2011年03月16日

大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。その2

【追記】3月19日 午前03:05

続きを書きました。
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/13 その3


【以下本文】

この記事は、前回の記事、
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。その1


に続き、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の放送
http://www.youtube.com/watch?v=U8VHmiM8-AQ




を文字に書き起こしたものです。

twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいと評判でした。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が1時間も長いため、見づらいと思う人もいると思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約73分なのですが、この記事では、30分〜60分の部分を書き起こしています。最初の30分については、こちらに書き起こしてあります。最後の13分は出来次第また更新したいと思っています。

なお、「大前研一 解説」でググると要約を書いていらっしゃる方の記事が沢山見れると思います。そちらも参考になさってみて下さいね。


また、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)



-------------------------------------以下書き起こし(動画では30:03辺り〜)--------------------------






大前:で一部さっき言ったブローウインドウから表に出たやつ(注:放射性物質)が近くの草原に行って、牛が草を食べて。そして牛乳の中に、おじいさんに付着したヨウ素が、同位体のヨウ素が牛乳から出たってことで、その辺りの物が売れなくなったわけですよね。これが実際スリーマイルに起った最悪で、スリーマイルよりも今回の方が遥かに悪い。というのはもう表に核分裂のものが出ちゃったわけですよね。しかも5kmか10kmか、いきなり20kmにしましたけど、かなり広範囲にわたって。それから、東北電力の方で、女川の方でもこの放射線が非常にデリケートなカウンターでやったら出ちゃった。あっちまで行っちゃってるという事はかなり広範ですね。

ただ、付着したものとすると、洗えばいいんですね。私なんか学校、MITのとき、実験してる間に飲み込んじゃったんで。ボディーカウンターですと、鉄の同位体ってのはカウンターが出てくるんですよね。だから、この程度ってのは、今のレベルってのは別にビックリするようなことじゃなくて、私のやつは半減期50年ですから。以来まだ50年経ってないんで、まだ半分にもなってないという事なんですけど。そういうのは中に飲んじゃうとずっと続くんですけど、今回の場合は早く洗い落としてしまえばね。それほどの害は起らないと思います。ただ今後ですね、やれミルクにあった、玉ねぎから検出された、野菜についてた、てな事になっちゃうと思うんですよ。そうすると、福島の漁民、農民がちょっとでも朝日新聞やNHKがガイガーカウンターでもってガーンってやりましたって言うと、もうこれは東電は賠償だけで大変なことになりますよね。
だから、今後社会的な問題が起って3号炉が大丈夫としてね。3と2が大丈夫としても
今出たヤツだけで、結構その辺を騒ぐと思います。私自身は今回出た程度ではね、チェルノブイリなんかに比べると遥かに少ないし、出た事は出たけど、そんな最悪の事にはならないと。こういう風に思いますけどね。しかし、スリーマイルに比べれば、相当な所まで行っちゃったと。これはやっぱり水素を逃さなかったと。

野中:あまり情報がよく分からない時に映像が出てきましたからやっぱり衝撃は大きかったですよね。

大前:そうですね、あれは友人と話をしていて、水素を取り出さないと大変なことになるし、もっと恐ろしかったのは、格納器の中でこれが起っちゃうとなると、結構大変なんで。四角い格納容器なんで飛んじゃったという事でね。ある意味中で起るよりはよかったと思いますけどね。

