2011年07月09日

マッキンゼーが選ぶ「原発の現状を知る為に最低限見ておくべきウェブページ四選」

東日本大震災から早4ヶ月。3月当時に比べ、テレビや雑誌も原発について報道しなくなり、情報を集め辛くなっています。その証拠に、「今、原発ってどうなってるの?」という質問に答えられる人は驚くほど少ないです。あなたも「地震発生当時は原発情報を集めていたけど、最近は原発への関心が薄れ、以前と変わらぬ日々に戻っている」のではないでしょうか。

そこで、原発の現状をチェック出来るサイトを4つ集めました。最低限これだけ見ておけば、「あんた原発の事を何も知らないんだね」と周囲に置いていかれる事はないでしょう。

※タイトルは「ホッテントリメーカー」作なので、マッキンゼーは関係ありません。悪しからず。



1.YouTube - ‪BBT757program
大前研一「ビジネスブレークスルー大学」の公式動画チャンネル。元マッキンゼー日本法人代表の大前研一が直々に原発の現状について語っています。地震発生から1週間後の3月19日に既に「原発はメルトダウンしている」と予見する(東電の正式発表は5月12日)等、原子力の博士課程出身でもある彼の洞察は他を圧倒的に凌駕しています。



2.大前研一の解説まとめ
先程のBBTプログラムの内容を纏めたサイト。動画自体は1時間のものもあり視聴に時間が掛かる為、忙しいビジネスパーソンや文字媒体を好む方はこちらのサイトがオススメ。東日本大震災の震度一覧表等の情報も纏められています。



3.東大病院放射線治療チームによる解説
東大病院で放射線治療を担当する中川恵一氏らによる解説ブログ。医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がチームを組んで原発事故に関して医学的な観点から情報が提供されています。また、放射線を浴びると人体にどのような影響が出るのかや、その対応策について分かりやすく書かれています。



4.東京大学理学系研究科・早野龍五教授のTwitterでの原発に対する疑問Q&Aまとめ
東京大学理学系研究科の早野龍五教授(@hayano)が、ツイッター上で一般の方から寄せられた質問に回答した記録を元に、Q&A形式に編集した纏めサイト。5選の中で最も分かり安く書かれているため、友人等と交わす原発の会話について行けないという方はここで基礎知識を固めましょう。3月時点の情報と古いですが、今読んでも有用な情報が多く含まれている為ピックアップ。



【最後に】
今回は原発に関する記事を4つピックアップしましたが、全部を見るのは時間的に無理とあなたは思うかもしれません。(私もこの記事のような、各分野のオススメを厳選してくれるまとめ記事を見た時、そのオススメ先全てを見る事は無いですが。)そういう人の為、今回は性質の違うサイトを集めました(1.動画形式、2.書き下ろし形式、3.専門家ブログ、4.Q&A)。あなたの性質、嗜好に合うサイトを見て頂ければと思います。

タグ:原発 まとめ
posted by トナカイ at 18:02 | Comment(8) | 原発 おすすめ 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月23日

大前研一ライブ|原発解説動画を書き起こしました。5/22

大前研一ライブ|原発解説動画を書き起こしました。5/15


この記事は、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の5月22日放送分
http://www.youtube.com/watch?v=FUmoQaAbh2Q





を文字に書き起こしたものです。

twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいととても評判です。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が20分と長いため、時間が取れないと思う方も多いと思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。


この書き起こしを読んで頂きたいのは勿論なのですが、是非、動画を見て頂きたいです。
大前氏の解説、本当に分かりやすいです。文字では伝わらない情報も多くあると思います。
お時間のある時に、動画をご覧になる事をお勧めします。




最後に。本記事では、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)






------------------以下書き起こし------------------





野中:さて、大前さんがお書きになりました、こちら、日本復興計画。これに関して寄せられました皆さんの質問にお答えする、一問一答です。

大前:はい、twitterの質問ですね。

野中:はい。お願いします。まずはこちらです。
「日本復興計画、楽しく読ませて頂きました。これからの日本は複数の都が国を牽引しなければいけないとありました。その都に、神奈川都があり、期待しているとありました。この神奈川都はどういう事をしなければいけないのでしょうか。学長の意見をお願いします」と頂いております。

大前:神奈川都の場合には、変人知事。これを期待していたんだけど、今度の黒岩さんっていうのは変人でもないよね。だからあれは駄目だね。基本的には私はですね、期待外れなんで、これは外しましょう。

で、本来何をしないといけないかっていう質問の方ですけど、神奈川の場合にはね、東京都違って、今の羽田を国際空港化した暁には、色んな企業のアジア本社っていうのを沢山呼んで来れます。羽田まで15分で行けるようになってるし、
それから、みなとみらいとね、あそこのヒンターランドってのは結構まだ余裕があるし、港は幾つか使わなくなりますんで。山下桟橋等もね、使わなくなるんで。そこん所をですね、全部使ってね。

やっぱり、グローバル企業のアジア本社っていうのをあそこに持って来て、そして羽田からアジアに全部飛んで行けるようにすると。ああいう風な住環境、良い所ないんでね。それから将来的には京浜運河。これをですね、住宅地にしてしまうと。事務所と住宅ですね。で、今までの重工業から、京浜運河沿いをそういう風にしますとね。水辺の非常に良い環境の所に、事務所と、住宅が出来てきて。で、あの京浜運河に沿ってモノレールでも走らせる。それから、所謂ローボートをね、ロンドン・テムズ川に走ってるような、ああいうローボートね。横浜駅にも直接着けられるし、羽田の駅にも着けられるという事でね。
これをモノレールと共に走らせる事によって、日本には例の無い様なね、素晴らしい都が出来ると。こういう風に思うんですね。

それから羽田空港までは、台風の時でも、全部内海ですから、20分で通える様になるという。こういう話ですよね。

と言う事でね、私は神奈川都っていうのはね、羽田のインフラと、港のインフラを上手く使って、日本には例のない様なね。非常にウォーターフレンドリーな。私は、横浜をベニスにという計画を15年ぐらい前から提案して、横浜市も今それに向かって動いて、先週、私が皆さんに説明した様に、なってるんですけど。このような事をね、神奈川都はね、やって欲しいなと思いますけど。





野中:続いてです。復興会議についてです。「『文系サロン』とも揶揄されていますが、どう見ていますか?大前さんの提言を政府がどんどん採用しているのに、公的なポジションで復興に関わらないのですか」と頂いてます。


大前:復興会議は確かにね、何の役にも立たないと思いますよ。だから私は、あのようなね、つまり、このように、難しいものをやるのに、あんなね、寄せ集めの雑物みたいなのを集めても出来るわけないです。私だったら、私が菅直人だったら、一人で、自分の部屋にこもって、1日で書きあげますね。

野中:1日ですか?

大前:1日で。勿論そうです。だって私は、1日後に13日の発表してるし、19日も、あれ1週間後でしょ。3月19日に発表してる訳ですけど。あんなのね、1日で書きあげなきゃだめですよ。それで、書けないものはね、1ヶ月経ったって駄目だし。一人で書きあげられないものは、10人集まれば余計おかしくなるし。

やっぱり尖ったものを作ろうと思ったら、で私がやるとしたらね、1週間頂きます。1日じゃなくてね。その代わり私がこれと思う人をちゃんとね、呼んで、それで部屋の中に閉じこもってやりますね。任して、提案が出て来た時に、この提案をこう頂きまして。なんて、そんな事はね、何の意味もないです。

本当にまじめにやろうと思ったらね、自分で主体的に書き下ろす。それが務まんないと、チーフエグゼクティブとは言えないんだから。それで、書くためにね、これとこれは誰に手伝ってもらおうかと思ったら、その人だけは部屋の中にね、詰めてね。それでやるという事ですよね。私だったらあんなメンバー選ぶ訳ないと思うけどね。

野中:だからこそ公的なポジションに是非という声は大きいですけれどもね。

大前:無駄でしょうね。私はやっぱり主を選びますんで。李登輝さんとかね、マハティールさんとか。薄煕来さんとか、そういう人のアドバイザーをやった時にね、二人三人のアドバイスなんてね、アドバイザーなんか絶対雇いませんよ。もう自分もあんたと心中するぞっていうぐらいのね、人に対してしか私は仕事をしないんでね。公的な所で移動平均みたいなね、右7人の意見を平均します。とかみたいな、そんなもの作るのは時間の無駄ですよね。

会社の社長に対してアドバイスする時だって、もう、それで命懸けてやらないと駄目ですよ。だからこそこっちは寝ずに考える訳で。向こうがね、寝ててね。15人のこういう会議を作ったから一つ宜しくお願いします。なんて言ってたら、それはもうふざけた話ですよね。


野中:では続いてです。「原発を国有化するしかないという事ですが、日本の政治家や官僚を信じられないのに大丈夫ですか」と頂きました。


大前:これは、嫌な質問ですね。それはその通りなんです。つまり、原発というのを国有化すると私が言ってるのは、公的にやらざるを得ないと。つまり私のこの文章をちゃんと読んで頂きますと、もし、国策として原子炉を続けるんだったら、国の責任でやりなさいと。国策でやりながら、東電やれ、関電やれという風にやってるのは間違いで、結局みんな嫌々ながらやってるから、こんな風になっちゃう訳ですよね。

そうすっと東電も真面目に勉強してないから、結局マニュアル読んで、GEに作ってもらってと、こういう事ですよね。だから、やるなら国がやれと。その代わり国がやる仕掛けは保安院でもなければ、原子力安全委員会でもないと。そこの所は国がやるならやるでね、私はやっぱり、それなりの方法というものを作っていかなきゃいけない。

それは今回は、勿論提言してませんけども、私は基本的に国がやるとなったらね、
それなりの、例えばそのアメリカのねNRCという安全委員会は、元原発反対運動をやってた人に、その委員長をやらしてるわけですよ。と言う事はね、推進の変な下心を持ちながらやるって言うんじゃ無くて、やる以上はここだよ。というね、そういう風な冷静なものにしないといけないし、場合によっては、世界の、最強の人間を集めて。日本人だけでやる必要は無い。国策でやるけれども、世界最強の人達を集めてやると。いう。これも、悪い事ではないと思いますね。


野中:続いては復興の在り方についてなんですが、高台の町づくりについて。「山間部を養生する事で、海を豊かにする漁業のシステムを持続しつつ、高台を開発する事が可能なのでしょうか」と頂きました。


大前:と、思いますね。高台って言ってもね、この方は恐らくね、要するに、山林があって、山から養分が入ってくる。そして魚もそういう風にして沢山出てくるという事ですが、実は東北地方の漁業が非常に豊かだっていうのは、必ずしも山間部のお陰ではなくてね。あそこは黒潮と親潮のぶつかる所で、世界三大漁場なんですね。プランクトンも発生が非常に多くてね。

したがって、必ずしも山から出て来たその、為にね、豊かな漁場になってる訳ではないと。でも、そのためにもね、山林部と言う物をちゃんと残して、人口も比較的少ない所が多いんでね。そして、山の高台の方にね、一部住宅街を作っていく事は私は十分可能だと思いますね。

山、非常に凄いですから。一回ね、例えば盛岡から海岸まで行ってもらえれば分かりますけど、ずーーーっと山ですから。で、そこを川がずーっとこうね、何本かこう流れてるんですけど、あれけっこうな距離があるんですよね。私も殆どあそこの辺の港っていうのは行ってますけども、なかなかこうは動けないんですね。汽車はこういう風に(真っ直ぐ)行ってますけども、殆どがこっち側からこうやって入って行く(回り込む)、こっち側からこうやって入って行くと。いう感じなんでね。そんなに心配するほど、山間部が町になるって言ってもね。山が無くなっちゃうわけじゃないんで。ご心配なくと。思いますけどね。


野中:日本復興計画についての質問、一問一答は、来週もまたお届けする予定にしておりますので、twitterを通して沢山質問をお寄せ下さい。

大前:はい。またtwitterで是非質問を寄せて下さい。お待ちしてます。

野中:お待ちしています。



野中:台湾も影響を受けています。
台湾統計局は19日、東日本大震災による、日本での生産停滞等が、台湾の2011年のGDP成長率を0.22ポイント引き下げるとの試算を明らかにしました。ただ、輸出や内需が好調な事から、2011年の成長見通しは、4月時点に比べ、0.22ポイント高い、5.06%に上方修正しました。

大前:今回もね、フォックスコン、HTC、それから、コンパル、コンタ、等のですね、台湾のEMSメーカーが、軒並みですね、日本からの部品が来ないという事で、トップが、世界中のお客さんに謝りに行ってると。で、納期がいつか言えないと。言う事で、力晶の社長にも私は会いましたけれど、もの凄いこう頭来てね、遅れるのはしょうがないとして、何日っていうことを何故言わないんだ、なんっつってね。もの凄い怒ってましたね。

ただ、それだけ、東北地方と台湾企業、所謂チャイワン企業は、日本との繋がりが強いという事を実感し、且つまた、それが経済成長全体にも及んでいると、いう。こういう話ですね。台湾の場合なんですけども、GDPの成長率は、去年はですね、なんと10%を超えてしまったと。いう事で、今年はですね、流石に5〜6%に落ち着くんじゃないかと言われてますけど。私は、これは後で上方修正されるんじゃないかと思っています。

それから、輸入相手国。台湾の輸入状況っていうのを見るとね、今非常に大きかったんですけども、日本がまだダントツ1位で、それがどちらかっていうと、所謂基幹部品、それと機械なんですね。で、そこが、ガサッとやられてしまったという事です。で、2位が中国大陸ですね。それからアメリカという事で、日本に対する依存度も非常に高い訳ですよ。

輸入の二番目っていうのは油ですから、これは日本じゃなくて中近東と、こういう事になりますけども。で、アメリカなんかは化学品とかね、そういう物を出してますけども。基本的に日本との関係が非常に深い。且つまた日本にとっては非常に良いお客さんになっていると。こういう事ですね。はい。



野中:Ipadを生産している中国四川省、成都市の工場で、20日、大規模な爆発がありました。爆発を起こしたのは、台湾、鴻海精密工業の中国子会社、フォックスコンの成都工場で、被害の程度は明らかになっていませんが、2人が死亡、16人が負傷したという事です。

大前:そうなんですね。これは台湾の新聞でも大きく出てましてね。







――――ここで画面切り替わる――――


続きはBBT 757Chをご覧下さいと表示される


――――映像終了――――








posted by トナカイ at 22:16 | Comment(4) | 大前研一ライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月20日

大前研一ライブ|原発解説動画を書き起こしました。 5/15

大前研一ライブ|原発解説動画を書き起こしました。5/15


この記事は、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の5月15日放送分
http://www.youtube.com/watch?v=FUmoQaAbh2Q





を文字に書き起こしたものです。

twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいととても評判です。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が20分と長いため、時間が取れないと思う方も多いと思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。


この書き起こしを読んで頂きたいのは勿論なのですが、是非、動画を見て頂きたいです。
大前氏の解説、本当に分かりやすいです。文字では伝わらない情報も多くあると思います。
お時間のある時に、動画をご覧になる事をお勧めします。




最後に。本記事では、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
大里希世(おおさときよ)






------------------以下書き起こし------------------






大里:大前さんの新しい本です。日本復興計画。日本復興計画、大変好評だという事で、読者の皆さんから、沢山、ご意見、そして質問が、寄せられています。

文藝春秋さんとのコラボ企画ということで、twitterなどで寄せられた質問に、大前さんにお答え頂くことになっています。今週ですね、早速頂いていますので、ここで幾つかご紹介していきたいと思っております。まずはこの質問からご紹介しましょう。

日本復興計画の中で、津波と地震と原子炉の3つの組み合わせの存在しうる場所は日本とカリフォルニアしかないと、浜岡原発のリスクを指摘しています。原子力安全保安院は津波への防護策などの実施後、運転再開としていますが、これで浜岡万全でしょうかと。

大前:確かにね、津波とか地震はあるけれども原子炉がないってのはね、スマトラかなんかがそうですよね。で、アメリカの東海岸はね、津波とか地震っていうのは、殆ど経験してないんでね。まあ絶対無いかっていうと分かりませんが、今までの歴史上はないんですね。

だから、サンアンドレアスフォールト(San Andreas Fault=サンアンドレアス断層)のあるね、フォールトライン(Fault Line=断層線)の行ってるカリフォルニア。
で、南の方にサンオノフレというね、殆どサンディエゴに近いところにある。ああいう原発が、海岸にありますんでね。ああいう所が今、非常に問題になってきてますよね。

で、浜岡ですけども、菅直人さんが、浜岡の停止命令っていうか、停止要請を出しましてね、中部電力もこれに従ったんですけど。これはやっぱおかしいんですね。
基本的には、原子炉ってのは、地震が来たら止まる。だから、今止めても、地震が来てから止めても同じなんですね。

福島第一の問題っていうのは、止めた後に、全電源が喪失して、冷却ができなくなったと。いうことなんですね。で、しかも冷却はどのくらいやるの?っつったら、3年から5年はやってないといけないわけですね。という事は、今止めても、地震が来たとき止めても、同じなんですよ。

で、本当にあそこに津波が来て、水没するような事になれば、安全性は、今止めたからって増すことは無いわけですよ。で、津波が来て、水没する事がなければ、地震が来てからでもよかったという事で。

今回菅さんは、非常にそれでね、国民の支持を得て、人気が出てるような事を言ってますけども、実はあれ、関係ないんです。今回の災害の教訓は、地震でもないし、言ってみると津波でもないんですね。それによって、電源が喪失することなんです。

浜岡の場合には、屋上に、原子炉建屋の屋上に非常用電源持ってったんで。少なくとも20m以上、上にはあるんですね。だから、完全に水没して、電源そのものも全部ね、ショートしてしまったとか、そういうことが起これば別ですけど。今回の処置というのは、格好はいいけど、意味がないんですね。

私はなんであんな事言ってんのか、って言って、ちょっと調べてみたら、実はアメリカのせいなんですね。アメリカがとにかく、浜岡を閉めろ、浜岡を閉めろって言ってるのは、日本に対する信頼がゼロだから。

浜岡が福島第一状態になったら、自分のとこの第7艦隊のヘッドクオーターがある横須賀がやられちゃうと。で、横須賀に、今回のみたいに、高い放射能が検出されるようになると、米軍の場合にはね、隊員を全部待避させないといけないと。これがたまらないと。言う事でもって、やっちゃった訳ですよ、

だから、これはですね、菅さんの意思決定というよりも、アメリカのロビー活動なんですね。アメリカは大使館をはじめ、アメリカは総出で色んな人にですね、浜岡閉めろ、浜岡閉めろ、って。

だから、面白かったのは、海江田さんとかね、それから菅さんが、「他の原子炉は大丈夫ですか」って記者会見で聞かれて、『他はいいんです』って言って。そうですよ。アメリカに言われてないんだもん。だから、他はいいんです。ね。言われたのは浜岡だけなんですと。

つまり、第7艦隊のヘッドクオーター、で実はこの第7艦隊っていうのは、アメリカじゃなくてですね、今では横須賀にあって。しかもアメリカの太平洋側から、ハワイはおろか、インド洋から、湾岸まで、カバーしてる、すごいものなんですね。
で、前はブルーリンチというのが旗艦でね、そこがヘッドクオーターだったんですけど。
今名前が変わって別の船がやってるみたいですけど。そういう所で、洋上にヘッドクオーター、司令部があるわけですよ。

で、そこの所にみんなね。1万人を超すような人が退避しないといけないと。なったら大変だという。これはアメリカの一方的な理由ですね。

で、私が滑稽だと思うのは、浜岡を閉めてみたところでね。今シャットダウンしてみても、本当に電源喪失になったら、やっぱり福島状態になっちゃいますよね。で、そういう風にならないように上に持ってっちゃって、原子力保安院の方は一応オーケーって言ってたわけですよ。一応オーケーという事を言ってた訳ね。だから、原子力保安院がオーケーって言ってるのに、菅さんが閉めろって言った理由は、考えてみると、やっぱりアメリカには弱いのね、と。こういう感じですよね。くたびれる。わけですよ。

はい。次の質問行きましょう。


大里:はい。こちらです。大前さんがご指摘した、東西グリッドの統一化をすれば日本全国の電力を分け合えると思います。何故2ヶ月経過した今、話が進まないのでしょうか。

大前:そうですねえ。これはですね、実は、金が結構掛かりますね、今までのような経費で、ハイボルテージDCというね、HVDCというようなものを入れていくとすると、少なく見積もっても、1兆円くらい、全部融通するようにするとね。1000万キロワットぐらいですかね。それで多分大丈夫だと思いますけど。
今の125万キロワットに比べて、10倍弱ですかね、そういう風なものをやると、金が掛かる。誰が負担するかという、こういう問題がありますよね。

それから、今まではどちらかっていうと、中部電力から融通してもらうと。この東西のグリッドっていうのはダム、水力ダム3つあって、そこでやってんですけども。今まで中部電力に余裕があるという想定でやってたのが、いや、実は中部電力も足りないと。言うんで関電から借りてくると。こういうことですからね、ちょっとこれ、優先順位落っこちちゃったのかなと。という感じではありますね。

ただ私は長期的には東西グリッドをですね。1000万キロワットアワーぐらいまでね、せめてその半分の500万キロワットくらいまで、キャパシティを作っておくべきだと思うし、これは国策としてやるべきだと思うんでね。

