際乱発したら、今度は国家がメルトダウンすると。国債が暴落して、メルトダウンするから、補正予算ダメだと。ちゃんと財源の目当てのついているものを使えと。こういう事を言っております。


----海外、西日本等、周囲の話(19:35辺り〜)----

大里:懸命の作業が続けられています。福島第一原発では17日、使用済み核燃料貯蔵プール内で露出した燃料棒を再び水中に沈めるため、ヘリコプターや放水車による注水作業が続けられました。東京電力なども電力供給を復旧させ、冷却システムを再稼働させる作業に全力を注いでいますが、アメリカ国防総省のラパン副報道官は16日、救援活動に当たるアメリカ海軍等の要員に対し、福島第一原発の半径およそ80km以内への立ち入りを禁止した事を明らかにしました。

大前:これはですね、アメリカの方針は止むをえない所があるんですね。30ミリシーベルトというのが予想される時は、50マイルそこを避難させなきゃいけないってのは、アメリカの場合にはガイドラインがもうあるんですね。日本の場合にはこう様子見ながら、10で行きましょうかね、20で行きましょうかね。なんて言うんですけど。向こう側の方はですね、そういうルールがあるんで。今回の放射線を測って、これは50マイルと。こういう風に決めた訳ですね。

これは主として、原因、原因というか理由は、チェルノブイリの研究なんですね。で、チェルノブイリの場合には南東の風が吹いていて、丁度ロシアとウクライナの国境の、ウクライナ側にあるチェルノブイリが、まあ核暴走した訳ですね。あの場合には黒鉛炉が核暴走してしまった。で、核反応そのもの、広島500発分と言われる。それがそのままあの辺りに散っちゃったと。まあ日本でも、その一週間後にストロンチウムなんかが検出されたんでけども、実はあの時に風の吹いていた運の悪い北西の人々。まあ、プリアンスク省とかね。今のウクライナと、ベラルーシの辺りがですね。250kmぐらい離れた所でも、主として女性。0〜5歳ぐらいの人がですね、どういう訳かですね、被ばくをすると、特にヨウ素。ですね、131というのがあるんですけど。これが非常に沢山出て。しつこいんですけども、これ最後、甲状腺に溜るんですけども。実は、この人達が、丁度今25ぐらい。多分、ベラルーシと、ウクライナ、或いはロシアの25歳ってのは美しいと思うんですけどね。女性ですよ。、女性の方が、乳がんと甲状腺ガンになってかなり死んでるんです。200km離れていても。ですから、こういう風なデータからね。アメリカの場合にはルールをそうやって決めてあると。

で、今回の日本の福島の場合には、あの、チェルノブイリ型にはもうならないので、同じような心配はないんですけれども、何ミリシーベルトとかこういうのが出てくると、何kmくらいこうやんなきゃいけないのかと。いう、こういうものがですね、ある程度決まってるんですね。それからアメリカの例で言いますと、スリーマイルよりも遥かに前にEBR2という高速増殖炉の事故がありまして、これも炉心溶融しました。で、その時にですね、どこまで広がるか分からないと。いう事で、50マイル。やっぱり50マイルを避難領域としようとして、計算すると、100万人。100万人をエヴァケートしないといけないと。避難させないといけないと。いうんで、こらあ大変だ。って考えてる間に、こっちが収まっちゃったんです。だからもう、すんでの所まで行ったんですけれども、収まっちゃったと。いう事でですね。これしないで済んだんですが。計画は立ててあります。

その時のね。私なんかは原子炉の設計やる時に、もうとにかく、それまでに起った原子核事故というのが沢山あるんですけど、それを全部暗記して、それらと同じ過ちをしないというのが、原子炉の安全工学入門101というコースで必ずあるんですけど。
その最初に出てくる事故がこのEBR2の事故なんですね。で、人々にどうやって知らせるのか、どうやってやるのかって様な事のが、そのコースの中にあるんですけども。で、今回の場合ですね、したがって海外の方が80と言ってるのはある意味しょうがない。で、日本の方は明確なポリシーがないんで。とにかくね、それはそれ、これはこれ、ウチは自分国の国民を守る必要があると。こういう事で来てると。こう理解する必要があります。

ただ、これからはですね、日本人の方が不安になってきて、アメリカの言ってる事が本当じゃない?なーんて言ってですね、もう東京を離れてですね。どっか、ね、田舎の方に行ったり、或いは関西の方に行ったりね、大阪のホテルが満杯っていうじゃないですか。この週末は。だからね、大阪の方もですね、ある意味ビックリしてますよね。私は今週福岡に行ってまして。奥さんから電話掛かってきてね。バッテリ買ってこいって言うから、乾電池1,2,3,4って、こうやって。で、東急ハンズに開店直後の博多駅東急ハンズ。行ったら空っぽなんですよね (会場笑い) 。それでね、九州まで全く無くなってて、その後手分けして色々探しましたよ。えー、無いです。

野中:これ首都圏だけじゃないんですねえ。

大前:無い。もう日本中ですね。それから、あっちで買って東京の人に送ってやるってのもあるみたいですけどね。でもね、それにしてもね、日本中が同じパニックで。それから私の友人でね。コウケンカイ?(注:聞き取れず)メンバーでもある方がね。釣り具屋さんのチェーンで、「ポイント」って聞いた事あると思うんですけど。それで、それ探したけど、やっぱり福岡周辺にはもう無かったと言ってましたね。で、カンテラとか、ああいう、岩谷のコンロのああいうのとか、あんなのが九州でも売れてるそうです。もう殆ど、もう無いぐらい売れてると。



続く
大前研一の福島原発に関する解説動画の文字書き起こし3/19 その2

posted by トナカイ at 04:08 | Comment(7) | 大前研一 動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
書き起こし、大変感謝します。
Posted by goodday at 2011年03月20日 05:25
お疲れ様です。貴重な記録書き起こしです。
さて、途中に「ナトリガー(聞き取れず)」という箇所がありましたが、これは文脈から「名取川」です。NHKのヘリコプターが上空から名取市周辺の巨体津波をライブ中継しておりました。大前さんが言及されているのは、このことだと存じます。
Posted by KensHill at 2011年03月20日 06:37
コメント、ありがとうございます。皆様の役に立てているようで嬉しいです。

KensHillさん>
ありがとうございます。早速訂正致しました。
Posted by トナカイ at 2011年03月20日 14:19
文字に書き起こし、ありがとうございます。
私のブログでも紹介させていただきます。
大変なご苦労とはおもいますが後半部分も期待しています。
Posted by elm200 at 2011年03月20日 15:03
中国在住の者です。中国はそもそまYouTubeが見れないので大変助かりました。有難う御座いました。
Posted by なご at 2011年03月21日 11:30
貴重な書き起こし、ありがとうございます。
コウケンカイ=向研会(大前氏主催の勉強会)だと思います。
Posted by at 2011年03月21日 14:00
書き起こし、とてもありがたいです。
Posted by gramali at 2011年03月21日 17:49
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