それで、事故の、序列というのも変ですけど、チェルノブイリってのはレベル7って言われてますよね。でスリーマイルはレベル5です。あの時はほんの少し表に出ただけですが、今回のやつは今のところ6になってると。で、この後炉心が溶融して、表に全部、核分裂生成物が飛び出す事があるとすればですね、7になると。いう事ですね。でも恐らく、少なくとも、今の所、スリーマイルよりは派手に表に出しちゃったと。いう風に思います。それで、今回の原子炉の、建屋の中という事ですけど、今申し上げたようにね。沸騰水型の原子炉ってのは下の方で、水を焚いて、それで上に蒸気が出る、沸騰する。沸騰水。それがタービンを回す。そして、そのタービンを回したものが復水器という所に入っていって、
外側の二次交換機という、外側から来てる交換機で、冷まされて、そしてまたここに戻ってくる。それがまた上の方から注入されて、そしてまた冷却をすると。
この炉が比較的、東電が好きな一つの理由は、地震の時に、制御棒、下から突っ込むんですね。下から突っ込むんで地震で揺れてる時に、燃料棒が4mもこうあるのが、こんなやって揺れてる時に、ここ突っ込むの大変なんですよね。でも、下から突っ込むんで、比較的入りやすいと。だからこそね、私は、程度によって、もうちょっときつくなるまで我慢して動かす、という事をしないと、もっと凄い反省をしちゃうと、原子炉を6基も同じサイトに置くというのはリスク高いという事が、前の柏崎の時もばればれになりましたよね。
同じ場所で直下型の断層で行っちゃいましたから。で、今回も、同じ状況で、殆ど同じ場所にこれだけの物を置いてると。でこれは、住民対策をやりやすいから。「ごめんね」っつって「いい」となると、そこに2つも3つも置く。ってのが東電の得意技で、日本はこれに見習って、敦賀なんかでもね、2つ3つとどんどん持ってっちゃいますけど。しかし今回みたいに、幾つあってもお互いにね同じ状況でもってひっくり返るというのがバレバレになりましたんでね。これはもう大反省材料ですよね。
で、しかも、その要因がね、1,2,3、それぞれ全部が瀕死の重傷を負ってる患者が担ぎ込まれてるっていうのをね、全部解決するだけのスタッフがいないと思うんですよ。だから、そういう状況で、且つ電源が無いためにモニターも出来ない。正確なメジャーも出来ない。でこうすればいいっていいってのは分かってても、このバルブとかね、フランジャーポンプさえもね、駆動出来ないと、こういう状況ですよね。だから、一個ずつ違う条件にするとかね、そういう事をしないといけないというかね。今回ものすごいはっきりしましたね。
住民対策が大変なんでね、どうしてもね、納得してくれる所にこう置いちゃうと、いう事ですね。


--原子炉は世界に売れるか?(動画では37:38辺り〜)--


で、この後ね、さあ、世界に、日本の原子炉が売れるかという心配をしている人がいますが、もうダメでしょうね。日本でももう原子炉の建設は出来ないと思います。
スリーマイルの後、アメリカは1台も作れなかった訳ですから。スリーマイルでさえも。
で今回みたいに、の東電のお粗末なね、バックアップ体制とか、いざとなったらこれが動かなかったとか。そういう事ですよね。それから設計思想の中にも水浸しになったらどうなるのか、そんなことも考えてないのかと。で、まあ、これは正直いって、考えてないというか、当時想定出来る事は全部考えたんですけど、今回のようなものってのは考えて無いわけですよね。全部ボックスの外で起っちゃってるから、だから、どう避難されてもしょうがない。で、後でどんなに説明しても、後で、これを見ちゃった人たちはもう納得しないという事で、日本での原子炉の設計はまず不可能になります。この後ですね。という事は日本の原子炉を海外で売ることもできなくなる。アメリカがそれ出来なくなりましたからね。で、そこで日本が漁夫の利で売ってると、こういう状況になった訳ですから。これはもう終わったと考えていいと思いますね。

それから、この後東電の様な会社が原子炉を抱えていられるか、という問題が出てくると思います。即ち、民間企業が原子炉のような巨大リスクを持つもの、で、今回かなりの人が被ばくしたとしますよね。そうすると、農業に対する補償とか、色んな補償をやっていきながら。3号2号がどうなるかってのは未だ分かりませんけども、仮に同じような事になっちゃったとしても、もし仮に此処で止まっても、3号ももうつぶすつもりですからね。
民間企業が原子炉をやるってことはまあアメリカでも、経済計算したら出来なくなっちゃったわけですよね。そういう状況になると思いますね。だから、原子炉は、もう国が公営会社みたいのを作って、そこでやってくというね、やりたければ、続けたければね、そういう事をしないとね。今までみたいに、民間企業に対して国家、特に経済産業省、原子力委員会とかね、そういう所が、法案委員とかね、そういう所がやってるっていういびつな形ではなくて、もう国そのものがやると。そして、東電とか、東北電力等に、売電する。電気を売る。国がやりたければ。もう民間企業としてはもう無理だと。いう状況に今後なると私は思いますね。