超高圧の送電網に関しては、私はやっぱり、国営、公営化論というのを唱えています。
で、原子炉も当然のことながら公営化して、それ以外の所が、東電とか、関電の様な9電力がやると、発電はね。

で、超高圧送電だけは全国一律に、公営にして、あとは今までの地域会社は配電会社になると。ただ、発電の方もですね、ユーザーに対するメリット、我々消費者に対するメリットがないといけないんで、発電への参入を、地域独占だったのを、自由化するという、これが非常に私の提案のポイントなんですけども。

そうなってくるとね、JALに対するローコストキャリアのようなね。LCCのような感じになって、とても従来の9電力が対抗できないと思うんですね、安いところがどんと入ってきてやるという。

そうなってくると、我々ユーザーにとっては、電力料金が下がると。今、政府が言ってるのは東電救済のために電力料金を上げようかっつってるんですけど、とんでもない発想なんですね。

そんだったら、発電を自由化して、参入を自由化して、値段下げろと。
こういう圧力を当然我々はしないといけないと。こういうことですね。

このような事を私としては提案し続け、実は明日もね。民主党のね、原発対策チームっていうのがありましてね、そこで、午後話せという事になってるんですよ。
100人以上代議士が出てくるそうですね。100人いて何やってるんだと。そういう気持ちも無いではないんですけど。そこでですね、この東電の問題とか、原発の最終的な処理について意見を言えと。言うんでね。もう私は聞かれたら、行きますけど。行くんですけど。

大里:しっかりお願い致します。

大前:まあそうですね、あの私の場合にはその心配は全然無いです。
もう言いたい事を言って帰ってきますけどね。ただ、彼らの方はどこまで吸収力があるのかと。というのは、私が言ってることはね、2ヶ月前に言ったことばかりなんですよね。3月の19日。皆様もyoutubeを見て頂いたみたいですけど、あそこで言った事が、ようやく今皆さんが、これを消化して、これからってこういうことでしょ。
政府はさらに遅いですよね。
そうすると、甲論乙駁出て来てね、さらに遅くなると。こういうことがありますんでね。もっとスピードを上げる方法について、色々言わないといけないですけど、このミーティングそのものに、100人の代議士が出てくるっていう事はね、すごいですよね。

うち、分かってる人が1人もいないなんつったら、ちょっとこうなっちゃいますけど。何とかして欲しいと思いますね。


大里:はい。ここまではtwitterに寄せられた質問をご紹介させていただきました。番組でもこの企画につきまして質問を受け付けていますので、ここで改めて、質問の投稿方法を確認しておきたいと思います。

いつものように番組のホームページをご覧頂きまして、ホームページの中ほどに言っていただきますと、「講師への質問はこちら」というボタンがあります。此方をクリックしていただきまして、質問をお寄せ下さい。

是非、文藝春秋の日本復興計画、一読頂きまして、「一問一答」へ質問をお寄せいただければと思います。

大前:そうですね、本を読んでいただいて、twitterの方から質問していただいて、この番組、及び、必要であれば、もっと長い時間、答えだけを録画して、また、youtubeでupするという、こういう計画ですんで。今週、来週、再来週ぐらいまでは、これでね、続けていきたいと思います。

大里:はい。政府は13日、福島第一原発事故に伴う東京電力の損害賠償を支援する枠組みを決定しました。これは東電が上限なく補償の責任を負う事を基本に、電力各社と国が東電の支払いを支援する事などが盛り込まれています。
また、枝野官房長官は同じ日、金融機関が事故以前の東電への融資の債権放棄等をしなければ、国民の理解は到底得られないと発言した事を受け、この日の株式市場で大手銀行株が軒並み安の展開となりました。

大前:これね、またこれ政府はちゃめちゃやってんですよね。まずね、東電賠償の上限がないよと言ってますが、ちょっと待って下さいねと。東電に賠償する力ってのは今ですね、殆どないんですね。キャッシュも4000億円しか持ってないし、保険も1基あたり1200億円しか入ってないし。借金7兆円あるし。資産は9兆円あるけども、殆どが水力発電所とか、まさにこの原子炉ですよね。したがって、キャッシュになるものってのはね、殆どないんですよね。

で、しかも7兆円の借金というものがありますね。したがって、時価総額も3兆5千億あったやつが、今5000億円くらいに落っこちてきちゃったと。また今回の発表によって、さらに落っこちる可能性ありますね。そうなってきたときにね、枝野さんが暢気にですね、金融機関は債権を放棄せよと。こういう風に言ったとするじゃないですか。そうするともう、銀行借り入れも出来ないでしょ。

だから、ただいま現在でもですね、賠償する力がゼロのくせにね、銀行からも借りられない事を、政府の官房長官ともあろう人が言ってしまうと、上限は無いよっていうのはかっこいいけども、実は、今のところ、ゼロ以下の能力しかないわけですよ。
そうでしょ。ゼロ以下の能力しかないけど上限ないよって言ったときは、じゃあ、東電じゃない人ですよね、で、ないよって言ってる人が金融機関に対して債権放棄を迫るってことは、もう追加的に金融機関から借りられないでしょ。

マーケットからは調達できませんよね。時下総額が4000億に落っこちたと仮にしますよね。そうすっと、もう、自分の株を倍出してみても8000億にしかならないでしょ。だから、あとは4000億しか、資金調達、市場から、出来ないでしょ。実際にはそれまでに私は、東電の株は殆どゼロになっちゃうと思うんですね。

という事は市場調達の道を閉ざして、銀行借り入れの、追加借り入れの道を閉ざして、上限無い賠償しなさいって言ったら、どうなるんですか。我々、国民が払うしかないでしょ。
国民が払う、つまり納税者が払うか、電力料金と言う形で、消費者が払うかしかないじゃないですか。そういう風なアホな事がね、平気でいって、左と右の脳がつながってないような事をやってるのは何事なのかと。

それで野田財務大臣がね、当たり前のことを。「国民負担極小化が基本」と。いい事を言ってくれましたね。じゃあ枝野を黙らせろと。こういう話ですよね。何をやってるのかと。

つまり東電はですね、もう市場からも銀行からも調達できないと。したがって、上限がなかろうがあろうが、全部国民が払うしかない。そういう賠償の仕掛け。

しかも賠償額がでかくなったのは、必要もないのに強制立ち退きをさせたり。必要もないのに、出荷制限をした、政府自身じゃないですか。この辺がね。まあ、私は今のテーマはこの前も言ったようにね、「馬鹿な政府を持つと高くなる」と、いうのが次の本ですから。いいんですけど。こういう事例を毎日のように作ってくれてるのをありがたいと思うんですけどね。何とかして欲しいと。




ビジネスブレークスルーはですね、1998年の4月に設立されました。資本金は14億7700万であります。で、業務と致しましては、マネジメント教育を通じて人材開発をしたいと。この様に思っております。

特に、世界のどこでも通じる、ビジネスリーダーを育成したい。学生から社長さんまでと、言う事ですね。講師陣も豊富。コンテンツは実にですね、6000時間のマネジメントコンテンツを持っており、日本、たぶん世界でも最大のコンテンツライブラリであると思いますし、またこれはですね、先ほど申し上げましたエアキャンパスというブラウザで一発検索できると。言う事で、エアサーチというプラットフォームを持っております。

で、通常の配信形態は、スカイパーフェクトの757チャネルという衛星放送で見ていただくという事ですが、最近はどちらかと言うとブロードバンドで、パソコンをオンデマンドで見たり、Iphone、Android、Ipod、そういったものを使ってですね、移動中でも、世界のどこに居ても、見て、また議論が出来るという。こういう環境を整えております。これまた、日本はもとより世界でも初めての双方向の教育システム、ということになってます。

大学と致しましては、大学院がですね、2005年、文科省によって認可されまして、経営管理専攻、また、グローバリゼーション専攻というMBAのコースを2つ持っております。

また、経営学部という学部がですね、認可されておりまして。ここでもまた、グローバル経営学科と、ITソリューション学科が文科省によって、認可されている。という事であります。

で、ここに、サービスの一覧という事で、マネジメント教育サービス、起業家養成、これあの、非常に歴史の古い。アタッカーズビジネススクールというものをここで持っております。ABSですね。

で、このABSは既に5500人が修了致しておりまして、700ぐらいの企業を作ってくれている。上場した企業も6社出ております。その他に、企業研修、特に、次世代リーダーの研修。

それから、経営者の勉強としては向研会と大前経営塾というものを。これ、プレジデント社と一緒にやっております。経営コンテンツのメディアサービスとしては、コンテンツの配信と、会員サービス。大前研一通信なども出しております。

また、法人に限って言いますと、人材開発ソリューションということで。特に、こういう人を作りたいという、企業のトップの要請がありますと、それに合わせた教育プログラムを作っております。

BBTの大学につきましては、先ほど申し上げましたように、学部と大学院。それからオープンカレッジという事で、単科で、項目別にですね。科目別に取る事も出来る。特に、問題解決の力をつけたいと。いう問題解決力、トレーニングプログラム。それからイノベーション講座。株式資産形成講座。実践ビジネス英語講座。というのがあります。初級、中級、そして上級。こういう風なクラス分けになっております。

やり方ですけれども、先ほど言いましたように、衛星放送と、それからインターネットによる配信。これが中心で、エアキャンパスという一つのブラウザから、全ての講義が受けられ、また、ディスカッションにも参加する。クラスの討議にも参加すると。こういう風な事になっております。



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2011年04月10日

大前研一の原発解説動画を書き起こしました。4/3 その1

大前研一の原発(福島原発)に関する解説を文字に書き起こしました4/3 その1




この記事は、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の4月3日放送分
http://www.youtube.com/watch?v=0Igl8bSdBKs





を文字に書き起こしたものです。

twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいととても評判です。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が40分と非常に長いため、時間が取れないと思う方も多いと思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約40分なのですが、この記事では、前半の部分(0分〜20分)を書き起こしています。後半部分は出来次第また更新したいと思います。


この書き起こしを読んで頂きたいのは勿論なのですが、是非、動画を見て頂きたいです。
大前氏の解説、本当に分かりやすいです。文字では伝わらない情報も多くあると思います。
お時間のある時に、動画をご覧になる事をお勧めします。


なお、今回、この記事を作成するに当たり、
【Open Translation Project】の方々が、ご協力下さいました。

※このプロジェクトは、大前さんの解説(≒この記事)を英語に翻訳して、海外の方に配信する為のプロジェクトです。日本語が読めない方が周りにいらっしゃいましたら、こちらから読んで頂ければと思います。

彼らの協力がなければ、ここまで早く記事を書く事が出来なかったと思います。
Open Translation Project の皆様、本当にありがとうございます。



最後に。本記事では、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)





--------------以下書き起こし-------------------




大前、野中:こんばんは。

野中:大前研一ライブの時間です。今週は私野中美里がキャスターを務めます。 
どうぞ宜しくお願い致します。今夜も世界、そして日本の
大前さんがピックアップし、解説します。

また、皆様から

番組

さあ、それでは、ニュースに入りましょう。
えーまずは、やはり、地震、原発に関するニュースからです。

一時帰宅は見送られました。
枝野官房長官は、先月28日、避難指示を出している福島原発から半径20km圏内について、汚染されている可能性が高く、現時点において、立ち入りには大きなリスクがあると強調、
住民の一時的な立ち入り許可を当面見送る考えを示しました。

そんな中、避難や屋内退避の指示で散り散りになっている、福島県内の8つの町や村の組長や議長が、29日、震災後初めて福島県郡山市に集まり、原発への憂慮や避難所生活の窮状を訴えました。

大前:あのー、私はこの枝野さんの発言は間違ってると思いますね。基本的にね、各地で測られた線量を、公開すべきです。一部公開されてますけども、何故今、例えば、48時間自分の荷物を取りに帰っちゃいけないのか。と言う事をね、納得させられるだけのデータがあるなら別だけども。勝手にですね、安全が確認されてないなんていう事を言うのはね、私は間違ってると思うし、殆どの所は、線量が下がってきてます。まあ15、16辺りが、3月のね15、16辺りが高かったけれども、それからずーっと下がってきてますんでね。

したがって、少なくともですね、物を取りに行く、数日生活する。全く問題ないはずなんですね。だからこういう言い方をするというのはね、やっぱりその、緊急避難命令を出した事が間違いなんですね。

即ちね、例えばスリーマイルの時も、炉心溶融でもって非常に皆が心配しましたが。10マイル、16kmだけをですね、避難命令を出すということですけど、あの時にはですね、任意だったんです。だからボランタリーエバキュエーション(voluntary evacuation)って言いましてね、こういう事態がスリーマイルの幾つかある原子炉の内の一つで起りましたと。したがって10マイルの人はその危険を認識して下さいと。そして、出来れば避難をして下さいと。こういう事を言ったんですね。

そして、赤ちゃんと妊婦の方は出て下さいと。で、あとの人はね、自分の判断でいてもいいですと。つまり、ボランタリーエバキュエーションというものだったんですね。結果的には殆どの人が残ったんです。で、実は何にも無かったと。こういうことなんですよね。だから、今回の線量で見る限り、少なくとも私が見る限りはね。例えば荷物を取りに纏めて行くのに、48時間。2日間いるということで、危険性が高いっていうことはあり得ない。だから、なんでこんな言い方をしたのか。

これはですね、役人が裏で原稿を書いているからなんですね。というのは、例えば、大島で、三原山が昔、爆発しました。それで、全員を避難させました。それから三宅島が爆発した時にも、船を用意して、全員を避難。避難勧告しましたね。で、噴火が収まってから1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、1年、2年、とこう経ってね、帰っていいですって言えないんですよ。日本の政府は。何故かって言うと、帰った途端に爆発した時には、何やってんだ!とこうなるでしょ。すると、役人の発想から行くと、絶対安全じゃないと帰せないと。こういうことになるんですね。

で、そうなってくるとね、あの緊急避難がですね、なんと三宅島の場合なんか3年近くなっちゃったわけですよ。つまりもう大丈夫だから帰って下さいというのはね。日本の役人的な発想ではね。当にもう惨いことに3年にもなっちゃうと。こういう事ですよね。で、中には、しまいにはもう帰らないと、いう人も出て来たんですけど。

今回もね、帰った後に問題が起こったら、どうすんですかってこういう質問。一つの質問に対して、答えられない為にこういう事が起こるわけですね。で、だから元々出した時に、緊急避難して下さいと。で、数日様子を見て、それで、それ以上悪化している事が無ければ、荷物を取りに行っていいですよ。48時間なりね、場所によっては1週間とか。それで、もうちょっと長い間になる可能性があるんで、こうして下さいとか、5kmにこれを狭めましたとか。10kmでいいですとか。そういう風にするべきなんですね。だからそのリスクを取らないということになると、当事者ももの凄い大変だし、それから政府の方はますます追い込まれて、将来的な補償とかそういうのが大変になりますよね。

だからこのロジックに陥ったってことはね、枝野さん今までいい仕事してたけど、これはもう全く役人のロジックでね、これはやっぱもう知恵がゼロと言われても文句も言えない状況ですよね。

野中:そうですね。一方IAEAが独自の調査を始めましたが、調査方法での見解が食い違っている様です。IAEA国際原子力機関が独自に定めた避難基準を超える放射性物質が、福島県飯舘村から検出されたと発表した事について、IAEAは1日、数値が避難基準を下回ったと発表しました。これについて、飯舘村の菅野村長は、高い数値をボンと出して、それが一人歩きをして、地元では大変な不安になった。慎重を期してほしい。と、述べました。

大前:これは、私は原子力安全委員会が間違ってると思います。要するに、IAEAは測り方が表面をずーっとみるんですね。で、この原子力委員会、今まで言った事も無いのに、日本の場合には、その土をこれだけ掘って、この体積で測ります。って言ってるんですね。で、そんな事をやってると言ってるんですけど、そんな事今まで聞いたことないですよね。だから、IAEAは表面をずーっとこう見て、そして、牛が食べるのは表面の草ですから。人間が触れるのも表面ですから。土掘って、それで、これだけの何立方メーターか、何立方センチか知りませんけど、そういう風なものから、総量でいくらというのを見ないといけないなんて、いきなり言い始めた訳ですよ。だけど、今までそんなやり方してない訳ですよ。

だから、IAEAはですね、自分たちの測った数字の倍ぐらいの事を言ったもんだから、原子力委員会はね、安全委員会は。だから私はね、もうこれは苦しくて見苦しくてね、聞いていられないと。IAEAは、測り方がパーフェクトだったか、その機械が合ってるか、とか、そういう問題は私は知りませんよ。だけど、あの言い訳はね、今まで聞いたことない。土をこうやって掘ってね、この全体のサンプルっていうけど、我々が被ばくするのは、表面に何かあれば被ばくする訳ですからね。とんでもないと。

だから、飯館村の村長さんはですね、もちろん混乱をすると思いますけれども、実は飯館村は今回非常に不幸な道にあるんですね。チェルノブイリの時もそうだったんですけども、原子炉って言うのは、なんかこう放射した時にね、風向きによってね、なんかこういう風にして、ここだけ、出ちゃうって、そういう事があるんです。今回の場合には、南東の風によってですね、北西にある、飯館村の所に、まあ30kmと40kmの間にある所が、ポコンとここだけ強く出た訳ですね。

これはもう所謂原子炉の放射線のね、典型的な放射能の典型的な落ち方なんです。
チェルノブイリの時なんか250kmぐらいの所にボーンと出てる訳ですから。
しかも全部ですね、北、北西の方に出てるんですね。だから、そのようなね、特徴があるんです。だから恐らく高かったんだと思いますよ。で、その高い数値が危ない数字なのかどうかって言うと、IAEAは通常自分たちが避難勧告を出すレベルの倍である。と言ったわけです。だから、そこをちゃんと議論してくれないとね。避難勧告を出すレベルってのは、日本はそもそも決めてない訳ですから。だからサンプリングの問題だとか何か言ってるってのは、本当に見苦しい考え方でね。私はこれは恥だと思いますね。

野中:本当に。でも数字をどう判断するのか非常に分かりにくいんですけれども、その辺り、農畜産物への影響も大きくなってきています。福島原発の事故の影響による野菜の出荷停止等の食品規制について、政府は先月31日、検査で放射性物質の値が3回続けて基準を下回れば、解除する方向で、検討を始めました。ただ、雨の後には、降下する放射性物質が増える事や、放射性ヨウ素131の半減期が8日間であることから、継続的に数値が下がっている事を確認する仕組みも合わせて検討する仕組みです。

大前:3回連続っていうけれども、それだったら、1分ごとに3回測ったらいいじゃないですか。だからこれはね、全くみっとも無い事に、その辺の基準も何にも無いで、出荷停止なんて出すからです。だから私が先週も言った様にね、そもそもロットごとに測って、高いと思った場合には、出荷を自主的に控えて下さいということにしないとね。出荷停止っていうから、さっきの三宅島の論理と同じになっちゃう訳ですよ。今度出しましたと。出した所、マーケットでそれが見つかりましたって言ったら、また大騒ぎになるじゃないですか。

責任が停止を命令した知事ですね。今の所、政府の命令でもって、知事がこれをやることになってますが。だから私はね、こんなね、つまり、解除の出来ない命令の仕方っていうのを止めるべきでね。しかも、今回の数字でしたら出荷停止するような問題と全然違います。混乱を広めたのと。ロット以外に福島県全体とかね。茨城県全体という風に、こう広がったじゃないですか。ほうれん草なんかはね。牛乳もそうですよね。これは全くね、指示の仕方が悪いということで。

私は毎日牛乳を飲み、敢えて、例えば那須(注:栃木県の地名)の牛乳とかね。昨日は千葉のほうれん草と。毎日もうなるべく近い所のね、物を探してきてね、ウチでも奥さんに言ってるんですけれども。そういうのあったら毎日食べようと。

それでね、
何万分の一かの確率でガンになるとか言いますけれどね、それはあれですよね。私に言わせれば、そんな事言ったら、何処にいたってガンの確率ってのはあるんだからね。だから私は、この人達、超無責任だと思うし、牛も可哀相だよね。おっぱい痛いじゃない。あれもう、ダーって、それがちゃんとその、毎日ね、搾乳してもらわないと駄目な訳で。だから私はこれもですね、政府の大きなミステイクで、元々この指示が間違っていたと。いう事ですよね。はい。


野中:はい。一方、原子炉自体なんですが、懸命の普及作業が続いています。枝野官房長官は先月27日、福島第一原発の原子炉そのものに破損は無いとの認識を示すと共に、30日には放射性物質が飛散するのを防ぐため、建屋に特殊な布を被せる案等を検討している事を明らかにしました。また、放射性物質で汚染された大量の溜まり水を回収し、貯留する場所として、静岡県の清水港で海釣り公園として利用されている人口の浮島、メガフロートを使用する案も浮上しているという事です。

大前:これあのー、ここでもまた、枝野さんはね、無責任な事を言ってますよね。原子炉そのものに破損が無ければ、なんであんな大量のね、放射性物質が表に出てくるのか、タービン建屋とかね、そういう所にものすごい物が出て来てる訳ですよね。だから炉心が崩壊してるっていうことは、もう間違いないんで。原子炉そのものに破損は無いって言うけど、破損がなかったら、原子炉っていうのは、一発も放射性の物を出しちゃいけないように作られてる訳ですよ。