それから、国家戦略でやってきたプルサーマル。これが出来なくなります。というのは、3号機ってのはプルサーマルなんですよあれ。だれもまだ言ってないけどね。あれはプルサーマルなんです。だから、あれが同じ問題を抱えて、同じ状況になって。海水を注入するって言っちゃいました。

今日枝野さんは真水を入れたけど、その真水ポンプがダメになって、海水入れたって言ってましたよね、これ究極の選択ですね。この比較的新しい3号炉で、しかも、プルサーマルでもって命がけで説得をしてやってきたものがですね、同じような状況になっちゃったと。いう事はね、これでもうプルサーマルの推進は出来なくなります。
だから、国がどうしてもプルサーマルをやりたければ、公営事業化して、自分で自分の責任の中でプルサーマルをやってくと。いうことしか。もう東電はプルサーマルをもう一度申請してやってくと言う事は、企業としては、リスク取れないと思うんですね。

だから、3号炉が失敗してね、海水入れちゃいましたんでね、復活するとしてもものすごい長い期間掛かりますし、結構大変なんでね、多分海水入れた瞬間に、これの再使用を諦めたと思うんす。常識的にはね。ただ復活する方法は無いわけじゃないんですけど、常識的には諦めたと。思いますね。


--ヒロノさん(受講生?)からの質問--

野中:ヒロノさんからも質問を頂いていて、原子力発電所のリスクが改めて明らかになりました。日本の電力政策を見直す好機ではないかと思います。日本は今後とも原子力発電を続けるべきでしょうか。続けるとしたら、どのような地震対策を施すべきでしょうか。

大前:今申し上げた通りですね。即ち、続ける事は出来ないと思います。こういう状況でね、これを続けていくという事は恐らく出来ない。で、しかも、あれだけですね、バックアップの全ての方策が無くなっちゃうと。で、いくらそれが巨大地震であっても。巨大地震であっても、巨大津波であっても、最後の砦がこれですよってのが、今までの説得の材料だったんですね。それは格納容器で、今回はその格納容器はもったんですけど、格納容器からもれた水素がね、外側の建屋をぶっ飛ばしちゃったわけでしょ。という事は、いくら国民に説明しても、守るべきものは守ってますと。まあ、今日の枝野さんですね。



--枝野官房長官について(43:20〜)--



所で枝野さんは非常にね、官房長官としてこの原子炉の問題については、よくやってると思います。あのような難しいテーマで、余計な事を言わずに、言わなきゃいけない事は言って。なるべく分かったらすぐに言うと。しかも、言葉に無駄が無く、相当ですね、普段の枝野さんと違う慎重な態度ですね。だから、彼はね、私は、これで成長してるんじゃないかと思いますね。

野中:東電の発表に比べると、ずいぶんこう慎重に発言してらっしゃるので、どうなのかなと思って見ていたんですけど。

大前:私は枝野さんは政治家としてこの問題初めて、ですよね。素人ですから。それで、菅さんがかすんでる。本件に対してはね。だから、枝野さんは、これに対しては真摯に、慎重にやってると思いますね。で、東電がね、ちゃんと出てきて、こういう状況ですよと言わないといけないし、東芝も作った人間としてこういう事だという事を説明する、という事が必要なんですよね。ただ、原子炉の問題ってのは昔からそうなんですけど、いくら言っても素人の人には分かってもらえないというところがありますんでね。難しいとは思いますけど、やっぱり当事者が出てこないとね。枝野さんが、私の理解では、比較的正確に言わなきゃいけない最低の事を言っている。後で嘘ついたって言われないようにね。そういう風に言ってるって事はね、私はやっぱりこの、本件の取り扱いでは、菅さんでもダメだったと思うしね。まあ他の人よりも、彼で助かってる部分もあるんじゃないかなと思う。ただ、まあ今の質問に対しては、

野中:もう今後続ける事自体が難しいという事ですね。

大前:無理だと。思いますね。アメリカもスリーマイルの後は、もう全く前に進まなくなりましたんでね。いくら日本でも、これは難しくなると思います。

野中:一方でこんな意見も頂いてまして、大学院のシバタさん。

今回、爆発まで起きましたが、国内最大の地震によく大きなトラブルもなく耐え、日本の原発技術の優秀さを示せたと思います。と。

大前:まあ、トラブルは絶えなかったんですね。要するにシャットダウンのとこだけなんですね。さっき言ったように、沸騰水型ってやつはシャットダウンは簡単に出来るんですね。だからむしろ、一台でもいいから動いてくれた方がよかったんで。私はこれ設計思想の中に甘い所があって、そういう最悪の時には一台動かす工夫をするべきだったと思いますね。いずれにしても、日本の優秀さは無かったという風に考えた方がいいと思います。

野中:もうひとつシバタさん。津波に対して何か対策はあるのでしょうか。今後、こうした原発の施設や原発に対して。

大前:だからもっと高い所に置いとかないとしょうがないですよね。今回は7mに対応していますが、実は悩ましい事に、海から色んなものを搬送しているんですよね。冷却水も海から取り込んでますよね。したがって、あそこに港があるんですけど、そこのために、一応津波がここまでと、しかも、防御がありますから、その防御を超えて津波が入ってくるなんて想定してなかった。今度の気仙沼と同じですよね。こういう風に色々やってたから、来ないだろうと思ってたら、来ちゃった。実際には14mという事ですから、じゃあ14mの津波が想定出来たかというと、今回の津波を見るまではだれも想像できなかったと思いますね。で、実は今回が初めて、津波の、一番恐ろしい形の津波がどういう形でもって陸の中に入ってるか、ものすごい映像が取れてる。
プーケットの時には、素人の観光客がパパパって撮ったようなものしかなかったけど、今回は、ヘリコプターで撮ったやつもあったし、色んな放送局の人、それから素人も随分上手い人が撮ってるとかいうのもあって、刻銘ですよね。
だから、世界中がもうビックリするくらいね、津波ってのはこういうもんだっていうのが分かったと思います。
で、実は原子炉の設計の時に、こういう津波が在り得るってのは想定してないですね。
津波ってのはこういう風になっている所で盛り上がるっていう様な事ですから。今回の設計から、14mを想定するってのは割に大きいと思います。あ、ご免なさい、7mってのは。ああいう平らな所でね。7mってのは。でも14m行っちゃったって事ですよね。
だから今度設計するとしたらね、基本的にはもう、30mとかね、そういう所にやらないと行けないと。
だから普段の燃料の搬送とかも不便になりますし、色んな物資の供給が不便になる。が、それはもうしょうがない。それからやっぱり、いくつもの原子炉を重ねてやってくというやり方はもうダメだし、バックアップもまるで違うものにしないといけないし、まあ少し頭冷やして、何十年かそういう事を考えて、再開に帰するしかないと思います。それから外部電源もね、もうすこし変電所を多様化する、まあ1か所の変電所から全部来ちゃうと。原発てあれだけあると、凄い容量でガーって行くじゃないですか。でそれで変電所でもってグリッドに入れてく訳ですよね。だから変電所そのものってのはね、何箇所かに分散しないといけないという事も分かった訳ですよね。だから、今回の反省事項を包み隠さずやれば、安全性はウンと高まりますけども。しかしそれを乗り越えて、世論を「じゃあやりましょうよ」と持ってくよりも、まあここは皆さん我慢して、35%電気を使わない方向にして、全てをLEDに変えて、そして、エアコンとかなんかの効率も少なくとも30%良くしないと売っちゃいけないと、言うぐらいの所に、シフトしていく、これしかないでしょう。幸い日本は成長してないんで、今後エネルギーが要るって事はないんでね。こういう風な事から、35%エネルギー効率のいいようなエアコンとかそういうのにしていきゃいい訳でしょ。そっちの方に行くんじゃないかなあと思いますね。今の質問に対しては。






--海外の動き(50:20〜)--

野中:海外でも脱原発の動きが加速しそうです。
ドイツのメルケル首相は12日、ドイツ国内の原子力発電所の安全性を緊急点検する方針を明らかにしました。福島第一原発の事故を受けてドイツで稼働中の原発への不安が高まった事が背景にありますが、ドイツ政府が脱原発政策の実現を急ぐ可能性もあります。