そもそも、圧力容器っていうのは、何も逃さないように出来てる訳ですよ。で、さらにそこを出た時には、格納容器があって、そこに放射性の物が全て留まるように作られてるわけですよ。なんでそれじゃあこれが出て来たのかと。ね、原子炉そのものに破損が無いなんてのはね、誰が言っているのかと。こういう事ですよね。

で、これは要するに、その学者で東電に買い殺されている学者ですよ。日本の学者って言うのはね、原子炉関係の人で東電、関電の世話になってない人ってのはいない訳よ。全部その研究開発費をもらいね、学生さんの就職を世話してもらってね、もう、自分が原子力安全委員会に居るのもね、東電さんのお陰っちゅうような。そういう人ばっかりでしょ。

で、その人たちがですね、東電が未だこれを認めてない時に、「いやいや、私はこれ、客観的に見て壊れてると思いますよ」と。いうようなことは言えない訳ですよ。だから、そういうものを鵜呑みにするってことになってくるとね、世界に対して嘘をついてると。世界は、この炉はもう壊れており、メルトダウンと呼んでおり、しかもその証拠っていうのをね、示している訳ですよね。

だから最初の頃は枝野さんよくやってるなと思ったけどね、ここでまたね、恐らく役人達の巻き戻しがあって。こういったようなね、まあ私に言わせると、とんでもないね、間違った情報を国民に出してきてると。このように思いますね。

これはやっぱりあのーただ単に言い間違いというんじゃ無くてね、日本の国としては恥、恥ずべきことであると。いう風に思いますね。



野中:次は電力に関してですが、ピークを抑えます。今年夏の計画停電を回避する策として、菅政権はこのほど、電気事業法27条に基づく電力使用制限令を発動する方針を固めました。石油危機に見舞われた1974年時には、量を抑えましたが、今回は、ピークを抑えるため、昼間の時間帯の消費電力カットを狙う方針です。

大前:まあ、あの、私の小さな貢献としてはね、蓮舫節電大臣には申し訳ないけど、節電じゃねんだと。要するにピークを抑える事なんだって言う事をね、口を酸っぱくして、過去に二回、2週に渡っていいましたけど。ようやくですね、ピークを抑えるという事を色んな人が言い始めて。経団連もそれに合わせてね、自分たちで自主的にこの夏はこういう形でもってやりますという事を言ってますね。非常にいい傾向だと思います。

で、これについてね、計画停電をとにかく避ける。計画停電だけはこれはもう絶対に駄目だと。こういう風な決意でですね。この事を考える必要があると思います。あまりにもね、日本経済に対して大きな打撃になる。特に半導体とかね、コンピュータ関係の会社っていうのはもう壊滅的なになりますし、勿論病院なんかもそうですね。それで、節電や、節電も重要ですけども、ピークの圧縮が特に重要と。

それから情報開示で協力を仰ぐっていう事を私はね、新たに提案したいと思ってます。それから長期策を推進すると。こういう風なね、ちょっと幾つかのレベルでね、考えてみたいなと思うんです。で、どういう視点を持つ必要があるかということで、先週、先々週カバーしてなかったとこも含めて、ちょっと申し上げますと。

実はその東京電力の管内っていうのは、揚水発電っていうのが非常にあるんですね。これはあの、442万kwhっていうね。今の東電のキャパシティ3500万っていうのに比べると、10%を超えるものがあるんですで、揚水発電はどういうものかって言うと、原子炉がずーっと恒常的に運転しますね。それから、設備が非常に重たい石炭火力みたいなのがこうあって、あんまりこれ上下出来ないんですよ。で、あと火力を上下させて、ピークのロードがこうなるとね。それに対してこう上下すると。それで、鋭いピークがあった時にはガスタービンみたいなものをそこの時だけ入れると。2時間だけ動かすとか。そういう事をして、ロードフォロワーというものと、ベースロードというものを電力というのは分ける訳ですよ。

ところがこの、原子炉の部分が非常に薄くなってきてますんで、必ずしも揚水と。いう風な所はね。夜間の余っている時に、この、原子炉のロードを使いながらやるっていうのが揚水発電なんですけど。それでも余裕が少しでもあれば、このポンプでね、1回落とした水を、もう一回上に揚げるわけです。で、上に揚げて、ダムの方に戻しといて、夏なんかは、暑い昼間。冷房皆がつけたんで、ワーっとサージしてきた時に、そいつで水力発電やると。こういう風なものがね。

私、昔日立にいましたけれど、日立なんか、こういう揚水発電なんて、大得意なんですよね。で、世界最大の揚水発電所っていうのは、実は神流川にある訳です。皆さんの中に、私が神流湖っていうのをお見せしてね、御巣鷹山からこう出てきてて、神流湖でものすごい綺麗なね。ノルウェイのフィヨルド行ったみたいな写真を、去年の夏、お見せしたんで、覚えてる方もおられると思うけどね。あれなんかがそうなんですね。で、これだけのものがあると。これが一つですね。

で、こういう風な事で、したがって、ちょっとでも節電して頂いたら、特に夜節電して頂いたものは、こういう風なものでもって揚水に使ってもらうと、これで随分昼間助かると。

それから東西グリッドの拡大。これは、4つのそういう周波数変換所っていうのがありまして。3か所ですけどね、4つのそういう物があるんで。125万kwhですね。で、これを1000万kwhくらいにしたらどうかなということで、ちょっと検討してもらったんですけど。私もね、友人に。まあ2年くらいあって、7〜8千億円くらいあれば、出来ないこともないと。こういう感じでしたね。後でちょっとその、どういうメーカーがあるのかってのを見てもらおうと思いますけど。

で、ヨーロッパなんかこれ結構ね、サイクルが国によって違う所があるんで。これは、産業としてはむこうが強いんですね。日本はあんまりこれ、真面目にやってきてないんですね。それから、この間ちょっと言った様に、中部電力の一部で、50サイクル発電して、東電海岸まで直接送電という。これ、一部の発電機にはそういう50サイクル用のものも既についてるんで。そういうことは出来ない事はないと。

今年の夏限定で、原子炉の再開を認可する。私が菅さんだったらこれやりますね。もう国会の危機だから、柏崎刈羽の方もね、こういう安全が確認されて、今回の色んな問題を分析したら、こういう問題があれば、乗り越えられたと。だからこの反省も含めてこういう風にしますから。とりあえず、夏だけね、7基全部動かさせて下さいと。第二も、福島第二も出来ればやらせて下さいと。こういう風にお願いして、とにかく地元の協力を得るしかないと思うんです。

で、来年以降の事についてはまた考えましょうと。ていうのは、来年以降になるとね、もしかしたらね、火力とか、そういうもので間に合うかもしれない。それからもう一つはね、警報システムを作るべきだと。つまり、使用可能上限っていうのがね、例えば5000万kwhとするじゃないですか。そうすると、5%以内に迫って来た時に、テレビや携帯で、警報を鳴らすと。今の津波警報とか地震と同じ様な考えですけどね。

例えばこれですね。電力警報発令。ブラックアウトの危険があります。使用中の電気を止めて下さい。それから、テレビとか携帯でこれを言った上でね、テレビ切っちゃうと。そして、冷暖房、テレビ、電灯、PCなどを止めてもらうと。5階以下のエレベーターは乗らないでもらう。で、停電はもう死んでも避けると。で、電気が必要な商売や産業は、もう原則、全く停電しないようにすると。

つまりね、余裕がどのくらいあるかに関心を持たせるんです。日本の場合にはね、花粉が今日はこれだけ飛びますなんてやるじゃない。あんな事を色々言ってるくらいだからね。だから、今日の余裕はこのぐらいのパーセントです。15%なんて言うと、結構安心して使っていいですよと。で、5%くらいはね、何かの拍子に一つ火力発電所が落ちるとか何かすると、これ全体でブラックアウトになっちゃいますから。そういう意味で5%という余裕を常に見ておくと。

で、10超えて来た時に、一応warningを出して。5でもって、例えばテレビ局に、テレビ止めなさいと。例えば夏の甲子園については私は今年は止めろっつってますけど、どうしてもというんだったらやっていいですよ。その代わりこの、レンジの5に入って来た時には止めちゃいますと。で、後は夜10時以降のダイジェストを見て下さいと。大相撲みたいにね。ダイジェスト。と言う風にすればね。

で、日本ってね、高齢者が増えてるんで、この人たちが一日テレビ見てる訳ですよ。それで甲子園ずーっと見ててね、冷房ガンガン回してやってるんでね。実はね、日本のあの時期一番高くなってきてるんです。で、ますます増えてるんです。

普通は産業が6、個人が40。だから、60対40なんだけど。あの時期になると、個人が60で、産業が40になるんですね。一つは個人が冷房使ってテレビ見るってのもあるんですけど。もう一つは夏休み取ってる。産業の方がね。だからなんですけれども。そういう所で、あそこはやっぱり6:4で。で、しかも年のピークがあそこなんですね。だから、こういう事をやるとね、私はね、もんの凄い効き目があると思います。

それで、この5に入って来た時にはもう、テレビ消しますよと。そういう風にするってのは私はね。いいなと思うんです。




続く
posted by トナカイ at 01:25 | Comment(0) | 大前研一 原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月31日

大前研一原発(福島原発)に関する解説を文字に書き起こしました3/27 その1

大前研一の原発(福島原発)に関する解説を文字に書き起こしました3/27 その1


更新が遅くなってご免なさい。


この記事は、前回の放送
http://genshi.seesaa.net/article/191498566.html

に引き続き、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の3月27日放送分
http://www.youtube.com/watch?v=5mBlngPiaSY




を文字に書き起こしたものです。

twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいととても評判です。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が1時間と長いため、時間が取れないと思う方も多いと思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約75分なのですが、この記事では、最初の部分(0分〜25分)を書き起こしています。後半部分は出来次第また更新したいと思います。


この書き起こしを読んで頂きたいのは勿論なのですが、是非、動画を見て頂きたいです。
大前氏の解説、本当に分かりやすいです。文字では伝わらない情報も多くあると思います。
お時間のある時に、動画をご覧になる事をお勧めします。


なお、今回、この記事を作成するに当たり、
【Open Translation Project】の方々が、ご協力下さいました。

※このプロジェクトは、大前さんの解説(≒この記事)を英語に翻訳して、海外の方に配信する為のプロジェクトです。日本語が読めない方が周りにいらっしゃいましたら、こちらから読んで頂ければと思います。

彼らの協力がなければ、ここまで早く記事を書く事が出来なかったと思います。
Open Translation Project の皆様、本当にありがとうございます。



最後に。本記事では、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
大里希世(おおさときよ)









大里:東日本大震災の発生から2週間が経ちました。警察庁のまとめによりますと、27日午後3時現在の死者・行方不明者は合わせて2万7242人になったことが分かりました。

大前:そうですね。あのー、12日にこのライブがあったわけですけども。11日にこの地震が来た訳ですけども。その時点では、被害があまりにも少なかった。被害者の数がね。私は やっぱり数万人に上るんじゃないかと、あの時言いました。つまり、その津波でさらわれた人たち。あるいは、瓦礫の中に埋めこまれた人たちの数が分からないままにですね、当時の日本のテレビとかそういうところが、日本はやっぱり災害に強い国だと。あれだけのものが来ても、被害者が非常に少ないっていうことを言っていたけれど、結局、(被害者 or 死者の数が)恐らく3万人を超えるんじゃないかということで、本当に痛ましいことですよね。それから家族全体を失ってしまったので、(被害者としての)届出がされていない人もいるかもしれないという話ですよね。

ここの一覧表に、1900年以降の主な地震が書いてありますけれども。唐山地震。これもすごいものだったんですよね。24万人も命を失っているんですね。それから、ハイチ。これも非常に大きいです。関東大震災、14万人(が命を失いました)。1923年9月1日でしたね。これらの地震と比べると、死亡した人の数は、今回仮に3万人を超えたとしても、これらには及ばないです。しかしながら、日本としては明らかに戦後最大。関東大震災に次ぐ大きな被害をもたらしたと。こういう津波および地震であったということですね。で、こういった、外国の雑誌(※TIME誌の表紙及び記事を紹介)も、みんな、映像があまりにも鮮烈なので、たくさん特集を組んでおりますけども。これなんかもそうですね(※被災地の写真を紹介)。それから、これがそうですね(※過去の日本の災害などに関する記事を紹介)。日本の苦悩というものを、歴史みたいなものでね。過去の、終戦後なんかと合わせて、出しておりますけれども。


大里:津波の脅威が改めて示されました。岩手県宮古市田老地区にあった全国最大規模の津波防潮堤は万里の長城などと呼ばれ、住民達から信頼を寄せられていました。(しかし、)今回の大津波にはなすすべもなく、多数の死者と行方不明者が出る惨事となりました。地元の住民は、今後どうやって津波を防いだらいいのかと途方に暮れています。

大前:そうですね。これに関してもですね。この宮古の堤防というのは、あの三陸の反省から作ったということで、強烈な津波も大丈夫だと言われていたんですけども、崩壊してしまったと。今回はやっぱり、津波に関する考え方を変えなきゃいけないです。先週の公開ライブでも言いましたけどね。東北の港湾というのはですね、まるで違うコンセプトで作らないといけないし、港が開いているということで、津波がS字型とかL字型で入ってくることも分かったんで、この辺も水門を作るなりしてね。相当コンセプトそのものを変えていかないといけない。これがあのー、先週ご説明した東北地方の新しいビジョンを作らずに、このまま復旧作業をするということはですね、何の教訓にもならないということになると思います。

これは、ニューズウィークの表紙ですけれども(※ニューズウィーク誌の表紙を紹介)、今のTIMEに続いて。Apocalypseっていう風 なことを言っています。Apocalypse Nowですね。ベトナム戦争の時に、映画で「地獄の黙示録」っていう映画がありました。これ以上の地獄はないということなんですけども。要するに、日本って、呪われたとは書いておりませんが、津波、地震、そして原子炉のメルトダウン。それから革命でも起こるのか?と。それで、次はなんなんだ?ということです。まぁ、国債の暴落でしょうね。だから、何があっても国債の暴落は起こしちゃいけないという事でね。不用意な国債、緊急予算、補正予算なんかを乱発しないように、ということを、私は声を大にして言ってますけれど。そっちが起こってしまったら、まさに、あのApocalypseになるということでね。もう十分ですよね。もう地震、津波、そして原子炉。原子炉も、もう想像を絶するものですよね。6機もろとも逝ってしまって。内2機は低温停止できましたけれども。ということで、もうこれ以上は要らないということです。ですから、政府は、特に、経済運営の失敗で、国債のメルトダウンというようなことをやるとね(※国債のメルトダウンを起こすと、更にApocalypseのような状況に陥る?)。今でも、世界でどこよりもたくさんGDPに対して、国債を出しちゃっているということですから。これ以上の被害を受けたくないことで。次は何かということを考えると、次は復興・回復と。こういう風にして頂きたいと、私は思っております。


それでですね。この、impact of disasterというものがありますけれどもですね。やっぱりあの、今回はですね。他の今までの被害に比べてもね、映像が非常に鮮明なんですね。こういう本当に胸の痛むような映像が沢山ね。日本人はもちろん痛みますけれども。しかしながら外国の記者たち、特にロシアのRTRとかね、それから、オーストラリア、そしてアメリカの記者、特にBBCが私はいいと思っていますけれども。こういう風にですね、弁慶、安宅の関(あたかのせき)ではありませんけれどもね。

大里:次から次へと矢が飛んでくるといった感じですよね。

大前:こういうふうな感じですよね。これを乗り越えていかないと、やっぱり日本としてはですね。このまま打ちひしがれているわけにはいかないと、こういう気持ちがね。やっぱりリーダーの人たちというのは、ここからですね、気を入れてね。やっていけば、やはり日本というのは全ての災難に打ち勝ってきたんだと。あの、戦争の大敗北と、東京がね、野原になったと、原爆2つもくらってね、そういう打ちひしがれたところから復興してきたわけですよね。そういう風なことでね、リーダーの果たす役割。当時で言えば吉田茂さんとか、そういう人ですけれども。これ、大きいなと思いますね。

大里:大震災によります被災者支援の担当として起用された仙石官房副長官が20日本格始動しました。仙石氏を起用することによって状況を改善したい考えです。ということなのですが。

大前:そうですね。仙石さんはある意味、問責決議案かなんかも出されてね、それで、退いていたんですけれども、今回やっぱりこういう急場と言うことで、馬渕さんも復興していますね。だから、問責議員が復活と、こういう感じじゃないかと思いますけど。
やっぱり仙石さんはね、役人との対話というか、役人の使い方がうまいと言われていましてね。入ってくるとちょっとぴりぴりして、怖い人ですから。だから、みんなちょっと、緊張しますよね。ああいう人がやっぱり中にいたほうが、緊張する人がいたほうがいいんじゃないかと思いますけどね。私の単なる感想かもしれま せんけれども。


大里:東京電力が非を認め謝罪をしています。タービン建屋内で被ばくした作業員3人について作業に入る前の18日、1号機のタービン建屋地下で高い放射線量を確認しながら、東電は注意喚起をしていなかったことがわかりました。こうした中、防衛省はこのほど原子力災害に対処する自衛隊員について、死亡したり、障害が残ったりした場合に支払う、詳述金(?)、詳述金を通常の1.5倍に引き上げました。

大前:これね、東電はですね、出入りの業者をなんと思っているかと、と言うことが非常に腹立ちますよね。あの、当然分かっているわけですよ。で、それを伝えない。なぜかっていうとどうしてもやりたいことっていうのが、タービンの中でね。覆水機のところになにかいじりたいものがあったわけですけれども。 従って、自分のところの社員だったら十分注意してやるだろうし、且つ、また線量計る人を同行させると言うのがルールですよね。出入りの業者だったから、 ちょっとあそこ行ってこれやってよという感じですよね。あそこ、長靴がたくさん置いてある筈なんですけれども、それさえも履いていない人が2名いたということですね。

で、今度、自衛隊のほうは、早速ですね、死んだ時の保証金を1.5倍に引き上げて9000万円ということですが。アメリカの兵隊でアフガニスタンで死んだ人がいくらもらうか知っていますか?

大里:どれぐらいなんでしょうか?

大前:10万ドルですね。820万です。日本が9000万。日本の防衛庁の方が10倍以上高いわけですよ。この辺の感覚がもう、ずれているんだよね。 

えー、イラン、イラク、ずっと派遣したときもね。あの、イランには、派遣してませんけど、イラク。そうい風なところでも、いつもね、国際的な価格の10倍位なんですよね。だからその、命の値段が安くていいということは、ないんですけどね。やっぱりすでに、6000万円 というので、国際的な基準を遥かに超えているのに、それに対してですね、また、給料も高いですよね。それに対して、1.5倍に、ここで引き上げると。だから、放射線のある危ないところにも行けよと、言うんですが。実は、防衛庁と東京消防庁の人は、線量を「こー」測りながらやっています。東電の場合には、そういう人の場合には、しっかり、測るんですね。ところが、そうじゃなくて、出入りの業者のときは、「お前、言ってこいや」とかね、5日間もあんな危険なところで、寝泊まりしていた人がいたというね。これは、やっぱりその、私は、やっぱりこのような人間の命に対する差別をしてはいけないし、こういう時にですね、9000万円というようなものを通してしまうと、いうのもね、私は、国会の議論も経ずに通すというのも、ちょっと違和感を感じますね。

で、 まあ、 今回の場合のですね、原発のですね。1号機、3号機、同じことが起こっているんですけれど、実は、保安院の方は、ですね、この炉心から漏れたものが、この中に入っていると、で、この中の水が非常に高い放射線を帯びていたと。で、今日は、2号機も、まあ、1000万倍というすごいものが、見つかったと言っていますが。私は、この炉心から漏れたものが、かなりザーザーとこっち側に入ってきているということで。まあ、保安院のやつは、この辺のパイプとかそういうのを通じてと言っていますけども、多分下の方からね、こう出ている可能性も高いと思っています。後ほど、ちょっと申し上げますけれども。それで、ここですよね、ここに、まあ、タービン、これが1次系で、高圧の蒸気がこう来まして、えー、それでタービンを回して、ここでもって、海水の回路がこう来まして、こいつに冷やされて、蒸気が水に変わって、こっから水が戻って行って、上からジャボンとこう入って行って、それで、ここでもって、蒸気になって、またぶっ飛んでいくと、こういう経路なんですけどね。で、これを伝わって来るわけないんです。これ、ものすごい強い太いパイプでしてね、これはもうメインのバブルが閉まっているんで。なんかやっぱり、この辺を貫通している配線・電線、そういう風なもののガイド溝みたいなところからこう漏れている可能性も高いし、こちら側の下が破れていて、こうして水がこの辺まであふれていて、それがこっち側に貫通したか。


えー、 それから使用済燃料プールからの場合にはですね、ここに MSトンネルと言って、トンネルがあるんですけれど、そのトンネルを通じて、入って来た可能性もあると。したがって、この回路をですね、解明するということが今、何よりも重要なのですけれど。今、東電は、これを明らかにしていませんね。あの、想像はついているんです。
それから、保安院が、原子炉の内部にあったものが入ってて、使用済燃料じゃないということを、「と、思われる」と言っているじゃないですか。で、これは、「と、思われる」じゃなくて、断定できるんです。

その理由はね、この中の、放射線を測ると、その核分裂の生成物が入っているんですけれども、全部、半減期が違います。だからそこでその、ヨウ素131とかね、セシュウム135とか、137というのが、どのくらいずつあるのかを見ると、炉心を止めた瞬間がわかっています。11日。それからの半減期をずっと見るとね、えー、半減期の強いやつは結構強いし、半減期の早いやつはこれくらいですから。で、冷却のあるところは、ヨウ素なんていうのは、うんと下がっているはずですから。そういう意味でね、この比率を測るとすぐ、どこから漏れたか、分かるんですよ。だから、そんなとぼけたことを言わないで、こっちだと。したがって、この漏えいしたルート、遺漏ルートというものを解明するためにね、全力を尽くすということを言わないと、2号機で今日みたいなものが起こってしまうと、これはまたね、作業できない、ということになってくるわけですね。


それから、もしかして、ここにこれだけ溢れているということは、地べたにも溢れている可能性あります。それが、また、つるつるとですね、低いところをこうやって、伝わっていって、海に流れ込む。海の方もですね、この復水器の回路が通っているとは思わないんでね。他の回路がもう一つだけあるんですけれども、もしかしたら、ここから消防で、ジャブジャブやっているやつが、えー、 溢れて建屋から反対側に流れてね、海に流れ込んでいるという様な事になるとね、これもう際限ないじゃないですか。

だからわたしはこの問題についてはね、安易な考え方で「〜らしい」なんて言わないで、もう「これだ」っていうことを言ってですね、特定してそのデータの根拠を見せるべきだと、こう思います。



大里:懸命の復旧作業が続いていますが、依然として難航しています。福島第一原発のタービン建屋の地下にたまった高濃度の放射能を含む水を除去が難航し、26日現在も炉心冷却に使うポンプに電力を送る目処がたっておりません。

大前:そうなんですね、これの難しさっていうのはね、あれだけ高い放射能をもつこの水をですね、置く場所がないんですよ。仮にここにポンプがあって、これを排水したとすると、どこに置くのって話になるんですよ。置く場所がないんですよね。だからもうこれ、ここの中を諦めてね、もう密閉してしまったほうがいいという判断もできるわけですよ。で、もしこれをポンプですくい出したときには、放射性の高いものをね、置いておくプールがあることはあるんですよ。だけど、そこのところに置いてってもね、あれだけ消防でもって(水を)かけてると、それだけで(プールの容量が)足りるかどうかもわからないし、そこから先は結構大変な作業になります。だからこれ、もしかしたら、一進一退じゃなくて、一退ニ退といって退くほうばっかりにいくかもしれないということですね。

これを見てもわかりますけれども、実はタービンていうのは、ここにこうありまして。ここに炉心の格納容器ですね、それでこれが中の圧力容器なんですけれども、それでね、これがサブレッションチェンバーというやつですけれども、じゃぶじゃぶにこれをつけてですね、このへんが漏れてると、このぐらいまでは、水に浸かってる可能性があるわけですね、それでこうやってでんせんこう?(注:聞き取れず)か何かからですね、こっちからじゃぶじゃぶくるということが十分考えられます。だから上下関係が重要なんですけれども、このへんまで水がいっぱいになってるとね、中途半端に水がいっぱいになってると、こうやってもれてきたやつが、ここのところが破れてるとすると、そっからこのへんまで水がきてると。わたしは破れてるって説をとってるんですが、その理由は黒煙があがったじゃないですか。あれはね、使用済み燃料プールっていうのはステンレスでできてるんで、黒煙があがるようなものは考えられない。したがって、もし黒煙が上がるとすると、この辺の構造物とか、なにかこの辺のこういうところとか床とかが燃えてる可能性が。ここに溶けた燃料の一部とか、まあ蒸気もでてますし、だからそういうものを焦がしてしまったと。それで水が圧倒的に多いので、それはもう止まっちゃうと思うんですけれども、実はね、これ仮に3号機としますと、蒸気のあれが2個でてるんですよ、1個こう派手に出てて、もう一個細いやつがこっちから出てるのが写真見るとわかるんです。それがわたし、こっから出てる蒸気じゃないかと思ってるんですね。この炉心格納器の方から出てるものじゃないかと、こう思ってるんですよ。それと後は5階にある冷却プールから出てると、こういうふうに考えないといけないというふうに思っています。




大里:続いてなんですが、注水方法を変更します。北沢防衛大臣は25日福島第一原発を冷やすため、自衛隊とアメリカ軍が協力して原子炉に真水を入れる作戦を開始すると発表しました。現在冷却には海水を使っていますが、アメリカ側が機材が腐食するなど塩害に懸念をもっていることをうけての措置ということです。

大前:これは北沢さんの発表を聞いているとね、アメリカ側の強い要望でこれをやったと言ってますね。アメリカが強い要望を言うってことはね、実は、なんか理由があるんですね。だから塩水、海水じゃなくて真水にしろっていうことは、我々がいま発表を聞いて理解していないなにかを彼らは把握していると、それから同時にここにはホウ酸を、できるだけたくさんのホウ酸をいれておいたほうが、さっき言ったような、あの格納容器の下が破れているような場合にでもね、そこで 再臨界が起こると困りますので、そこのところになるべくたくさんのホウ酸をいれていくと、こういうことが重要なんですね。ただもう下に穴があいているということになると、いくら注入してもうまくいかないんで、もうそこから先は別なルートをたどらないといけないということですね。


それで、ここでですね、福島第一原子炉がどういう状況にあるか。あそこには、6つの原子炉がありますね、6機。で、第4号は止まってましたんで、今、冷却プールだけが燃えてますね。というか、蒸気出してる。で、5,6は冷温停止 に成功したみたいなんで、我々が心配しなくてはいけないのは、1,2,3 プラス4の冷却機にある燃料ということになりますね。いろいろな情報を総合的に見ると、1,2,3全て炉心溶融している可能性がでかいと。政府は炉心溶融という言葉を使っていないんですけれども、基本的にですね、これはメルトダウンしていると考えられます。それでないと、あれだけ高濃度な放射性の、しかも炉心にあったと思われる放射能がですね、タービン建屋とか周辺にでてくることは考えられない。えー、それから海水の汚染。これもかなり強いものです。ですから、燃料プールの中にあるものが飛んでいったようなものではない、と考えられます。

それから、黒煙が出ているということはね、要するに、格納容器の下に穴があいちゃって、そこからですね、かなり温度の高いものが、何らかの外部の物質と接触してそれを焼いた。ま、2度ほど黒煙がでていますね。それで、実はアメリカはですね、えー、石棺を作れということを言っているんですね。これは、ロシアも言っているんですけども。つまり、あそこでもって放射能を散らばらせると世界中迷惑だ と。アゾレス諸島でも出たとか、ドイツでも検出されたとかね。アメリカでもカリフォルニアで当然出てくるでしょう。海も汚染されると、住民は心配になるということでね、早くコンクリでもってね、封じろと、こういう風な考え方があると思うんですね。しかしながら、私は3ないし5年はそういう風な石棺、これはチェルノブイリの時に石棺といってコンクリートでバンと被せてしまってですね、そして20数年後経ってね、今ごろになってそれがヒビが割れて、雨水が入って、放射性のものが土に入って、大変なエコ系の被害がまた出てきてますからね。コンクリートというのはそういう弱さがありますんで。従ってこれはアカンというふうに思います。


それから、少なくとも、ここにある第一原発のほうは、廃炉は免れない。従って、いずれはコンクリート漬けになりますよということですね。でも、それは5年から10年かかるんじゃないかと。ま、これは19日に言ったとおりですね。冷却はその間続けないといけないと。いう事ですね。10年経っても、あれはポカポカ暖かいぐらいですから。そんなにオーバーヒートはしないですけれども、そういうものなんですね。で、再臨界の危険性が完全に除かれたわけではないと。従って、水は注入し、そして、できるだけボロンを注入しておかないといけないと。こういうことですね。で、現場での作業は危険であり、もうこれから先はかなり限定的な作業しかできないとみるべきであると。それから、放射能の拡散はしばらく続く。で、炉心が暴走するよりも、放射能が拡散したほうがいいという判断を、きつい判断ですが、しないといけないですね。つまり、あそこの炉心に穴が開いていると、底が抜けてね。溶融して、底が抜けて穴が開いているとすると、むしろそれは 放射能は出ていますが、爆発の危険性が少なくなっているんですね。でー、何と言いますか、炉心格納容器みたいなものが、爆発して飛び散った時には、もうこんな程度では済みませんので。従って、現場の指導者およびトップは、どっちをとるかというこういう局面に今、毎日直面していると。こういうことですね。



そ れから、冷却プールにある使用済み燃料はいずれ搬出しなくてはいけないと。これは、あそこに置いてコンクリート漬けにするわけにはいきません。えー、それでですね、福島原発というのは、放射線量というのは、津波の直後、(# グラフを使用#)ここでですね(#11日をポイントして#)、津波11日にありまして、12日の日にですね、1号機が水素爆発を起こしていますね。それからこうやって見ると、ここでですね(#15日をポイントして#)、放射線がこんなに高くなっている。この時、炉心溶融していた可能性があります。もう既に。この15, 16日、あの時は、どちらかというと使用済み燃料のほうが水素爆発起こしたと言われてましたよね。






続く
posted by トナカイ at 01:25 | Comment(0) | 大前研一 ブログ 原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月22日

大前研一の原発(福島原発)に関する解説を文字に書き起こしました3/19 その3

大前研一の原発に関する解説その3


更新が遅くなってご免なさい。


この記事は、前回の記事
http://genshi.seesaa.net/article/191498566.html
http://genshi.seesaa.net/article/191573271.html

に引き続き、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の3月19日放送分
http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0







を文字に書き起こしたものです。

先週以降、twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいととても評判です。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が1時間と長いため、時間が取れないと思う方も多いと思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約75分なのですが、この記事では、最後の部分(50分〜)を書き起こしています。最後の部分は出来次第また更新したいと思います。


この書き起こしを読んで頂きたいのは勿論なのですが、是非、動画を見て頂きたいです。
大前氏の解説、本当に分かりやすいです。文字では伝わらない情報も多くあると思います。
お時間のある時に、動画をご覧になる事をお勧めします。


なお、今回、この記事を作成するに当たり、
【Open Translation Project】の方々が、ご協力下さいました。

※このプロジェクトは、大前さんの解説(≒この記事)を英語に翻訳して、海外の方に配信する為のプロジェクトです。英文が完成しましたら、本ブログにもリンクを記載したいと思っています。

彼らの協力がなければ、ここまで早く記事を書く事が出来なかったと思います。
Open Translation Project の皆様、本当にありがとうございます。



最後に。本記事では、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)
大里希世(おおさときよ)










--------------以下書き起こし。----------------



50:00辺り〜




クレーン等の修理、設置。あれ、クレーン飛んじゃってるじゃないですか。したがって、全部冷えて、いよいよこれで取り出そうと、燃料集合体を。取り出す物がないんです。皆さん、原子炉の燃料取り換える所、見た事あります?格納容器のふたを開けます。150トン位あると思います。クレーンぶっ飛んでます。ね。それから、今度はふたのシールド、シールドっていうものがあって、それを取ります。それから今後は、圧力容器のふたを外します。それぞれ結構大変な作業ですけど、それを外します。全部こっちに置いておいて、それから「ヒッ」って見て、燃料一本ずつこうやって持って来て、隣にあるプールに
突っ込んで、プールにあるやつを表に出してと。

クレーンがないんですよ。殆どのやつは。で、4号機は、クレーンが見えました。ね、見えてるんだけど、この燃料のクレーンが動くかどうか分かんないでしょ。で、そういうときには、クレーンの修復、又は、ない場合には設置、屋根飛んじゃってるようなやつは設置をしないといけない。で、これを5年後までに作っておかなきゃいけない。で、場合によっては、放射能と崩壊熱のレベルによっては、数年早いということは、あります。

例えば、3年後にできるとかね、うまくいけば、2年でできると。でも、1(号機)、2(号機)、3(号機)は動いていましたんで、それより早い時期はちょっと難しいですね。と思います。

それからですね、冷却プールから燃料を最終的に搬出して、海路、陸奥へ持っていく。陸奥が受け入れてくれるとしてですよ。陸奥へ持っていくと。数千本ありますから。で、一個ずつカスクに入れて、放射線を外にばらまかないように。この作業は難航します。何故かっていうと、ジルコニウムの被覆管がぼろぼろになってますから、上へ水素出したやつは、みんな上のほうはぼろぼろになってるはずですから。そうすっと運び出した時に、ボロボロボロって燃料がこう、こぼれちゃう可能性がありますからね。で、そういう風に、すると、結構またそこが放射性物質バラまいちゃいますから。それをあそこの海のそばまで持って行って、カスクに入れて、陸奥まで持ってくと。こういうことですよね。

そして、核分裂物質を除去する。中の炉とかそういうやつでね。プールにたまったとか、そういうのをなるべく除去すると。で、海水入れた時に、これでだめになりますよ、って言ったのは、あの後、もう一回使おうとすると、中をきれいに掃除にいかなきゃいけない。でもまあ、人間はしばらく入れませんよね。
5年やそこらは入れません。したがって、海水を入れるということは、もう、炉そのものを放棄するっていうことだよ、と言ったのはそういう訳です。

そのあと、全部きれいになって、もうポカポカのものもない、となった時に、コンクリートで永久封印をする。まあ、例えば6年後、そして汚染地域をどんどんと縮小したあと、恒久的に立入禁止区域とすると。恒久的に。どの位になるか、今のところ分かりませんよ。でもチェルノブイリの場合には、500の村が、完全に住人0になっています。500の村を放棄したわけですね。まあ、今後の日本の場合には、もうちょっといいと思いますけどね。

まあ、いずれにしてもそういうことですから、みなさん、こういうアイディアありました?少なくとも政府は聞いてひっくり返りましたね。それはですね、どういうことかって言えばですよ、5年のスコープでやってないでしょ、あの連中は。「今、水蒸気が出てますか?」「いや、もうおさまった、いや、また出ました」 なんてやってるじゃないですか。ね。そういう段階じゃないってことです。それが仮に出来て、恒久的にポンプでもってやれるようになって、それから今言ったようなプロセス経なければいけないんです。私は、何の誇張もしてません。ね。ここに書いてあることを見れば、みなさんだって、なるほどそういうプロセスが必要だな、って思うじゃないですか。

そうすると、この問題が出てきます。緊急避難地域の問題。テレビ見てますと、「明後日には帰れるかしら。」 なんて言ってる人達がですね、いや、実はもうちょっと長いかもしれません。ということですよね。で、私は今の避難指令は、20Kmが避難指令で、30Kmが屋内退避と、これは適切と思っています。今の、放射線レベルからいくとね。これから、1号と3号あたりが含めてですね、炉心の暴走が起こったら、核暴走が起これば、また分かりませんし、格納容器が機能しなくなったら、また分かりませんが、格納容器が大丈夫だという前提でいくとですね、これは適切なものと思います。

で、問題はですね、今の避難地域、全体の司令本部がないんですよ。支援本部が。だから、こっちに老人忘れてきちゃったとか、こっちはどうしようもないとか、ここは食料がないとか、油がないとか、みんな言って、それぞれバラバラに町で対応してるじゃないですか。これは絶対だめですね。人道上、あるいは、生計をどうやって立てるかとか、事業をやってる人がいます、その事業の中にはですね、CADとか顧客データも全部いいって、15分で出ろって言われて、もう出てきちゃったから、もう事業出来ないと言って。困っている人もいるわけですよね。

だからそういうところを全部含めて、学校をどうするか。これらを全部コーディネートして、これはこういう問題、これはここに届けてくれ、と、こういう風なことをね、中央司令室みたいなところでやらないといけない。

それから、この範囲が拡大するのか、縮小するのか見通せない。だから、東京からも逃げ出しちゃうという。こういう話ですよね。で、この問題もですね、やっぱり、信頼できるところがないとだめ。

それから、最悪、さっきいった様なテントとかそういったものになれば、もっとうんとこれを縮めることができると私は思っています。だからこそ、こういう提案をしているわけですけれども、長期化が避けられない地域としてはですね、例えば5年とかそういうこと(放射線)を受けちゃうようなものについては、放射線の線量ごとに、この位の線量のところは一時帰宅して24時間いていいよと。あるいは10時間にしてくれとか、お宅はもっと危険だから7時間にしてくれ、って言ってですね。送り迎えの車を手配をして、引っ越しをしてもらう。こういうことですね。これは、ノーと言っているとその後、暴動が起こると思います。
それから、工場や企業などの個別事情に対応して、移転とか仮設を支援する。それから寝たきり介護施設など、っていうのは、異動困難ですね。これもうすでに20人位死んでいます。そのまま放棄してきちゃった訳ですからね。ですから、そういった様な問題というものも対応しないといけないと。で、この問題は、どの位のスコープ、期間かということによって、対応しなきゃいけない。だから日本全体の司令塔が不足していることに直結するですね。




----国際外交問題(56:50辺り〜)----





それから国際外交問題。というものをちょっと言いますと、実はこの問題は、全ての国にとっては、内政問題なんです。オバマさんがこの問題で一番頭にきているわけです。何故かっていうと、彼の中心的なポリシーは、クリーンエネルギー。クリーンエネルギーのためにニュークリアを再開すると。こういう風に宣言していますね。何があってもニュークリアと思っていたらですね、アンクリアになってきちゃったわけですよね。(会場笑い)

彼(オバマ)は、毎日のように官邸に電話を入れているといいます。(彼の)補佐官がね。その理由は、これが起こる、何が起こるかによって、民主党のしかるべき自分たちの仲間でさえも反原発になる可能性があると。この危険性、これは内政問題。ドイツも中国も内政問題。で、先進国はほとんどBWR、つまり、同型炉を抱えています。ね、その問題があります。

で、日本で何が起きたのか、同国の専門家でも説明できない。日本の特殊事例なのか、それとも類似のことが起こりうるのかと。これが一番知りたいわけです。それが、クリーンエネルギーの柱としての原発が大きくゆらぐ。国際的なエキスパートチームが不在。各国がバラバラに分析。日本不信。先ほどの某新聞に出た記事だと、一私企業に振り回されて、指導力のない日本と。長期展望全くないと。

で、私はですね、実は、原子力産業会議というのが日本にあるんですが、その議長さんを一年やりました。原子力産業会議の議長。京都で最終的に世界中から人を呼んでやったときに、私のほうがドラフトを書いて、原子力は、インターディペンデント相互依存だよ、とこういう風な相互依存宣言、したがって、各国は責任を持ってやらないと、一国の失敗は他の国が推進できなくなると。したがって、原子力関係者は、インドであれ、日本であれ、カナダであれ、どこであれ、同じ倫理と責任を持ってやらないと、他の国が全部だめになると、いう風なことで、相互依存宣言というものをその年に書いてます。ずいぶん前の話ですけどね。

私が委員長をやった理由は、殴られ易い、ということです。原子力をやっている人っていうのは、だいたい公聴会に行けば石を投げられるし、それから電力会社のトップなんかが出てきたらですね、もう散々やられますんでね。大前だったら面の皮が厚いからやってくれ、って、某電力会社の社長に頼まれて、私はやったんですよ。私はさすがにですよ殴られなかったですよ。けれども、そのぐらいつらいもんです。
この原子力関係というのは。

その時に私が言ったのは、相互依存だから、みんなでこれからは、連絡取り合って、一国の失敗が他国の失敗にならないようにしようね、と言ったんですね。で、それは、その問題が他国に波及する。で、レベル5以上の事故で30年間は新規建設がストップします。アメリカが原子力産業がなくなったのは、能力が無かったからじゃなくて、スリーマイルの後、作れなくなったからですよ。で、30年いなくなると、エンジニアも全部、散ってしまう。で、日本は強い。フランスも強いって言ってるけど、その間作り続けたからですよ。もう要するに敵失ですよ。これはね。完全に。

で、売ったヒットはポテンヒットくらいなんですけど、ランニングホームランやっちゃった訳ですよ。向こうは30年間、ドイツも建設出来ない。だからシーメンスの原子力部隊は、アレバに買われた訳です。そういう問題ですよね。だから、強いぞ、国が強いぞ、ウチが凄いぞ、なんて言うんじゃなくて、考えて下さい。スリーマイルの後アメリカは1基も作れなかったんです。30年間。日本がこれからそういうフェイズに入ると。言う事ですよね。

だから、産業としてはこれからは衰退し、そして滅亡すると。30年後にどうやってこれを温存するかっていうのを考えないといけないと。こういう事ですね。

まあ、福島、これは皆さんも見た通りの状況です。それで、えー、これらが全部ずらっと並んでると。いうね。凄まじい状況。で、ここにあるように、ボイリングウォーター、BWRというのは、水を持ってって、上で沸騰さして、沸騰した蒸気で、タービンまわして、回したやつを腹水域にかけて、水に戻していく。このループはですね。炉心を通るループは完全にクローズです。で、これを冷やそうと言う事で、海水を入れちゃう訳ですから、そこどっか、パイプを切ってですね、で、そこから水を注入すると、そういう作業をやってると、いうことですね。で、今、一部、ここの中が、燃料がも露出されてるって言ってますから。ですから、結構大変な状況に、中もなってます。炉心の中も。プールだけじゃなくて。そのような事が、現状なってると。言う事ですね。