大前:ドイツはメルケルさんの時にね、この後、グリーンパーティーなんかに、反対運動があったのに、ようやく原発を再開しようかと、言う所まで来てたんですけども。自分のとこの原発会社はアレバというフランスの会社に売っちゃいましたから。自分の会社はもう無いんですけど。言ってた矢先に今のドイツにある炉は全部古いです。したがってそれをもう一度再点検しろと。まあドイツは幸い地震とかそういうのははあまりないんでね。あれですけど。非常用電源セットというのは大体DG。ディーゼルジェネレータあるいはジェンセットと言われるものなんでね。殆ど同じ事やってると思うんですよ。だからこの辺は見直す必要があります。ドイツお得意のタービン式とかね。なんか別な物を幾つか入れるとか。そういう事をやるんじゃないですかね。

で、今後中国で120基も計画されてますんで、これは中国にとっても悩みですね。あの国はよその国とは違って、民衆に対しては「大丈夫だよ」っていったら、もうやっちゃうんでしょうけど。あと、インド、ロシア。で、ロシアなんかちょっとお笑いなんだけども。チェルノブイリの経験を日本に提供しようなんて言ってますけども。ふざけるなと。炉心がもう全然違うしね。あれは。日本からも治療に行って、色々助けてあげたんですけども。チェルノブイリみたいなものとはね、全然、原理が違う原子炉なんで、あれのような事はですね。似たようなものでね、日本もこういう事をやってると、ロシアの経験を分けてあげようと、こういう事を言ってますけど、ちょっとそれは違うという事ですよね。

で、アメリカも原子力、日立とか東芝とかが受注してます。で、これが宙に舞う可能性は
0ではない。それから、今回の原因が、日本ユニークで他の所にはない原因で、アメリカでは起りえないと。言う事を周辺住民が納得するまで、これやらないといけないと。こういう、重たい十字架を背負ったと、言う事だと思いますよね。



--今後の対応(53:15〜)--

野中:日本の対応なんですが、国会はひとまず休戦です。与野党は14日の衆参両院の国会審議を全て取りやめる方針を固めました。14日に、衆院災害対策特別委員会の理事懇談会を開き、今後の対応を協議するなど、各党は国会対応で協力し、災害対策に全力を上げる構えです。
そして、質問を沢山頂いているのですが、まずは被災されている方。イイズミさんというのでしょうか。大震災で被災しています。地震発生直後からライフラインが止まり、3月13日の朝まで情報から閉ざされた状態でした。これほどの大災害では、緊急度の高くない場所に、公的な支援が来る可能性はないという事を思い知らされました。水の供給の目処は全く分かりません。自治体ごとの災害対策施策、特に情報提供、獲得についてのアイデアをお聞かせ下さい。と頂きました。

大前:これ、あの、95年の私の都知事選の時にね、阪神・淡路の地震が1月にあって、4月の都知事戦でしたので、そういう場所に全て公的な物を揃えてですね。非常用のさっき言ったジェネレーターセットみたいなものを置いて、食糧、緊急食糧とかね、若干の医療器具とか、勿論全ての電線とかそういったのを埋設する。そして、軟弱地盤を。今回も東京でも湾岸の所はね、軟弱な所が液状化していて、非常に不便みんなしてるわけですけども。このようなものを作り替えて、特に軟弱な所の液状化をしない技術というのを、建築会社はみんな持ってますんで、そういう事を、お金を掛けて、同時にやり、街の所謂街並みというか整備をしていく提案をしたんですけどね。まあ、以降16年経ってるわけなんですけどね、全くなされてない訳ですよね。
これが優先順位のナンバーワンだと思いますね。やっぱり一定期間ごとに、こういったものを持ってないといけないと。それから、皆さんは今回携帯電話を持っていて、これに頼ったんですが、電池がなくなりますよね。で、電気が落ちてる。今回の原子炉と同じ状況を想定したらいいんですよ。あれ、動かないんですよ。で、どうなるかという事なんですが、人と連絡も取れない。したがって、公民館に行って、訪ね人みたいな事を書かないといけないという。そういう状況に戻っちゃいましたよね。やっぱりその、電池のバックアップ。当然の事ながら、懐中電灯とかそういうやつだけじゃなくて、携帯のバックアップ。それからIpadなんか持ってる人も、電源が無かったらどうしようもないんですよね。私はいつも持ち歩いてるものは、必ず、自分の携帯電話のスペア、これが1こ分ですよね。で、充電する時には交互に充電して、いつも両方とも入ってる状態を確認しておくと。それから、あとですね、コンビニなんかで売っている、このぐらいの大きなやつでもって携帯の後ろにこう突っ込むとかなり長い間、で、また、それが充電も出来る、様になってますね。あれを一個もっとく。いう事ですね。これだと、大分寿命が違うと思いますんでね。私の場合にはですね、そういう風にして、少なくても1,2,3と、3重、まあ原子炉のエンジニアなんで、1,2,3のバックアップを持っておくという癖があるんですけど。入れてるものは、普段持ち歩いている小さいヤツには、スぺアのバッテリーしかなくて。パソコン入れてるアタッシュケースの方ですね。で、こっちの方に、今言ったような、売ってる充電のヤツを入れてるんですけど、あれではもしかしたらね、片方のあれが無くなっちゃってて、今回の時のように、それまで持ってきて無ければ、急いで逃げる。その時にはそれもまあ無いという事ですよね。だから、考えればきりがないんですけど、しかしながらライフラインってのは携帯になってきてるんでね、電源の無い時に携帯をどうやって動かすか、と。言って、いままでこんなことやって(リールを回す動作)自分で発電機を付けてやってる人を見た事ありますけど、このへん、大きな反省事項ですよね。