それでですね。1号炉から6号炉、それぞれ事情は違いますけど、只今現在はですね。えー、3号機も相当大変な状況ですよね。まだ、水蒸気が今日の午前中の段階では出てますから。4号もちょろっと出てるのが見えましたけれども、そういう感じですね。まだまだ注入が足りないと。こういう事です。

それで、日本の原発事故が既に各国に大きく影響を与えてまして。アメリカでは公聴会が開かれて、再点検を要求してるし、ドイツはですね、延長しようと思ってたけれども、これが困難になってきてます。メルケルさんも、非常に自分のポリシーを中止しないといけないと。スイスは新規建設を中止。それから、中国はですね、関係無いって言ってやろうって言って、おとといまでいまして、ネットなんかの書きこみが凄くて、これいけないと。言うことで、こういう書きこみがありましたね。「遥かに進んだ日本でああいう事故だから、ね、進んでない中国がやって本当に大丈夫なのか」と。たまには良い事言うんですね(会場笑い)。自覚してればいいんですよ。ね。そういう事でですね、政府も流石にああいう書き込みに、一時、承認を一時停止しましたと。という事を言ってます。
そういう事でね、各国に、敏感に影響してるって言う事がお分かり頂けると思います。



----日本の混乱、今後の対応について(63:30辺り〜)----




野中:そうですね。一方日本に目を戻しますと、首都圏でも混乱が続いています。
東京電力は14日から、区域の1都8県を5つのグループに分けて順番に電力供給を停止する計画停電を開始しました。しかし、対象地域やグループ分けは毎日変更され、停電実施日に実際のグループと一致していない例も多い等、混乱が続いています。

大前:これが、東京電力が機能不全している代表例ですよね。こんな事出来る訳ないです。何をね、考えているのか。計画停電の愚という事ですが、東電はですね、コンピュータで動く近代社会を全く理解していないと思います。問題はこういう電気じゃなくてコンピュータなんですね。で、落ちる時、立ち上げる時、それぞれ何時間も掛かる訳ですよ。で、それについてね、東電から泣きつかれて、月曜日の朝です、今週の。私はそういう要請を受けて、了承しましたって。そう簡単に了承するなお前と。考えてんのか、という事ですね。で、実施状況を見ると、東電らしい差別。蔑視。難しい地域を避けて、弱者に集中してるじゃないですか。山梨県なんとか、とかね。群馬県のなんとか、とかね。千代田区やってみろお前と。(会場笑い)ね。もうね、要するにね、何考えてんだと。ね、自分のビル先に停電にしろと。ね。こう見るとね、


もうまさに東電的差別のもう象徴みたいですよ。あれだけパンパカカーンと月曜日にやりながらね、1個1個ずつ、うーんうーんふーんと言っている間に、群馬県なになに市なんてね、やっているじゃないですか。これが東電らしい差別そのもの。愚の骨頂。

で、実は彼らも管さんも理解していないのは、「ブラックアウト」、停電がおきますよというのはブラックアウトですね。ブラックアウトが起きます。いうのはね、ピークでブラックアウトが起るのです。だから今は電力を「倹約してくださいよ」といってね、倹約大臣とか節電大臣とか作っていますけども、違うんです。ピークが低くなるようにすることが大事なんです。単純じゃないですか。

だから、お前使うのを倹約しろといってね、真夜中に誰も使っていないときに暖房を止めて寒い思いをするなんてのは意味ないんです。電気代は助かりますよ、その方がね。(会場笑い。)一般にはいいことです。節電よりも「集中」を排除することがいいわけですよ。

で、私は15%ずつカットできる3つの案を重ねろということを提案しています。4月からサマータイムにしますと。ごめんねと。太陽に仕事をさせると。ね、4月以降ね、5時から明るいとかね、夏になったら4時から明るい北海道とかありますけれども、東京電力館内でもね、4時半から明るくなると言ったらそれを6時半だと思ってやればいいわけですよ。2時間。サマータイム。15%助かります。ピークが。

それからですね、週5日と。皆さん週5日間、操業してくださいと。でも、月曜から日曜まで均等にずらさしてもらいますよと。飛行機にのっているとこっち側に客がいるとこっち側にきてくださいと、ロードバランスするじゃないですか。同じ事ですよ、ロードバランス、これをやります。ね。

そして、夏の甲子園を中止すると今言えばいいんです。あの夏の甲子園が一番のピークなんです。一年の中で。しかも午後2時から3時。全員が冷房を入れてテレビをつけやがると。やめろと。春の選抜で終わりと。で、秋か春、これで終わりと。やりゃあいいんですよ。これで15%ずつ下がります。

そういう問題なんですね。で、可及的速やかに、もうひとつは、東西グリットの完全接続をすべきです。要するに周波数が違う60サイクルと50サイクルでグリットが100万キロワットぐらいしか通ってこないということなんで、高いからできなかったんですよ。1000億がなんだと。もうこういうときは西から借りようと。逆に西でトラブったら、東から借りようということでね。糸魚川、フォッサマグナ帯のところでつなぐと。1000億かかっても何でも、これをやれば3年、5年は、東電の方は今20%レスですから、この問題が解決します。ですから、これをやると。

どうです?こんな簡単なことじゃないですか。大前さんだったら、お風呂に入っている間に全部これ、いけますよと。あいつら、このうちのどれも考えてないですよ。

で、これがですね、発電量ですよね。原子力はやっぱり3割あります。それから、今回は火力発電所も落ちてます。いくつも。東北電力なんかも火力発電所が落ちてるんですね。これが月別の電力の需要量です。どうです。8月の甲子園ですよ。これで、非常に減るでしょ。日本のピークはですね、夏のこの、この時間なんです。

それから1週間見ると、土日が少ないでしょ。で、これでさっきいったロードリバランスをやりますと、これ、8月なんですけどれども、8月でさえもね、この平均に全部ならされたとして、全体の7%のピークが下がります。ね、つまり、悪いけど、お宅は 水曜日から何曜日までにしてくれと。って言って、みんなずらす。学校の方も何も、事務所の方も全部ね。事務所は全体のビルでやっていると、七日間もおしっちゃったらなお悪いですから、この事務所全体が、うちの事務所に入っている人はこの日でーすと、いう風にやると。不便ですよね、この日にはお客さんが来てないとか。運がよければ2日か3日は一緒に重なるから、そんときやんなさいよと、そういうことですよね。これで大分違います。計画停電をさられるより、この方がよっぽどいいです。


それから、これがですね、夏のあれでね、えー、したがって夏のサマータイムに持ってくとこれが非常に助かると。太陽の力を借りると。いうことですよ。これは太陽熱よりも有効ですよ。ね、ということで、基本的には、4、5パーセントカットできると、こういうことです。わたしはもっとカットできると思いますけどね。えー、でもね、サマータイムにしますと、いきおいね、夜ふかしをするんですね。早くね、こう、いつまでも明るいもんだから、飲んだりなんかしてる間にね、結局1時 ぐらいに寝るということになります。

で、エネルギー供給と経済成長、グッドニュースです。日本は経済成長してませんから、この後原子炉をいっぱい作ってくっていう必要ないんです。今あるものを大切にして、みんながいま言ったように5%、10%削ってくということを重ねる、そうすると、それから、要するにみなさん個人個人が15%ずつカットしていくと言ったら、全部マルになります。これで終わりですよ。だからリーダーシップさえあれば、このくらいのことは、いまの国民に訴えたら、すぐやってくれるだろうとわたしは思います。

はい。さっき東北地方の話しましたね、金かかるじゃねえかと、でも国債乱発しないでくれって言ってますね。えー、そこで先週も言いましたけれども、期間限定、目的限定、被災地救済消費税。で、先週は1%二兆円って言ったんですけれども、インフラ部分も含めてね、最大2%を一年間やらしてくださいと、まあ4兆円になります。来年でいいです、あの、要するに、キャッシュレジスターの調整をね、5を7にしないといけないんで。そこのところだけですね。で、半分の二兆円を東北地方の方に、残る半分を公共産業インフラの復興にということでね、先週はちょっと住民のことだけ考えてたんですけれども、産業インフラも含めて。

それからみなさん。大いに使って、飲んで、食べて、7%、東北地方に送りましょうってやったら景気もよくなるじゃないですか。消費税が高くなるとみんなシュンとして下がるっつってるけれども、これで東北地方が復興するんだったら、まあ今日は表に行ってメシでも食うか、ってこういうムードを私は創る、これもリーダーシップの役割ですよ。えー、と、思います。それから節電、15%レス。ノルマ化。

わたしの提案は、みなさんは、いやらしいと思うかもしれないけど、そこが大前さん、電気料金のレビー化をやります。大口はいま安いけど、 高くしろと。こういう時なんだから、大口を安くっていうのは考え方反対だと。高くしなさいと。あるいはせいぜい、我々と同じにしなさい。

二番目、個別15%ルール。みなさんの電気料金過去三カ月、調整されるといけないんで過去3ヶ月を神聖なものとして、次の月が平均使用量が15%以上減った人は、いままでの料金でいいですよと。ね、で、85から94、ちょっと足りなかった人は、 料金を10%アップしますと、それから94から100、わずか5も削れないのかということで15%高い値段払ってもらうと。100%以上の人は重罰、20%アップ、電気料金。これ効きますよ。みんな考える。連邦がいくら削ってくれ削ってくれって言ってもね、知らん顔ですよね。だけど、これになったら、もう自分のサイフ直撃じゃないですか。で、しかも過去3ヶ月の平均ですからね、これ、電力会社のコンピュータをちょっと調整すりゃこれすぐできますから。で、文句ねえじゃねえかと。これで協力してるかどうかと。協力した人はもろにはねかえってくると。協力した人はそうなると。こういうことですよね、

で、この、ここで高くなった分は、東電がここへ(ポケットに手をいれるフリ)入れちゃいけませんよ。復興費用に使うと、こういうことですからね。東電なんかに一銭もくれて・・・、そこから先は言わないよ(会場笑い)。





終了

posted by トナカイ at 23:43 | Comment(2) | 大前研一の福島原発に関する解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月20日

大前研一の福島原発に関する解説動画の文字書き起こし3/19 その2

この記事は、前回の記事
http://genshi.seesaa.net/article/191498566.html

に引き続き、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の3月19日放送分
http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0







を文字に書き起こしたものです。

先週以降、twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいととても評判です。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が1時間と長いため、時間が取れないと思う方も多いと思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約75分なのですが、この記事では、25分〜50分の部分を書き起こしています。最後の部分は出来次第また更新したいと思います。


この書き起こしを読んで頂きたいのは勿論なのですが、是非、動画を見て頂きたいです。
大前氏の解説、本当に分かりやすいです。文字では伝わらない情報も多くあると思います。
お時間のある時に、動画をご覧になる事をお勧めします。



最後に。本記事では、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)
大里希世(おおさときよ)










--------------以下書き起こし。----------------


--------津波の話(25:20辺り〜)-----------------




大前:だから日本人ってのは本当にですね。ウワっと瞬時ですよね。そこの今丁度来る時の水道橋のガソリンスタンド「本日の業務は終わりました」ってこう書いてあったのね。

野中:どこも長蛇の列か、閉店してるかですからね。

大前:そうですね、という事でですね。実は福島第一原発の事故をちょっと見てみますと。まず地震で、津波の前に大きな被害が出ております。で、これで外部電源施設がダメージを受けて。高圧線っていうのは、でかい碍子を使うんですね。で、碍子ってのは実は、地震には強くないんです。前の地震の時も壊れてるんです。で、内部の物理的な損傷ってのがかなりあって、モーターポンプ、あるいは配管の一部が壊れていたと。したがって、入れてみても漏れてくるってのは恐らくこういう事ですよね。

それから恐らく、第4号機のプールが少し漏れてるっていうのも、あそこは、非常に簡易プールになってるんで。その辺で漏れた可能性もあります。だから、水が行かなくて蒸発してなったと言うよりもね、なんか漏れがある、いう可能性もあります。というのはあの冷却プールは、かなりテンポラリーな性格のもので。ゆくゆくはああいう物っていうのは、むつ小川原の中間貯蔵施設が出来れば、そこにもってく予定ですから。まずはここに。で、あんなもん、色んな所に置けないんで。自分の炉の中に置いてる訳ですよね。という事です。

それから想定外の津波。これはもうね、全く想定外の津波で、プラントが水浸しになっちゃったと。これは非常用電源、ディーゼルジェネレーターですね。等が、恐らく水没してると思います。このジェネレーター地下にあります。これも運が悪いですね。もっと高い所に置いとけばよかったんですけど、悪い事っていうのは、悪い時に、一番直しにくい所で起るっていうマーフィーの法則の通りでね。で、しかも、負圧にする取り入れ口が海の方を向いているんです。だからそっち側に、こういう風に開いたものがあって、そっからこう空気を取り入れる、そこを水がバサーって行っちゃいましたから。地下は恐らく水没してると思うんですね。で、いくらやってもディーゼル発電機が立ち上がらなかったのはこれが原因だと思います。もちろん、行ってみた訳じゃないですから。私の推測ですけども。しかし、そんな事を考えて、ディーゼル発電機は上に置いておけばいいじゃない。なーんて言ってみても、後知恵ですよね。

皆さんね、この辺のサーバーを置いている所の、蓄電池。電源が切れてもすぐサーバーが落ちないようにするデータセンターなんか。地下にバッテリ置いてますよ。だから同じ事が起るんです。あの、大手町のNTTのビルなんて5階分くらい全部蓄電池がこうやって置いてありますから。だからね、事故が起って地下が水没して、お前そのぐらい考えなかったのかと。そこを言っても始まんないです。ただ私は事実としてそうなってると。
それから、外部電源の取り込み施設ってのはですね。実は、建屋の外側にね、外から持ってきた電源なんていうのをですね。全部そこで繋いで、やる所があるんですよ。それが津波で7mを想定した津波が14mだって言いますけども。それが今度はしぶきを上げて反対側までこうバサーと、あの建屋を、反対側まで来て、そこが水没しちゃったって言うんです。で、使用不能になったと。これもですね。そのぐらい考えとけって言われてもね、難しい訳ですよ。それから、2号原発の方はね、あっちの方は被害を受けてないんで、立ち上がった訳ですね。非常用電源が。ということでですね。外部電源の取り込み施設が使用不能になってると。で、詳しく、この後ちゃんと近づけるようになってから調べれば、何故使用不能になったか分かりますけど。今推測するに、多分、津波の水が水没させちゃったと。こう思いますね。




----福島原発事故、その他の事情について(29:15辺り〜)----




それから特殊事情ってのがあるんです。これもね、今になってみると、悔しい。だけど、GEがあれ作ってるんですね。あのー、1号機、2号機、3号機。全部GEの製造で、まあ東芝が実際には工事してますけども。日本化してない悲劇ってのがここで出てます。あん時にですね、非常用電源車ってのが、50台ダーって行きました。そんだったら、電源だぞーっつってね、行ったんですよ、工事用の電源。ところがですね、日本化してなかった為に、400Vなんですよ。あそこ、「ンッ!」ってやっても動かない。400V。それから高い方は6000Vです。誰かが、今日ね、あそこの電気がいよいよ通じる様になりましたと。今日中に電気が通じますって言ってね。図面出して説明してたじゃないですか。あれ見て下さい。6000Vって書いてありますから。

これはね、普通日本では使わないんです。東京電力は、発電と変電が商売ですから。「え、400? フン。」「6000? フン。」何のツウヨウ?(注:聞き取れず)も感じてなかったんでしょうね。だけど、いざとなった時に、工事用の電源でも行くには、100か200にしとかなきゃ日本はダメだと。初めて気がつきました。ご免なさい。と、こういう感じですよね。
この種のやつが100くらい連なってます。だから、いくらなんでも、っていう様な事の一つがこれですね。だから、「ん」、って感じです。

もう一つは、外部電源を取りこめる変電所ってのが、あの外側にあるんです。巨大なもんです。福島の第一と第二が全部発電した、あの膨大な電力を表に持っていく変電所が1個しかないんです。あれを2か3にしておけば、送電が出来るってことは、逆に受電も出来ますから。反対に送ればいいんで。そうしたら、そっち側が生きた筈なんですけど、あれは全部1か所。でそれが壊れたと。地震の方で。だから地震だけだったら何とかなった。津波だけだったら何とかなったんだけど、この二つが同時に起った訳でしょ。で、こういう特殊事情があったと。

それから、複数炉の同時進行事故ってのがあります。6つ一緒に事故が起ってると。特に4号炉という。もう止めて中の燃料を出しちゃった。あのプールの中が水素爆発っていうのはあれはかなりショックな事ですけども。そうすると5と6も危ないんじゃない?って言って、行ってみたら、温度上がっちゃってると。いう事ですよね。だから、6つの炉が殆ど同時進行の事故になったと。いうと人足りません。70人がマックスという風に言われてますけども、70人で6つやったら、1個の事故については11人でやらなきゃいけないと言う。こんな話ですから。

しかも、そこにはですね。一番悪い所は7分しかいられないと。ね。で、明日7分という訳にはいかないです。もう今年受けていい量を全部受けちゃってるんですから。で、こういう風な人員危機不足。それから、あそこ沢山あるんで、スペース不足なんです。実は、スペースが無い。

で、今私はあそこにですね、前線基地を作って。全部鉛で覆って、あのすぐ側でもってコントロール出来るような部屋を作れ。と、いう事を言ってるんですけどね。スペースが実際には殆どないんですよね。でも、そういう物をオンサイトで作らないといけないと。で、放射線よけるのには、鉛が非常に役に立つんで。鉛の部屋を作ってあそこにドンと落っことして。そっからやる必要があると。

で、出かける時も短いですからね。距離が。そういう風な事を言ってますけど、スペースが不足。したがって、海からやるしかないと。そうすると今度。30mの崖がね結構大変ですから。ですから、色々問題がありましてね。これだけ見ても、福島原発事故っていうのは、電源、全て喪失の事故ですよね。で、非常用の電源のバッテリーは8時間でパーと。だから、どんなに考えてもですね。今回はこういう問題が起った。つまり、あの、ドイツとか、よその国が非常に心配してますけれど、あのクラスの地震と津波が一緒に来る所ってのはドイツにはありませんので。ドイツはそもそも地震が殆ど経験無いし、津波はないですからね。ですから、そういう事からね、同じ心配をする必要はないんですけれども、そうは言ってもやっぱり住民感情から言って、あんなのが起ってる可能性があるぞ。いうね。そういう事で、原子力はこれから苦難の道です。




----今起っている問題について|東電、政治、外交(33:50辺り〜)----





で、今起ってる問題という事をちょっと言いますと、東電の機能不全。これがもう一番でかいです。東電という所はですね。トップに原子力の専門家がいないんです。取締役以上で原子炉、原子炉で35%を発電していながら、原子力の専門家が取締役以上にいないんです。理由はですね。社内で原子力のやつらは嫌われたんです。要するに嘘つきだと。隠ぺいだと。クラックがいっぱいあってね。それで、それを隠していたと。したがって社長の首飛んだと。お前らのせいだと。それで、なんでこんな事やってない、あんな事やってない、って言ってる間に、原子力は特殊部落になっちゃって。まあ言葉としては部落って使っゃいけないんですか。特殊村になって。それで柏崎刈羽の時も、またやりやがったと。全員パーン?(注:聞き取れず)ってされちゃった訳です。

だから、東電が出て来て、上の人が説明しても、申し訳ありませんという謝る事は出来ます。これは人類共通言語ですから。でもそっから先原子炉の説明が出来ないんですよ。俺出来ませんよ。そういう事で、現場任せ。で、メーカー。東芝も凄いチーム作って、現地に送り込んだり、司令塔?(注:聞き取れず)にも入ってますけれども。メーカーは出入りの業者と思う体質があります。私が日立辞めたのも一つはこれが理由ですからね。まあ、お前らというメンタリティーですから。メーカーの方は。メーカーに依存してるくせにお前らと。未だにまだですね。お前ら何とかしろという。こういう態度です。昨日のニュースです、これはね。昨日のニュースでそういう態度です。一緒になってやりましょう、なんて言うんじゃないんです。出入りの業者ですから。

これはもう事実として、私は声を大にして言いたい。この会社はね、もう芯から腐ってるという風に思いますね。この期に及んでね、こんな事をね、悔い改めずに、原子炉を悪人扱いしてきた咎めというのがね、ここにきてね。司令塔不足と。で、もっとひどいのは政府ですよ。その東電の中に、そのなんとか言うやつを作ってるんですよね。緊急対策室みたいなやつを東電の中にいってると。東電のですね、日比谷に行ってね、そこにいたって分かんないやつばっかりなんですから。で、現場の方はですね。やっぱり、全部情報直すとは思えないんでね。だから菅直人があそこに怒鳴り込んで行って、キレたって言いますけどね。しかしながら、そういうものだっていう事ですよね。

それから本来経済産業省が本来これの産業推進をやってるんですが。まあエネルギー庁ですね。しかしながら、彼らは推進組織なんです。経産省は原子力を推進したいという省なんで。非常時が起った時にどうすんの、と。その組織がない。だからアメリカの方は、もういいよと。うちがやるよと。30ミリシーベルト。はい。50マイルと。こういう風にポンポンとやっちゃう理由は、日本の方は司令塔がないと。

それから、保安院。これが所謂原子力安全委員会、ですね。ところが専門知識が全くありません。保安院。天下り。お飾り組織。昨日レベル5なんて今頃になって言ってる、この素人さ。で、あそこに出て来て一生懸命マイク握って言ってる人は、つい最近まで、特許庁に居たんですから。出向して。ね。

それから、エネルギーなんとか開発機構にいたやつで、2人とも顔見れば分かりますけども。
これが今言ってますから、やっぱり、説得力ないでしょ。ね。だから、これが今の日本のお目付け役ですよ。どうかしてるんですよ、皆さん。だから、これが戦場とすればね、戦闘経験のない、武道訓練も受けてない人が言ってる訳ですから。

それから、さっき言った菅内閣は、東電内に司令塔をおいちゃうと言うね。この非常識さ。それからエキスパート。バラバラに意見を言います。NHKとか色んな放送局に出てくるエキスパート。何とか大学工学部准教授とかね、なんかやってるじゃないですか。でもこの人たちは原子炉の理論を教えてるけども、プラントなんか設計した事もなければ見たこともないと思いますよ。話聞いてるとね。だから、放射線線量の話になると意外と詳しかったりね。だけど、全体として何が起ってるの、何が起るの?っつったら、殆ど政府発表のものと同じ事しか言ってないと。だから、これはですね、どうしようもない。で、今政府の方もそういう感じです。

それから長期展望が全くないですね。この後どうなるの、と。皆さん分かります。あんなまんまいってこの後どうなるの、と。それから、対外コミュニケーションの機能の不在です。もう今、世界はCNNと、BBCを見ながらね、日本で起ってる事を現場から報告します。なんてやってますから。もう、これでもって、日本の代行ですよ。日本政府はそれに対して何もやってないですから。だから対外コミュニケーション機能不在。

それから、NHK等のマスコミ、さっき言った解説者と学者。それから、いつまで経っても、何かパワーポイントみたいの出してきて、こうやって同じ説明を朝から晩まで同じやってる解説員。やめろって言うぐらいですよね。で、国民の不安と不信が増大し、心理が委縮して、実は経済の低迷になっちゃうと。

私の友人がね、一昨日ですか、渋谷に行ってみたら、故郷金沢の街と変わらないくらい閑散としてたって言ってましたから。このような状況ですよね。





----あーニッポン!特殊事情(39:30辺り〜)----





それから、ちょっと、これは言い訳になります。あーニッポン!this is 日本!あーニッポン!という特殊事情。これはですね、史上稀に見る、もう当に史上稀に見る、地震と津波が一緒に来ちゃうと。四川大震災。同じぐらいの規模の地震ですが、津波来ないでしょ。こういうのが一緒に来るというね、そういう所があります。それから、あの、アチェとかね。インドネシアのスマトラ島の方は地震が多いんですけれども、津波も多いけれども、原発がないんですよね。そういう事でですね、あーニッポンの特殊事情っていうのがあります。

それから、原発を複数同一場所に設置する。これは住民対策です。大熊とか双葉とかね(注:福島原発の近くにある町)。ああいう町。納得してくれたと。もう1個どうですか。と。嫌だって。じゃあ、雨天でも、サッカーの練習出来る場所作りますと。じゃあ、いいと言う。こういうやつですよね。で、これでもってですね、6つから10まで行っちゃったわけですよ。

つまりこれはですね、原発を推進してきた経産省とか。東電なんか、皆さんの電力と思って一生懸命やってたって言うんで、避難は出来ないんですけども、複数の原子炉を置くって言うのはどのくらい危険かっていうのは今回初めて、まあ柏崎刈羽の時に分かったんですけれども、分かりますよね。

それからやっぱり効率がいいです。制御室1個でもって2つやっちゃうんですから。そういう風な所で効率がいいという。それから冷却プールの巨大化も日本独特です。あの4号炉って皆さん。あんな所で水素爆発が起ってビックリしたでしょ。当たり前ですよ。あんな所にそんないっぱい燃料があるなんて誰も知らないんだから。

で、それはですね。中間貯蔵施設っていうのがあります。これがないんです。日本は。ないから、原子力を燃したら、どっか置かなきゃいけないと。そんだったら、ね、核施設の中に置こうって言って、あの格納庫の中に、テンポラリーなああいうプールを次第にでかくして、あそこに入れちゃったわけですよ。そうすっと4号炉、今度、水素爆発した4号炉を見ますと、76万kWの炉ですよ。200万kW分の燃料があるんですから。もう持ってく場所がない。1,2,3,4,5,6。全部あのプールがあるんです。全部そこでもう、腹いっぱいあそこに置いてあるわけです。

ね、それは、高知県を20年に渡って説得したけれども、中間貯蔵施設を造らせてもらえないと。東京電力も死ぬほど苦労したんですけど、どこも住民の反対で、中間貯蔵施設に作らせてもらえないと。で、中間貯蔵施設って何だと言うと、使用済み燃料を一定期間過ぎた時に搬出して、再処理するまでの間、置いとくんです。どのくらい置いとくのって言うと10年から50年です。そのぐらい冷やさないといけないっていうもんですね。10年から50年。で、もう地下深くにこれを置いてね。万一の事があっても、地下水にこう、来ないような、そういう地形を選んで。今、むつ小川原というのがあるんですが、これは去年の12月に完成する予定だったんですけど、まだ機能してない。機能したら、あそこにあったものは、そこに行く予定なんです。そういうものです。

で、この6つ全部足すとですね。3000本くらいの燃料集合体があります。で、燃料集合体ってのは、燃料ピン。燃料ピンって言うのは3.7mの燃料部分と、上下合わせて4m50ぐらいあると思うんですね。4m50ぐらいの燃料集合体。それが3000あるわけです。で、1個の集合体には、その、燃料のピンがですね、当時のやつは、6×6、ロクロク36本入ってます。で、その間を水がバーってこう出るようになってる訳ですね。そういう物が3000本以上ある訳です。あそこ、6つで。

で、冷却水喪失事故を前提としてない、仮設のものですから。ね。だから、簡易プールで、そこのステンレスっていうのは5mmくらいしかないですから。プリンスホテルのプールと変わらないぐらいの物ですから。そういう風なものですよ。で、それが溶融してね、一部溶融して、水素出てきちゃった訳ですけれども、溶融して水素出てきちゃったんですが、あれが下にかたまって来たら、もうそのまま下にコンクリでドーンっていっちゃいますからね。

だから、なんでそんな物って言われたって、そんな長くいると思わなかったのよ。と。テンポラリーだからいいじゃないと。こういう感じですよね。だから、あそこが本格的にそういう事故を起こす様な想定は全くしてません。とにかく搬出するまで、ウチん中に置いとかないといけない。

本当に日本がポリシー持った国だったら、中間貯蔵庫が出来るまで原子炉燃やすのやめろと。これ以上こういう物作るのやめろっつって止めなきゃいけないんです。ね、当然の事ながら、ね、トイレと同じですよ。おわいの処理が出来ねえって言うんだったら、もう、どっか行って他のとこ行ってやってこいと。こういう風に言うんですけど。そこにポリシーがないっていう事を言いたい訳です。

だから、6基とも併設で、只今現在満杯だったんです。だから、5号炉、6号炉みたいに止まってた癖に、水が来なくなったら、ポカパカして来ちゃった訳ですよ。ね、これはもう、止まって殆ど崩壊熱出てないんですけど、やっぱり冷却してないとダメなんです。冷却してないとね。そういう事です。10年から、50年。中間貯蔵庫っていうのは。その後、日本で言うとですね。青森県のですね。再処理場、に持って行って、再処理場して、もう一回使える燃料を出すと。こういう話になります。






----今後のステップ(45:15辺り〜)----








で、今後のステップです。
今一番必要なのは、非常手段で注水、冷却する。これはもう、今日、特に、電源が回復したら、3号炉が一番危機的な状態ですけれども、この辺で行くんですが。昨日のあれを見ているとですね。自衛隊による蝉のション便作戦と。(会場笑い)

「しゅっ...」全部霧でもって。で、怖いから救助メーターからなんて、やってますよね。あんなもん関係ないですよ。あれが今世界の物笑いになってるんですから。

ね。世界中でですね、蝉のション便なんて言われてですね。「しゅっ...」
それで、日本人はマトモかよと。あの図が一番いけなかったです。あの水素爆弾で飛んじゃった時はもう世界中がビックリしましたけど。昨日は物笑いになりましたから。最初はやっぱり恐怖ですよ。最初のね。最初の土曜日のあれは。だけど、これはですね、国際的な笑い物ですよ。

それから、こうやってやったけれども、東京消防庁届かなかったって言うんですね。だからトイレに来たら一歩前へっていう。それはやっぱりですね。何があっても一歩前へですよ。あそこまで行ったら線量それほど変わりませんから。一歩前へと。これですね。で、もしかして電源が回復したら、安定した手段で注水、冷却が出来るようになります。

で、この冷却どのくらいやるの?というと、3年から5年です。3年から5年。これが困るんですよね。3年から5年。これは大変ですよね。その期間は、あれ、上が開いたままです。で、その期間は放射線が出っ放しになる訳ですよ。これを私は政府に言ったら、彼らひっくり返りましたね。「ええええ!」と。専門家も呼んできて聞きました。5年で出来りゃいい方だろうな。って言ってましたからね。つまりそういうもんです。

今の所、この蝉のション便ばっかり考えてますんで。今日明日の事しか考えてないけど、どこまでいつまで、っていう話を誰もしてないでしょ。これはですね、普通でしたらコンクリ漬けにしたいんですけど、あんなポカポカしたものをコンクリ漬けにしたら、またコンクリート溶けて出てきちゃいますから。ですから出来ないんです。冷却しなきゃいけない。ひたすら冷やす。どのくらいって言ったら、中間貯蔵庫に持って行っても最低10年。分かります? で、そのうち、1,2,3号機は緊急停止してますから、先週まで動いてたんで。かなりポカポカじゃないですか。ね。3年5年ですよ。

したがって、この状況は、3年、5年ちゅう訳にはいかないと。いう事で、どうするか、というと、これは私のアイデアですけども、テント。の様なもので建屋全体を、永久冷却の注水のこの装置が出来たら。もう中は水でもってクールですから。そしたらあれを覆う。テントの様な物をですね、覆う。これは、日本は世界に誇るテント王国で、後楽園ドームみたいなの作る力持ってますから。あれでいいんです。ああいうものでですね、このテントの大きさのものを作って空からスパンとかぶせると。こういう事をする。そうすると、放射能が風によってあっちにいったりこっちに行ったりっていう、飛散がなくなります。ですからそういう事をやらなきゃいけないと。

で、このテントの設計製造。まあ発注から行って、大体最低でも3ヶ月掛かると。思われますんで、まあ上手くいって、冷めてくればね。あそこから放射線が垂れ流しになってるのを、少なくとも止める事が出来るんで、テント。ですね。で、たまたま私はそのテント屋、世界一のテント屋に電話してね。おまえ、これいくら、どのくらいで出来るか。って言ったらね。まあー、発注出来たとして、3ヶ月あれば何とかって言ってた。でも、私も同じ事考えて提案しようと思ってましたって言ったからね。流石テント屋だなと。(会場笑い)言ったんです。

日本が世界に誇るテント屋っていうのがね、ある訳ですよ。だから、これを、とにかく、かぶせないと、飛散します。そうすると、大分落ち着いて。住民も、少し、もうちょっと内側まで帰れるようになります。これは重要な事ですね。

それから、もっと大変な事があります。




続く
posted by トナカイ at 17:24 | Comment(4) | 福島原発まとめ|大前研一の解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大前研一の原発に関する解説動画の文字書き起こし3/19 その1

※3/20 17:25に続きをUPしました。こちら
http://genshi.seesaa.net/article/191573271.html



この記事は、先週に引き続き、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の3月19日放送分
http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0







を文字に書き起こしたものです。

先週以降、twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいととても評判です。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が1時間と長いため、時間が取れないと思う方も多いと思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約75分なのですが、この記事では、最初の25分を書き起こしています。後半部分は出来次第また更新したいと思います。

なお、僕も探したのですが、3月20日、午前4時の段階では、動画の内容要約をWebにUPされている方はいらっしゃらない様です。


この要約を読んで頂きたいのは勿論なのですが、是非、動画を見て頂きたい。
大前氏の解説、本当に分かりやすいです。文字では伝わらない情報も多くあると思います。
お時間のある時に、動画をご覧になる事をお勧めします。



最後に。本記事では、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)
大里希世(おおさときよ)



-------------------------------------以下書き起こし--------------------------




野中:さて大前さん、依然として予断を許さない状況が続いてますよね。

大前:そうですね。被害としては、東北地方を襲った津波の被害の方が遥かにに大きいんですけど、これから先の事を考えると、この福島第一原発がどうなるかというのを非常に大きな関心を持ってますし、世界的にもですね、これをどう日本が処理していくのかという事、非常に大きな関心値ですね。

金曜日の地震の後、土曜日に最初の1号機でもって水素爆発があって、それを受けてですから。その後随分と、1週間と半日経って、どうなったかという事で、皆さんも関心、非常に高いと思いますけれども、あそこで言ったようになっちゃったという事ですよね。つまり電源が全くないんでなるようにしかならないと。こういう状況ですし、あそこの中央制御室も1号炉と3号炉の間にあるんですけども。共通の制御室ですけども。メーターが読めないんですから、あそこにいても意味が無いというね。

そういう悲惨な状況になっておりました。それで、私の方の先週のコメントというのはこういう形で、原発はもう民間企業では継続できないよと。これあの、経営的な意味合いとして、無理でしょと。こっから先はですね、東芝も選択と集中で原子炉と半導体ってやったけども。運が悪いというかね。これから先の事はまだ分からない部分もありますけど、相当会社の戦略には影響を受けると思います。で、今日、リアルタイムオンラインケーススタディでやる予定の日立もですね、同じく原子力に相当傾斜してますんで、ここも大きな影響を受けると。当然、日本の企業という事で、主力はPWRでやってます。加水型でやってる三菱重工も影響を受けるという。まあこういう産業界にとっての大きな影響があります。

それから日本のいわゆる、産業政策としてやってきた原子炉。
これからの輸出政策の柱としての原子力。それから日本の核政策の一つとして進めてきてるプルサーマル。こういった様なものがですね、いずれも頓挫する。3号機の場合には、プルトニウムとウランを混ぜた、プル、サーマル。の正に代表格という事でありましたんでね。そういう風な影響、少なからぬ影響が起ります。先週のライブを中心に、いつも日経BPの記事で書いておりますけれども、福島原発で何が起きているかと。スリーマイルよりも状況は悪いよと。いう事を言って。私はグレードで言うと6番目だという事を先週の日曜に言いましたけれど。昨日になって、原子力保安院が5だと言ってるんです。これはもう世界の恥です。世界中は7じゃないかと思ってるのに、5っていう事は、日本国は、真実を国民に伝えてないと。我々は彼らが信頼できないと。いう事で、もう早速ものすごいリアクションが出てきてます。で、これをですね5というって事は、原子力保安院というのが実は、原子炉の事を全く分かってないと。スリーマイルより遥かにですね、放射性物質をですね、散らばらしてね。そして世界中をパニックに陥れてるこの状況を見てですね。5という事は、まあスリーマイルですね。スリーマイルの場合には放射能が殆ど外に出なかったんで。中で全部、格納容器の中に収まったと。そういう意味において、確かに炉心溶融というのは起りましたけど。表に出なかった。で、グレードというのは人々への影響ですから。だから、チェルノブイリは7になってて、多くの人々が被災、被ばくをした訳ですけど。スリーマイルはそういう人が無くて。ミルクがちょっと検出されたというだけですんで。これはまあ5でいいと思うんです。炉心溶融という意味では深刻でしたけど。
しかし今回はかなり表に出ちゃってますし、恐らくこの後ですね、消防士とかね、色々なね、現場で働いた東電の方とか、あるいは東芝の方も大分出かけて行ってるんですけども、そういう方々はですね、相当な線量を被ばくしてますんで。今後の長期的な身体に対する影響もかなり心配と。こういう事です。

で、実はですね、これに関しまして、私が4年前に日経のBPで柏崎原発。であの時に、日本の原子炉というのは、あれを無事に乗り越えた。震度に直すと7ぐらいだったと思いますけれども、しかしながら直下型だったんで、加速度はもう今まで人間が経験した事のない、3000ガルという加速度を経験しています。それに耐えたという事で、私は褒める点もあったと。だけど、反省すべき点があるよと。こういう事を書きました。皆様の中には覚えておられる方もあると思うんですけど。ただ、私が当時連載していた日経BPのタイトルがよくないです。「産業突然死時代の人生論」というんで。これはですね、今になってみますとね。なんであんなテーマでやってたのかなあと。要するにデジカメが出てきて、アナログカメラが無くなるとか、そういう産業の突然死という事をテーマとしてねm書いてたんですけども。それがですね、このシリーズで私は5年間書いてるんで。別に、今回のような事をテーマにしたんじゃないんですけど。改めてですね、このページ出してみてですね。あれーこれ書いてたのかなと思って、ちょっと私はがくっと来ましたけれども。

その中で、反省すべき点というのを3つ上げてるんですけども。実は今回の問題が、この反省点を東電が真摯に受け入れて直してくれてれば、何の問題もなかったと。こういうことです。それは如何言う事かというと、複数の原子炉を同一サイトに置いた時に。同じ物理的な、例えば津波とか地震でもって、みんなひっくり返っちゃうと。そして、外部電源が取れなくなると。前回の場合も外部電源が取れなくなったんです。それはですね、鉄塔が壊れちゃったんです。鉄塔が壊れた。今回もやっぱり、表側の変電所が壊れて、外部電源が来なくなった訳ですね。同じなんです。で、その時に、非常用の電源。まあディーゼルジェネレーター、DGというものを使ってるんですけど。これは柏崎の場合は幾つかが立ち上がってくれたんです。全部じゃないんですけど。余りにも信頼性が乏しいというんで、非常用の電源として、2系統、4機のディーゼルエンジンではダメだと。オンサイトで火力発電所を小さくてもいいから作って。それが地震の時に緊急停止した後の原子炉の冷却をやらないとダメだと。そういう風な小型の発電所を、原子炉を複数持つ場合には置くべきだと。原子炉ってのは地震があると、逆にいうと停止させないと危ないですから、その場合、何がなんでもオンサイトで電源を持たないといけないと。で、持ってる蓄電池というのがありますけれども7時間か8時間で切れちゃいますから。ですから、この様なものが無いとですね、非常に危険であると。だから、オンサイトに小型の火力発電所を作れと。いうのが此処にあるんです。そういう事をね、4年間も暇がありながら。暇というか時間がありながら、全く考えてない。で、今回の場合も、今になって考えてみると、変電所一個で外部から取り込むと。東北電力との間の話合いによっていざという時には融通してもらう。ってな事も言ってたけど、東北電力の方も余裕がないし。その、変電所経由じゃないと入ってこないと。こういう事ですよね。全部一緒に落っこちちゃいましたから。6基。3基は停止中でしたけども。

という事でね。この様な事ってのはある程度予測できる。そしてそれをちゃんとやっていれば、今回も、電源がちゃんと回ってれば、何の問題もなかったんです

現に第二原発の方は、常温停止までもう行ってますから。ちゃんと緊急に止まって、電源があったんで。常温停止に行ってると。非常用電源の方も回ってると。いうことですよね。
ですから、今回は1号の方は、ものすごい津波に襲われて。そしてまあ水浸しになっちゃったと。いう、こういう事情はあるんですけれども。このような反省というものをして頂く必要があるという風に思います。



----海外メディアに対して(9:10辺り〜)----


海外メディアに関しては、私はですね、こういう提案をしています。アメリカとイギリスを中心とした原子力のエキスパートを日本に連れて来いと。そしてチームを作って皆で一緒にこの現状を見ながら解決策を考える。で、どうやって解決したらいいのかって言う事をですね、まとめて、統合した意見としてそこで発表していくと。で、今どういう事が起ってるかっていうと、東電が嘘をついていると。これはもう間違いないんですけども。

これを首相官邸が鵜呑みにしていると。したがって、アメリカのメディアなんか見てるとですね。日本政府は、たかが1企業に振り回されて、国民を守ることさえやってないと。だから我々はですね、自分たちの持っているデータで、日本にいるアメリカ人については我々のルールでやらしてもらうと。ここまで言ってますよね。そして、この隠ぺい体質。
これはもう、東電の事を、枕詞を言うと隠ぺい体質の東電と。こういう事で、今まで何回もこういう事故が起るたびにやってきたんですけども、この体質に大きな問題があると。で、そこがですね、6つのトラブルを抱えてですね。どうしていいか分かんない。
だから今はですね、私は隠ぺい体質というよりも、単なる無能というか能力不足という所
が問題になってると思いますけれども。しかしながらですね。海外の方は呆れてるわけですよね。それで、CNNあるいはBBCという所が、まあBBCの方は少しマイルドにやってますけど、CNNなんてのはもう鬼の首とったみたいにですね。こいつらもう、殆ど究極のシナリオに向かってるぞなんて、こういう言い方をしますんで。したがって、海外メディアっていうのは、100対1ぐらい。私が仮に書いても100対1くらいと、思いますんで。