--twitterについて(58:10〜)--




大前:それからtwitterですか。

野中:はい、携帯電話でのtwitterやskypeでコミュニケーションツールとして連絡を取り合ったという方、大学のマキタさんやシライシさんからも頂いてるんですが。

大前:そうですね、あのー電話が通じな

野中:(割り込むように)これは私も今回、非常にこれ思いました。

大前:そうですね、電話が通じなくてもtwitterってのはワンパケットで行きますから、したがって、いわゆる隙間の中にポンっと入って行けるんですね。そういう点でtwitterは非常に切れずに済んだ。電話の場合にはボイスを完全につないだ状態になってしまうんで、
込みあってきたら入れない訳ですよね。だから、エンドtoエンドが開いてる電話に比べると、ネットがいいし、その中でもtwitterみたいな、パケット一発飛んでいけばいいわけですから。という事ですよね。

野中:ソフトバンクはメールもちょっと送受信が上手く出来なかったんですけどtwitterは全く問題なかったですから。

大前:そうなんですね、ええ。メールは複数のパケットが住所を持って飛んでいきますんでね。これは比較的大変なんですけど。今回はtwitterが上手く言ったという事を皆言ってますね。



--日本の対応能力について(59:20〜)--



野中:そしてアダチさんからです。地震発生時は欧州に居ましたが、海外メディアからは「有志以来最悪の地震が、世界で一番準備され、訓練された国を襲った。犠牲は出たが、他の国ではこんな正しい行動は取れないだろう」と評価の声があるようです。日本の対応能力、大前学長はどのように評価されますか。

大前:これはやっぱりね、中国なんかでもね、日本人がなんて道徳観があるんだろうと。だれも盗みをやってないし、パニックになってない。

野中:コンビニエンスストアできちんとレジに並んでるという事に、外国人の方は非常に驚いているみたいですね。

大前:そうですね。それからコンビニがひっくり返ってて、あれだけの物が散乱してても、だれも盗んで盗って行って無いと。いう所は驚きでしょうね。だから、中国人が改めて日本人の道徳の高さっていうのをビックリしたという事で。まあ良い事もあったという事ですが、私は正直ね、あっけにとられて何をやったらいいのか分かんないというくらいすごかったんだと思いますね。だから、精神的なダメージってのがこれからどっと疲れが出てきて、今後、仮設住宅とかそういう所になってくるとね。やっぱり、村全体が壊滅的状況になってると。村の半分の人が今行方不明だけども、海の中に流されてるっていう可能性が高いわけですよね。そういう事が分かって来た時の、何て言うんですかね、落胆、これと闘っていくというか、これをどうやって克服していくかというのは、これは、阪神・淡路の比じゃないでしょうね。阪神・淡路も大変でしたけど、しかしながら、今回のような、跡形もなくなるというものではなくて、私も阪神・淡路直後に私も入りましたけど、ピロティー式の所がこういう風になってたり、火災で幾つか焼けてたりということで、「すげえなあ」という感じはしたけれども、あん時は、救済の人が入りやすかったです。現実に自転車で、救済で大阪から色んな物を運んだり、ウエットティッシュとかそういうのが必要だとかそういう事がありましたけど。今、東北はそこまでの、後、ウエットティッシュがこのくらい必要だとかね、そういうのが無くて、もうみんな思いつくままに、「ミルクちょうだい」「水ちょうだい」とこういう風になってますよね。この後が大変ですね。この後何週間かした時にね、やっぱりそういう怒りが出てくるんじゃないかという風に思いますね。