私の出したアイデアはそういう人を連れて来てくれと。で、なんだったらですね、私がそのチームのリーダーをやってあげるよと。何故かって言いますと、原子炉が分かってて、今回の事情もある程度理解しており。そしてまた、仲間がいるんで。誰と誰を集めたら日本側は何とかなるか。っていうのが分かってますから。で、海外からそういうエキスパートが来たら、どうするのかというシナリオについてはですね。皆で発表すると。で、来た人達が、自分たちの分析の結果としてもこれいいよっていう統一見解じゃないと。日本はこう言ってるけどアメリカ政府はこうなんだ。とかね。中国政府はこっちでもって救援機を派遣しようとか。もうそういうとこまで来てますんでね。そのようなアプローチを私は提案しています。また、それだけの時間を取ると。いう事を言ってます。




----地震について(12:00辺り〜)----



野中:まずは地震の話題からです。東日本大地震は18日、発生から丸1週間を迎えました。
大津波に見舞われた東北太平洋沿岸部の被害は甚大で、死者、行方不明者の数は阪神大震災を上回り、国内の自然災害としては戦後最大となりました。震災の被害は日を追うごとに増加し全容は依然として明らかになっていませんが、燃料などの物資の不足は解消されず、被災地の市民生活や経済活動に重大な影響が出ています。

大前:この、先週も言いましたように、日本の場合には津波とかそういうのに慣れてるんで、警報が出て皆高い所に行ったと。あの津波にしては死者が少ないと言ってたけど、私はそうじゃないでしょ、と。数万人行くんじゃないですかと。言う事をいいましたね。やっぱりそこに行きますね。今のところですね、行方不明者等を等を足すとですね、20000人に到達すると。言う事はほぼ確かと。言う事ですので、したがって、やはり、戦後としてはですね、既に最大の被害に、まあ人的被害になってますれけども、20000人以上になると。だからこういう時にですね。メディアなんかに登場する人達ってのは、日本の場合にはやっぱりちょっと違うと。津波があっても直ぐに高い所に行くと。Warningシステムがあるから、プーケットなんかとは違うよ。なんて言ってながらですね、実際にはですね、もう悲惨な状況になってると。流されて気がつかなかっただけっていう人もいるし、未だにまた探してね、どこに行ったか分かんないっていう人も多いわけですよね。この辺はやっぱり日本の方が優れてるなんて安易に言わない方がいいです。あれだけの被害というのはですね、物理的に見ても、世界中が驚いてますけども。初めて、ビデオで空からも陸からもですね。津波の実態ってのが分かったと。海外の論調としてはですね、これは普通の津波と全然違うと。チリの津波の経験から、遠くからこう来るやつが三陸のリアス式のこういう所にこう集まると、何十メーターかになるってのが分かってたんで。防波堤ですね。津波防止のやつを。三陸はですね、皆、大船とかがなんか作った訳ですよ。ところが今度の近海で起った津波ってのはものすごいもので、そういう風になってたら、S字型にこう入ってくるとかね、こっちに行ってL字型に入ってきてそのあとまた、中、奥まで行っちゃうという。ああいうのは人類は見た事ないと思います。で、もう、ビデオを見てですね、世界中が腰を抜かした訳ですよね。これは我々にとっては初めての、フルに映像を取れた。また、クオリティもいいですよね。そこをほめてもしょうがないですけど。やっぱりヘリコプターから撮ったやつにしろ、名取川の所をね、こう空から撮ったやつとか、そういうのありますけど、ものすごい記録です。これを活かさないといけないと。いう風に私は思います。


----東北地方の再建について(15:00辺り〜)----


そこでですね、新しい東北地方について考えたいなと、こう思います。
私の提案1はですね、復興はやっちゃダメだと。ね、復興してはダメだと。災害の経験から立ち直るのではなく、ね、21世紀らしい、日本らしい、安心安全のコミュニティを作ると。ここにしないとですね、戦後の焼け跡から闇市みたいに出てきてね。未だに東京ってのは消防自動車も入れないような所が残ってる訳ですよ、沢山。今のまんましていくと、あの瓦礫をこういう風にやってですね。それで、自分の住所見つけたらそこに掘立小屋かなんか立てますよね、視力もないから。ところが、あの人達はですね、今までテレビなんかに出て来てる人は、もうあそこには戻りたくないと。またあれが来たらまたやられる。怖いと。こういう事を言ってる訳ですよ。人々は昔の所に戻りたいとは思っていない。戻りたいと思ってる人はいるかもしれませんけども、やっぱりこれを見た時にですね。国としては心理的に不安な人々を同じ場所に、それこそ自由主義経済だから勝手でしょって事でやる。ただこの人たちは、もう資金ありませんので。多くの場合に津波とか地震は免責になってるんですね。自動車保険も免責になっちゃってますから。したがってですね、資金もないのにそういう風な所を復興してもね、よほどの金持ち以外は戻らない。で、今回は、よほど3階建ての強い鉄骨のやつを作らないとダメだってのが分かってますけども、
みんながそういう事をするわけにはいかないと。

したがって津波の襲った低い海抜の所はですね。緑地と公共の建物だけにすると。そして、高台に新しいコミュニティを作ると。若干ふざけた言葉を使うのをお許し頂けば、「八ッ場ダム方式」と。要するに水没する事が分かってたら、上の方に移したじゃないですか。私いつもバイクで行ってますから。あそこね。上に行った所は素晴らしいですよ。綺麗な建物がワーッとこうあってね。古い所に行くと、まあ江戸時代の日本みたいな感じですよね。だから、私はですね、ああいう風に高い所に新しい街を作ると。ね。そういう事をですね、考えるべきだと思います。で、下の方にはですね。もう人は住まない。

で、そうなってくると、漁師の方々がですね。かなり問題になります。彼らは自宅から歩いて、自分の船の所に行ってですね。それで魚市場がそこにあって売るっていう。つまり漁師にはですね。通勤という概念がないんです。で、私は、今回の地震を見た後は、やはり、あのチリ津波の反省から作った防波堤じゃダメだと思いますので。いざとなった時には水門をドーンと落とすと。オランダとかなんかにはああいうのありますけど、水門を落としてしまうと。それで、完全にですね。漁港を守ると。言う事ですね。これものすごい金かかります。で、自分たちは安全な高台から、車で通勤する。こういうやり方しか私は無理だろうと。という事はお金が掛かります。ですから、ぴかぴかの漁港が再生されますが、数は減ると。したがって、日本の2950もある漁港というものを1個ずつ回復するんではなくてですね。その三陸側にあるものを全部1個ずつ回復するんじゃなくて。数は減ると。だけども、その代わり今度、強固なものにして、住宅は上にすると。これが私のですね、東北地方復興に対するビジョンです。これも民主党に伝えてあります。

このまんま後数カ月経ったらバタバタ立ち始めて、もう動きが取れなくなるぞと。早いうちにこのビジョンを示せと。そして、そのためには財源が必要ですから、財源はまた私が考えてやると。絶っ対に、補正予算とか、国際乱発はするなと。国際乱発したら、今度は国家がメルトダウンすると。国債が暴落して、メルトダウンするから、補正予算ダメだと。ちゃんと財源の目当てのついているものを使えと。こういう事を言っております。


----海外、西日本等、周囲の話(19:35辺り〜)----

大里:懸命の作業が続けられています。福島第一原発では17日、使用済み核燃料貯蔵プール内で露出した燃料棒を再び水中に沈めるため、ヘリコプターや放水車による注水作業が続けられました。東京電力なども電力供給を復旧させ、冷却システムを再稼働させる作業に全力を注いでいますが、アメリカ国防総省のラパン副報道官は16日、救援活動に当たるアメリカ海軍等の要員に対し、福島第一原発の半径およそ80km以内への立ち入りを禁止した事を明らかにしました。

大前:これはですね、アメリカの方針は止むをえない所があるんですね。30ミリシーベルトというのが予想される時は、50マイルそこを避難させなきゃいけないってのは、アメリカの場合にはガイドラインがもうあるんですね。日本の場合にはこう様子見ながら、10で行きましょうかね、20で行きましょうかね。なんて言うんですけど。向こう側の方はですね、そういうルールがあるんで。今回の放射線を測って、これは50マイルと。こういう風に決めた訳ですね。

これは主として、原因、原因というか理由は、チェルノブイリの研究なんですね。で、チェルノブイリの場合には南東の風が吹いていて、丁度ロシアとウクライナの国境の、ウクライナ側にあるチェルノブイリが、まあ核暴走した訳ですね。あの場合には黒鉛炉が核暴走してしまった。で、核反応そのもの、広島500発分と言われる。それがそのままあの辺りに散っちゃったと。まあ日本でも、その一週間後にストロンチウムなんかが検出されたんでけども、実はあの時に風の吹いていた運の悪い北西の人々。まあ、プリアンスク省とかね。今のウクライナと、ベラルーシの辺りがですね。250kmぐらい離れた所でも、主として女性。0〜5歳ぐらいの人がですね、どういう訳かですね、被ばくをすると、特にヨウ素。ですね、131というのがあるんですけど。これが非常に沢山出て。しつこいんですけども、これ最後、甲状腺に溜るんですけども。実は、この人達が、丁度今25ぐらい。多分、ベラルーシと、ウクライナ、或いはロシアの25歳ってのは美しいと思うんですけどね。女性ですよ。、女性の方が、乳がんと甲状腺ガンになってかなり死んでるんです。200km離れていても。ですから、こういう風なデータからね。アメリカの場合にはルールをそうやって決めてあると。

で、今回の日本の福島の場合には、あの、チェルノブイリ型にはもうならないので、同じような心配はないんですけれども、何ミリシーベルトとかこういうのが出てくると、何kmくらいこうやんなきゃいけないのかと。いう、こういうものがですね、ある程度決まってるんですね。それからアメリカの例で言いますと、スリーマイルよりも遥かに前にEBR2という高速増殖炉の事故がありまして、これも炉心溶融しました。で、その時にですね、どこまで広がるか分からないと。いう事で、50マイル。やっぱり50マイルを避難領域としようとして、計算すると、100万人。100万人をエヴァケートしないといけないと。避難させないといけないと。いうんで、こらあ大変だ。って考えてる間に、こっちが収まっちゃったんです。だからもう、すんでの所まで行ったんですけれども、収まっちゃったと。いう事でですね。これしないで済んだんですが。計画は立ててあります。

その時のね。私なんかは原子炉の設計やる時に、もうとにかく、それまでに起った原子核事故というのが沢山あるんですけど、それを全部暗記して、それらと同じ過ちをしないというのが、原子炉の安全工学入門101というコースで必ずあるんですけど。
その最初に出てくる事故がこのEBR2の事故なんですね。で、人々にどうやって知らせるのか、どうやってやるのかって様な事のが、そのコースの中にあるんですけども。で、今回の場合ですね、したがって海外の方が80と言ってるのはある意味しょうがない。で、日本の方は明確なポリシーがないんで。とにかくね、それはそれ、これはこれ、ウチは自分国の国民を守る必要があると。こういう事で来てると。こう理解する必要があります。

ただ、これからはですね、日本人の方が不安になってきて、アメリカの言ってる事が本当じゃない?なーんて言ってですね、もう東京を離れてですね。どっか、ね、田舎の方に行ったり、或いは関西の方に行ったりね、大阪のホテルが満杯っていうじゃないですか。この週末は。だからね、大阪の方もですね、ある意味ビックリしてますよね。私は今週福岡に行ってまして。奥さんから電話掛かってきてね。バッテリ買ってこいって言うから、乾電池1,2,3,4って、こうやって。で、東急ハンズに開店直後の博多駅東急ハンズ。行ったら空っぽなんですよね (会場笑い) 。それでね、九州まで全く無くなってて、その後手分けして色々探しましたよ。えー、無いです。

野中:これ首都圏だけじゃないんですねえ。

大前:無い。もう日本中ですね。それから、あっちで買って東京の人に送ってやるってのもあるみたいですけどね。でもね、それにしてもね、日本中が同じパニックで。それから私の友人でね。コウケンカイ?(注:聞き取れず)メンバーでもある方がね。釣り具屋さんのチェーンで、「ポイント」って聞いた事あると思うんですけど。それで、それ探したけど、やっぱり福岡周辺にはもう無かったと言ってましたね。で、カンテラとか、ああいう、岩谷のコンロのああいうのとか、あんなのが九州でも売れてるそうです。もう殆ど、もう無いぐらい売れてると。



続く
大前研一の福島原発に関する解説動画の文字書き起こし3/19 その2
posted by トナカイ at 04:08 | Comment(7) | 大前研一 動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月19日

福島原発まとめ|枝野官房長官の会見動画を書き起こしました。 2011/03/19 16:00〜

この記事は、本日2011/03/19 16:00より行われた枝野官房長官による会見の動画
http://www.youtube.com/watch?v=BTGYpE8oHic

を文字に書き起こしたものです。
この後、質疑応答が行われたのですが、youtubeで見つける事が出来ませんでした。
そこで、今回は枝野官房長官の会見部分のみを書き起こしました。
(質疑応答部分も読みたいという方がいらっしゃいましたら、youtubeの動画URLをご連絡頂けると幸いです。)



---------以下書き起こし-------------



まず私から何点かご報告をさせて頂きます。まず福島第一原発事故の状況でございます。
詳細はそれぞれ関係部局からご報告をさせて頂いているかという風に思いますが、引き続き菅総理のイニシアチブの下、内閣官房、経済産業省、原子力安全保安院、自衛隊、警察、消防、さらには東京電力が、官民挙げて、事態の悪化を阻止し、収束に向かわせるべく全力を挙げての取り組みが続いている所でございます。
一歩一歩の改善がみられておりますがなお、予断は許さない状況であると認識致しております。1号機から3号機の原子炉については、海水注入によって一定の安定状況にありますが、引き続き、この冷却を継続するべく努めている所でございます。
当面の課題は各号機の使用済み燃料プールの冷却でございますが、これについては、皆さんご承知の通り、17日には自衛隊のヘリによる上空からの散水、機動隊、自衛隊による陸上からの注水、昨日も、自衛隊、東電、そして、東京消防庁、ハイパーレスキュー隊による、地上地上からの注水を実施した所でございます。
本日も、東京消防庁による地上からの注水を実施する事とし、さらには、ここまでは3号機でございますが、4号機についても自衛隊によるプール絵の注水の検討を準備している所でございます。途中段階でございまして、現時点で確定的な事は申し上げられませんが、3号機、の使用済み燃料プールには一定の注水に成功したとみており、現時点では一定の安定状況にあるのではないか。
しかしながら、予断を持つことなく、引き続き3号機に対する注水、そして、4号機への注水を安定的に行う事によって、これらの状況を改善の方向に向かわせるべく努力してまいります。
さらには、より抜本的な解決にむけて、外部電力の復旧に向けた作業が一歩一歩進んでおります。この外部電力の復旧によって、各原子炉の状況モニタリング、あるいは冷却についてのより安全な状況を作るべく努力を頂いている所であります。
さらには注水についても、より安定的にプールへの注水が出来る手段を検討し、さまざまな装備等について準備をしていると報告を受けております。

もう一点。ほうれん草、牛乳についてのご報告でございます。
福島県内で採取された牛乳、そして茨城県内で採取されたほうれん草の検体から、食品衛生法上の暫定基準値を超える放射線量が検出をされたという報告がございました。一つは昨日の17時半頃、福島県の原子力センター福島支所の緊急時モニタリングにおいて、1農場から採取された原乳から食品衛生法上の暫定規制値を超える数値が検出されました。
本日午前11時茨城県環境放射線監視センターの検査において、ほうれん草6検体から、食品衛生法上の暫定規制値を超える数値が検出されたとの情報がもたらされました。このため、厚生労働省において、本日未明、福島県に対し、また本日昼、茨城県に対し、関係情報を調査の上、食品衛生法に基づき当該検体の入手先、同一ロットの入手先の調査、結果によっては販売の禁止と、食品衛生法に基づく必要な措置を講ずるよう依頼をした所でございます。

国としては福島第一原子力発電所災害との関連を想定しつつ、原子力災害特別措置法の枠組みの下で、さらなる調査を行ってまいります。その上で、その調査結果の分析評価をしっかりと行い、一定地域の摂取制限や出荷制限等の対応が必要であるかどうか、必要であるとすればどの範囲とするか等について早急に検討を出して参りたいと考えております。

なお、今回検出された放射性物質濃度の牛乳を、仮に、日本人の平均摂取量で1年菅摂取し続けた場合の被ばく線量は、CTスキャン1回程度のものであります。ほうれん草についても、やはり日本人の年平均摂取量で1年間摂取したとして、CTスキャン1回分のさらに1/5程度であるという報告を受けております。

また、今回作りました暫定的な基準値というものでありますが、この暫定的基準値は、国際放射線防護委員会の勧告に基づき設定したものでございますが、当該物を一生飲食し続ける事を前提として健康に、人体に影響を及ぼす恐れのある数値として、設定された数字。これに基づいて今回報告がなされ、より広範な調査、分析を行う必要があると、したものでございまして、直ちに皆さんの健康に影響を及ぼす数値ではないと、いう事については十分ご理解を頂き、冷静な対応をお願いをしたいと思っております。

今回こうした検体が検出されました事から国と致しましては、原子力災害対策本部の下にまずは、厚生労働省におけるデータの集約と一元化の機能を担わせ、ここに、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、現地対策本部、関係自治体、民間団体等の様々なデータを集約、一元化し、これについて原子力災害対策本部として、原子力安全委員会の助言に基づいて評価をし、そして、対応が必要な場合にはそれらを指示すると。こういった枠組みを構築をした所でございます。私からの報告は以上です。


タグ:福島原発
posted by トナカイ at 17:51 | Comment(0) | 福島原発 まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京〜福島の距離|福島原発の地図及び日本全国の原発の地図をまとめました。

原発の地図情報をまとめてみました。


【目次】
1.福島原発から都心への距離を記載した地図
2.日本全国の原発(原子力発電所)の一覧を記載した地図





1.福島原発から都心への距離を記載した地図

原発地図|福島と関東の距離.jpg


@hikkytwさんのtwitpic
http://twitpic.com/491atd
から転載させて頂きました。
(削除依頼等ございましたらご連絡頂けると幸いです。即対応致します。)





2.日本全国の原発(原子力発電所)の一覧を記載した地図


原発地図、日本地図.jpg


JAIF(社団法人 日本原子力産業協会)
http://www.jaif.or.jp/ja/nuclear_world/data/f0301.html
から転載。

注:
PWR=加圧水型原子炉
BWR=沸騰水型原子炉


原子力発電所は全部で17か所。13の都道府県に、50基以上、4500万kWの発電用原子炉が運転しており、日本の30%以上の電力を賄っています。



原子力発電所の一覧を以下に記載致します。
(「都道府県」「発電所名」「電力会社」「住所」の順)


北海道 北海道電力 泊発電所 北海道古宇郡泊村堀株村山ノ上219−1
青森県 東北電力 東京電力 東通原子力発電所 青森県下北郡東通村大字白糠字前坂下34−4
宮城県 東北電力女川原子力発電所 宮城県牡鹿郡女川町塚浜字前田1
福島県 東京電力 福島第一原子力発電所 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22
福島県 東京電力 福島第二原子力発電所 福島県双葉郡楢葉町大字波倉字小浜作12番地
茨城県 日本原子力発電 東海第二発電所 茨城県那珂郡東海村大字白方1−1
新潟県 東京電力 柏崎刈羽原子力発電所 新潟県柏崎市青山町16−46
静岡県 中部電力 浜岡原子力発電所 静岡県御前崎市佐倉5561
石川県 北陸電力 志賀原子力発電所 石川県羽咋郡志賀町赤住1
福井県 日本原子力発電 敦賀発電所 福井県敦賀市明神町1
福井県 関西電力 美浜発電所 福井県三方郡美浜町丹生66号川坂山5番地3
福井県 関西電力 大飯発電所 福井県大飯郡おおい町大島1−1
福井県 関西電力 高浜発電所 福井県大飯郡高浜町田ノ浦1
福井県 日本原子力研究開発機構 もんじゅ 福井県敦賀市白木二丁目1番地
島根県 中国電力 島根原子力発電所 島根県松江市鹿島町片句654-1
愛媛県 四国電力 伊方発電所 愛媛県西宇和郡伊方町九町3−40−3
佐賀県 九州電力 玄海原子力発電所 佐賀県東松浦郡玄海町大字今村字浅湖4112-1
鹿児島県 九州電力 川内原子力発電所 鹿児島県薩摩川内市久見崎町1765−3









タグ:東京 福島 距離
posted by トナカイ at 05:26 | Comment(1) | 東京〜福島 距離 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東日本大震災の震度一覧表|関東、東北地方の地震速報をまとめました。

3/22 午後11:00 Update
3/20 午後06:00 Update
3/20 午前02:00 Update
3/19 午後06:00 Update
3/19 午前03:00 Update

この記事は、3月1日から、3月20日までに発生した地震情報を一覧出来る様、記載しています。
(今後も随時アップデート予定。)