野中:大学院のフジキさんからメッセージを頂いております。
大前学長。BBTの皆様。11日は突然の地震に困惑された事と思います。
今後も東京電力の輪番停電があり、インフラの完全回復にはまだ時間がかかりそうですが、過去に例の無い今回の地震を乗り越える事が出来れば、そこから多くの教訓を得る事が出来、自信を取り戻す事が出来ると思います。皆で協力して困難を乗り越えましょう。と頂きました。

大前:ええ。必要な事ですが、私が今民主党に言ってるのはね、オーストラリアのジェラードさんにならって、来年1年間だけですね、消費税を1%上げさせてくれと。東北大地震の救済のためにね。で1%と言うと約2兆円ですから、今の臨時予算で2000億という事でね。さらに赤字国債をこれ以上出すと、日本国債が暴落する可能性がありますから。
したがって、そういう事をしないで、日本国民がこの救済のために1%の消費税の増税を認めると。しかも、1年間だけですと、いう風にやるじゃないですか。そうするとね、私は、もっと国民は結束すると思うんです。で、この、キャッシュレジスターなんかを6(注:消費税を6%)に直すのに時間がかかるというのであれば、来年1年というものがそれだと。で、今はそれを前借りして2兆円だというと、これは国債のレーティングは下がらないんですね。だからそういう風にしてですね、クイーンズランドの大洪水の時に、ジェラードさんが、前でもこの番組で言ったように5万ドル以上の人たちは所得税1%。とこういう事をやった訳ですよね。これ国民はこれを受け入れたんですよね。だから、私もね、日本もここでね、この問題の解決は、これ以上政府に大判振る舞いをさせて、そして国債のレーティングが落っこちてしまったら、もう両方ドサンと行きますね。今回の原発みたいな状況になっちゃいますから。したがって、そうならない為に、国民の人たちに負担をお願いしますと。或いは被災地以外の所だけ消費税を6にするってのも構わないですよ。で、そういう風にすると、約2兆円ですから、これで復興費用に充てると、いうとね。もう大手を振って、街をですね、二兆円でもって昔よりもはるかに綺麗に。しかも高台の方に移して、作って、しかも下の方を公園にしてしまうと。いわゆるフラットプレインというやつですね。そういう風にしたらね日本は強くなりますね。だからそういう事を少し考えろという事でね、私もこの週末は電池を食って、携帯でもってガンガンこの連中に言ってたんですけどね、彼らも非常にそれは良いアイデアだと。いうことでね。これはもしかしたら、今死に体の菅さんの所も、サッチャーさんが死に体になってるときに、フォークランド戦争になって、それでいきなりね、サッチャーさんがリーダーシップを振るって、以後強い、鉄の宰相と言われるようになったんですけど、チャンスなんですね。ですから、災い転じて福となすというのは酷い言い方ですけど、しかしながらここでですね、日本の結束、強さ、そして国民がですね、ただ単にあっけにとられてるだけじゃなくてね1%の増税はいいです。というとこまで行けばね。私は、より強い日本になるという風に思いますんで。そういうアイデアを彼らに出してやったんですよ。














続きはこちら
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。その3



【大前研一 原発の最新記事】
posted by トナカイ at 18:52 | Comment(3) | 大前研一 原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
書き起こし,ありがとうございます.

腹水域→復水器ですね.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B0%B4%E5%99%A8
Posted by 土屋 at 2011年03月17日 01:00
書き起こしていただいて、非常に助かります。
ありがとうございます。
Posted by aki at 2011年03月17日 10:05
コメント、ありがとうございます。

土屋さん>
毎度、ありがとうございます。
本当に助かります。
訂正させて頂きました。
Posted by トナカイ at 2011年03月19日 03:27
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