地震情報は、全て日本気象協会
http://tenki.jp/earthquake/
から引用しています。
正確な情報を得たい方は、こちらをご覧下さい。

本記事では、
左から、「地震発生日」、「発表時刻」、「地震発生時刻」、「震源地」、「マグニチュード」、「最大震度」 
の順に掲載しています。

毎日(今日も)マグニチュード5を超える地震があるんです。
引き続き余震に注意が必要ですね。




2011年3月22日(火) 23時35分 23時30分 栃木県北部 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月22日(火) 22時57分 22時51分 茨城県沖 マグニチュード5.9 震度3
2011年3月22日(火) 22時21分 22時17分 新潟県中越地方 マグニチュード1.1 震度1
2011年3月22日(火) 21時10分 21時04分 茨城県沖 マグニチュード5.9 震度3
2011年3月22日(火) 20時40分 20時35分 福島県中通り マグニチュード2.9 震度1
2011年3月22日(火) 20時14分 20時09分 長野県北部 マグニチュード3.2 震度1
2011年3月22日(火) 19時26分 19時19分 岩手県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月22日(火) 18時49分 18時44分 三陸沖 マグニチュード6.2 震度4
2011年3月22日(火) 18時41分 18時36分 長野県北部 マグニチュード2.8 震度2
2011年3月22日(火) 18時31分 18時19分 福島県沖 マグニチュード6.3 震度4
2011年3月22日(火) 18時22分 18時17分 --- マグニチュード-- 震度4
2011年3月22日(火) 17時53分 17時49分 長野県北部 マグニチュード3.1 震度2
2011年3月22日(火) 17時49分 17時46分 富山県西部 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月22日(火) 17時40分 17時35分 新潟県中越地方 マグニチュード3.2 震度1
2011年3月22日(火) 17時39分 17時33分 茨城県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月22日(火) 16時30分 16時19分 福島県沖 マグニチュード6.3 震度4
2011年3月22日(火) 14時52分 14時49分 静岡県東部 マグニチュード2.6 震度2
2011年3月22日(火) 13時48分 13時44分 千葉県東方沖 マグニチュード4.6 震度1
2011年3月22日(火) 13時29分 13時25分 茨城県南部 マグニチュード3.8 震度2
2011年3月22日(火) 12時59分 12時56分 新島・神津島近海 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月22日(火) 12時47分 12時38分 千葉県東方沖 マグニチュード5.7 震度4
2011年3月22日(火) 12時34分 12時31分 新島・神津島近海 マグニチュード3.1 震度2
2011年3月22日(火) 12時24分 12時21分 長野県中部 マグニチュード2.2 震度1
2011年3月22日(火) 12時22分 12時19分 福島県会津 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月22日(火) 11時30分 11時26分 長野県中部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月22日(火) 11時17分 11時13分 長野県北部 マグニチュード2.7 震度2
2011年3月22日(火) 9時38分 9時33分 茨城県沖 マグニチュード3.8 震度3
2011年3月22日(火) 6時29分 6時24分 茨城県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月22日(火) 6時25分 6時23分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月22日(火) 4時33分 4時29分 岩手県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月22日(火) 4時30分 4時26分 茨城県北部 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月22日(火) 2時03分 1時58分 新潟県中越地方 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月22日(火) 0時32分 0時27分 新島・神津島近海 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月21日(月) 23時58分 23時53分 茨城県北部 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月21日(月) 23時31分 23時27分 神奈川県西部 マグニチュード2.8 震度2
2011年3月21日(月) 23時27分 23時22分 神奈川県西部 マグニチュード2.4 震度2
2011年3月21日(月) 23時19分 23時14分 神奈川県西部 マグニチュード4.2 震度2
2011年3月21日(月) 23時01分 22時57分 伊豆大島近海 マグニチュード2.6 震度2
2011年3月21日(月) 22時53分 22時49分 茨城県沖 マグニチュード4.6 震度3
2011年3月21日(月) 22時26分 22時23分 熊本県熊本地方 マグニチュード3.5 震度3
2011年3月21日(月) 16時25分 16時21分 長野県北部 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月21日(月) 16時22分 16時18分 千葉県北西部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月21日(月) 14時13分 14時08分 茨城県沖 マグニチュード5.2 震度3
2011年3月21日(月) 13時21分 13時17分 長野県中部 マグニチュード3.4 震度2
2011年3月21日(月) 13時18分 13時15分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月21日(月) 12時43分 12時39分 新潟県中越地方 マグニチュード3.9 震度3
2011年3月21日(月) 12時40分 12時38分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月21日(月) 12時30分 12時26分 長野県北部 マグニチュード2.5 震度2
2011年3月21日(月) 9時01分 8時57分 トカラ列島近海 マグニチュード4.0 震度1
2011年3月21日(月) 8時57分 8時53分 新潟県中越地方 マグニチュード1.8 震度1
2011年3月21日(月) 8時47分 8時43分 福島県沖 マグニチュード4.6 震度3
2011年3月21日(月) 8時42分 8時37分 福島県沖 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月21日(月) 8時03分 7時59分 長野県北部 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月21日(月) 5時48分 5時44分 茨城県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月21日(月) 5時17分 5時13分 新潟県中越地方 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月21日(月) 5時15分 5時05分 福島県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月21日(月) 5時03分 4時59分 福島県沖 マグニチュード4.2 震度3
2011年3月21日(月) 4時58分 4時54分 福島県沖 マグニチュード4.7 震度4
2011年3月21日(月) 4時52分 4時48分 秋田県内陸南部 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月21日(月) 4時15分 4時10分 長野県中部 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月21日(月) 0時50分 0時44分 長野県北部 マグニチュード1.8 震度2
2011年3月20日(日) 23時00分 22時56分 新潟県中越地方 マグニチュード2.4 震度2
2011年3月20日(日) 21時14分 21時03分 岩手県沖 マグニチュード5.8 震度4
2011年3月20日(日) 21時04分 21時01分 富山県東部 マグニチュード3.5 震度1
2011年3月20日(日) 17時27分 17時23分 長野県中部 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月20日(日) 15時00分 14時55分 福島県沖 マグニチュード5.4 震度3
2011年3月20日(日) 14時24分 14時19分 福島県浜通り マグニチュード4.6 震度3
2011年3月20日(日) 13時35分 13時31分 静岡県東部 マグニチュード3.1 震度1
2011年3月20日(日) 13時05分 13時00分 茨城県南部 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月20日(日) 12時42分 12時38分 千葉県東方沖 マグニチュード4.2 震度1
2011年3月20日(日) 10時36分 10時30分 福島県沖 マグニチュード5.7 震度4
2011年3月20日(日) 10時15分 10時10分 岩手県沖 マグニチュード5.2 震度3
2011年3月20日(日) 10時13分 10時09分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月20日(日) 10時09分 10時05分 岩手県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月20日(日) 7時38分 7時33分 福島県会津 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月20日(日) 5時52分 5時48分 福島県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月20日(日) 5時41分 5時36分 栃木県北部 マグニチュード1.7 震度1
2011年3月20日(日) 5時29分 5時24分 静岡県西部 マグニチュード1.7 震度1
2011年3月20日(日) 5時05分 5時00分 渡島地方西部 マグニチュード2.4 震度2
2011年3月20日(日) 4時36分 4時31分 伊豆大島近海 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月20日(日) 3時13分 3時08分 静岡県東部 マグニチュード1.8 震度1
2011年3月20日(日) 2時59分 2時54分 静岡県東部 マグニチュード2.7 震度2
2011年3月20日(日) 2時25分 2時19分 静岡県西部 マグニチュード1.5 震度1
2011年3月20日(日) 2時16分 2時11分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード1.9 震度2
2011年3月20日(日) 1時41分 1時38分 茨城県北部 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月19日(土) 22時51分 22時46分 福島県会津 マグニチュード2.8 震度2
2011年3月19日(土) 21時45分 21時40分 紀伊水道 マグニチュード3.2 震度1
2011年3月19日(土) 19時46分 19時41分 茨城県南部 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月19日(土) 18時58分 18時57分 --- マグニチュード-- 震度5-
2011年3月19日(土) 19時05分 18時56分 茨城県北部 マグニチュード6.1 震度5+
2011年3月19日(土) 16時28分 16時24分 長野県中部 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月19日(土) 16時17分 16時14分 長野県北部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月19日(土) 13時11分 13時07分 新潟県上越地方 マグニチュード3.3 震度2
2011年3月19日(土) 13時02分 12時58分 長野県北部 マグニチュード2.3 震度2
2011年3月19日(土) 12時12分 12時08分 福島県会津 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月19日(土) 11時05分 10時59分 新潟県中越地方 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月19日(土) 10時27分 10時23分 三陸沖 マグニチュード5.9 震度3
2011年3月19日(土) 10時01分 9時57分 茨城県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月19日(土) 8時56分 8時49分 茨城県北部 マグニチュード5.3 震度4
2011年3月19日(土) 8時40分 8時34分 宮古島近海 マグニチュード4.9 震度1
2011年3月19日(土) 8時37分 8時33分 岩手県沖 マグニチュード5.6 震度4
2011年3月19日(土) 8時21分 8時19分 秋田県内陸北部 マグニチュード3.4 震度1
2011年3月19日(土) 7時30分 7時24分 秋田県内陸南部 マグニチュード2.7 震度2
2011年3月19日(土) 7時14分 7時09分 栃木県北部 マグニチュード2.5 震度2
2011年3月19日(土) 6時23分 6時19分 茨城県沖 マグニチュード4.7 震度2
2011年3月19日(土) 6時25分 6時18分 栃木県北部 マグニチュード2.6 震度1
2011年3月19日(土) 5時14分 5時10分 新潟県中越地方 マグニチュード1.6 震度1
2011年3月19日(土) 5時00分 4時57分 新潟県中越地方 マグニチュード2.9 震度2
2011年3月19日(土) 4時56分 4時53分 福島県沖 マグニチュード5.1 震度3
2011年3月19日(土) 3時40分 3時33分 岩手県沖 マグニチュード5.0 震度3
2011年3月19日(土) 3時34分 3時31分 新潟県中越地方 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月19日(土) 3時14分 3時11分 新潟県中越地方 マグニチュード2.3 震度2
2011年3月19日(土) 2時59分 2時55分 新潟県中越地方 マグニチュード1.4 震度1
2011年3月19日(土) 1時53分 1時49分 伊豆半島東方沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月19日(土) 1時40分 1時37分 秋田県内陸南部 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月19日(土) 0時38分 0時34分 新潟県中越地方 マグニチュード1.6 震度1
2011年3月18日(金) 23時56分 23時51分 新潟県中越地方 マグニチュード1.2 震度1
2011年3月18日(金) 23時20分 23時17分 静岡県東部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月18日(金) 23時16分 23時13分 紀伊水道 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月18日(金) 22時50分 22時47分 長野県中部 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月18日(金) 21時41分 21時38分 静岡県東部 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月18日(金) 21時21分 21時17分 岩手県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月18日(金) 20時44分 20時41分 静岡県東部 マグニチュード2.2 震度1
2011年3月18日(金) 18時25分 18時15分 新潟県中越地方 マグニチュード1.2 震度1
2011年3月18日(金) 17時30分 17時27分 茨城県沖 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月18日(金) 17時28分 17時26分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月18日(金) 17時19分 17時16分 新島・神津島近海 マグニチュード2.1 震度1
2011年3月18日(金) 17時08分 17時01分 茨城県沖 マグニチュード5.4 震度4
2011年3月18日(金) 16時38分 16時31分 宮城県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月18日(金) 15時45分 15時40分 長野県北部 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月18日(金) 15時32分 15時27分 長野県中部 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月18日(金) 11時52分 11時48分 福島県沖 マグニチュード5.1 震度3
2011年3月18日(金) 11時21分 11時15分 静岡県伊豆地方 マグニチュード1.9 震度1
2011年3月18日(金) 10時54分 10時50分 茨城県北部 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月18日(金) 10時30分 10時25分 栃木県北部 マグニチュード2.1 震度1
2011年3月18日(金) 9時45分 9時41分 茨城県沖 マグニチュード5.4 震度3
2011年3月18日(金) 9時35分 9時30分 栃木県北部 マグニチュード3.3 震度2
2011年3月18日(金) 9時23分 9時18分 京都府南部 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月18日(金) 6時29分 6時24分 岩手県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月18日(金) 6時22分 6時18分 福島県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月18日(金) 5時10分 5時06分 新潟県中越地方 マグニチュード2.5 震度2
2011年3月18日(金) 4時52分 4時48分 青森県東方沖 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月18日(金) 4時48分 4時44分 新潟県中越地方 マグニチュード2.9 震度2
2011年3月18日(金) 4時47分 4時43分 長野県中部 マグニチュード2.6 震度1
2011年3月18日(金) 4時01分 3時55分 福島県沖 マグニチュード5.7 震度3
2011年3月18日(金) 3時43分 3時38分 福島県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月18日(金) 3時39分 3時37分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月18日(金) 3時01分 2時57分 岩手県内陸南部 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月18日(金) 2時09分 2時05分 長野県北部 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月18日(金) 2時05分 2時01分 長野県北部 マグニチュード3.2 震度2
2011年3月18日(金) 2時04分 2時00分 長野県北部 マグニチュード3.7 震度3
2011年3月18日(金) 2時01分 1時59分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月18日(金) 1時12分 1時07分 静岡県東部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月17日(木) 0時03分 23時58分 新潟県中越地方 マグニチュード3.2 震度2
2011年3月17日(木) 23時35分 23時30分 秋田県内陸南部 マグニチュード2.6 震度2
2011年3月17日(木) 22時04分 21時55分 茨城県沖 マグニチュード5.8 震度4
2011年3月17日(木) 21時41分 21時36分 福島県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月17日(木) 21時38分 21時35分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月17日(木) 21時39分 21時32分 千葉県東方沖 マグニチュード5.8 震度4
2011年3月17日(木) 21時07分 21時02分 新島・神津島近海 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月17日(木) 21時02分 20時57分 新潟県中越地方 マグニチュード2.1 震度1
2011年3月17日(木) 20時52分 20時48分 福島県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月17日(木) 20時47分 20時41分 新潟県中越地方 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月17日(木) 19時23分 19時18分 静岡県東部 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月17日(木) 18時49分 18時44分 栃木県北部 マグニチュード3.4 震度2
2011年3月17日(木) 18時11分 18時06分 岩手県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月17日(木) 18時04分 17時59分 岩手県沖 マグニチュード5.1 震度3
2011年3月17日(木) 17時30分 17時25分 茨城県沖 マグニチュード5.4 震度3
2011年3月17日(木) 16時31分 16時28分 静岡県東部 マグニチュード2.2 震度1
2011年3月17日(木) 16時01分 15時58分 長野県中部 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月17日(木) 15時05分 15時01分 兵庫県南東部 マグニチュード1.9 震度1
2011年3月17日(木) 14時35分 14時32分 長野県北部 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月17日(木) 14時27分 14時24分 秋田県沖 マグニチュード4.5 震度2
2011年3月17日(木) 14時02分 13時59分 東京湾 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月17日(木) 13時23分 13時14分 岩手県沖 マグニチュード5.8 震度4
2011年3月17日(木) 13時08分 13時05分 東京湾 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月17日(木) 12時04分 12時01分 長野県北部 マグニチュード2.8 震度2
2011年3月17日(木) 12時03分 11時59分 新潟県中越地方 マグニチュード2.7 震度2
2011年3月17日(木) 11時32分 11時29分 福島県中通り マグニチュード3.2 震度2
2011年3月17日(木) 11時15分 11時12分 新潟県中越地方 マグニチュード2.2 震度1
2011年3月17日(木) 8時43分 8時38分 岩手県沖 マグニチュード5.6 震度3
2011年3月17日(木) 8時16分 8時11分 長野県北部 マグニチュード3.1 震度3
2011年3月17日(木) 7時53分 7時49分 青森県東方沖 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月17日(木) 7時10分 7時05分 茨城県沖 マグニチュード4.6 震度3
2011年3月17日(木) 6時20分 6時16分 福島県浜通り マグニチュード3.8 震度3
2011年3月17日(木) 6時18分 6時14分 長野県北部 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月17日(木) 5時34分 5時31分 渡島地方西部 マグニチュード2.1 震度2
2011年3月17日(木) 5時30分 5時25分 新潟県中越地方 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月17日(木) 4時04分 4時00分 福島県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月17日(木) 4時01分 3時56分 福島県浜通り マグニチュード4.4 震度3
2011年3月17日(木) 1時01分 0時57分 長野県北部 マグニチュード2.2 震度1
2011年3月17日(木) 0時48分 0時45分 長野県中部 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月17日(木) 0時33分 0時29分 長野県中部 マグニチュード2.5 震度2
2011年3月16日(水) 23時50分 23時46分 宮城県沖 マグニチュード5.2 震度4
2011年3月16日(水) 22時58分 22時54分 福島県沖 マグニチュード4.6 震度3
2011年3月16日(水) 22時43分 22時39分 茨城県南部 マグニチュード5.3 震度4
2011年3月16日(水) 21時31分 21時27分 長野県中部 マグニチュード3.2 震度1
2011年3月16日(水) 20時50分 20時45分 福島県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月16日(水) 20時47分 20時44分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月16日(水) 20時24分 20時20分 茨城県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月16日(水) 20時15分 20時11分 新潟県中越地方 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月16日(水) 19時55分 19時52分 新潟県中越地方 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月16日(水) 19時53分 19時48分 静岡県東部 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月16日(水) 19時04分 19時00分 新潟県中越地方 マグニチュード2.7 震度2
2011年3月16日(水) 18時19分 18時15分 福島県沖 マグニチュード4.6 震度3
2011年3月16日(水) 17時58分 17時53分 静岡県東部 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月16日(水) 17時05分 17時02分 静岡県東部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月16日(水) 16時48分 16時44分 栃木県北部 マグニチュード2.2 震度1
2011年3月16日(水) 16時46分 16時42分 長野県北部 マグニチュード3.2 震度2
2011年3月16日(水) 16時35分 16時32分 長野県北部 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月16日(水) 16時33分 16時30分 静岡県東部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月16日(水) 15時33分 15時29分 岩手県沖 マグニチュード5.6 震度3
2011年3月16日(水) 15時03分 15時00分 栃木県北部 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月16日(水) 14時53分 14時50分 長野県北部 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月16日(水) 13時20分 13時14分 福島県沖 マグニチュード5.6 震度4
2011年3月16日(水) 13時00分 12時52分 千葉県東方沖 マグニチュード6.0 震度5-
2011年3月16日(水) 12時27分 12時23分 福島県沖 マグニチュード4.6 震度2
2011年3月16日(水) 10時49分 10時44分 静岡県東部 マグニチュード3.2 震度3
2011年3月16日(水) 10時36分 10時33分 静岡県東部 マグニチュード2.7 震度2
2011年3月16日(水) 10時11分 10時08分 茨城県沖 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月16日(水) 10時00分 9時57分 秋田県内陸南部 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月16日(水) 9時26分 9時22分 茨城県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月16日(水) 8時45分 8時40分 茨城県北部 マグニチュード3.9 震度3
2011年3月16日(水) 8時16分 8時12分 熊本県熊本地方 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月16日(水) 7時54分 7時50分 長野県中部 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月16日(水) 6時19分 6時15分 新潟県中越地方 マグニチュード4.0 震度3
2011年3月16日(水) 6時13分 6時04分 茨城県北部 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月16日(水) 5時57分 5時53分 福島県浜通り マグニチュード4.5 震度3
2011年3月16日(水) 5時34分 5時30分 千葉県東方沖 マグニチュード5.7 震度3
2011年3月16日(水) 5時31分 5時27分 渡島地方西部 マグニチュード2.8 震度3
2011年3月16日(水) 4時59分 4時53分 福島県沖 マグニチュード5.0 震度3
2011年3月16日(水) 4時51分 4時48分 栃木県北部 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月16日(水) 4時37分 4時33分 群馬県北部 マグニチュード3.0 震度2
2011年3月16日(水) 4時19分 4時01分 宮城県沖 マグニチュード5.8 震度3
2011年3月16日(水) 3時36分 3時33分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード4.0 震度4
2011年3月16日(水) 3時23分 3時19分 茨城県沖 マグニチュード3.9 震度3
2011年3月16日(水) 3時20分 3時18分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月16日(水) 2時46分 2時40分 千葉県東方沖 マグニチュード4.4 震度2
2011年3月16日(水) 2時17分 2時14分 静岡県東部 マグニチュード2.8 震度3
2011年3月16日(水) 1時33分 1時28分 茨城県南部 マグニチュード3.7 震度2
2011年3月16日(水) 1時23分 1時18分 奄美大島近海 マグニチュード4.2 震度2
2011年3月16日(水) 0時42分 0時39分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード3.4 震度3
2011年3月16日(水) 0時36分 0時33分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード3.0 震度2
2011年3月16日(水) 0時28分 0時24分 三陸沖 マグニチュード6.0 震度3
2011年3月15日(火) 22時59分 22時56分 山梨県東部・富士五湖 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月15日(火) 22時55分 22時52分 山梨県東部・富士五湖 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月15日(火) 22時53分 22時49分 山梨県東部・富士五湖 マグニチュード2.9 震度2
2011年3月15日(火) 22時49分 22時46分 山梨県東部・富士五湖 マグニチュード3.2 震度2
2011年3月15日(火) 22時46分 22時43分 静岡県東部 マグニチュード3.6 震度3
2011年3月15日(火) 22時43分 22時40分 山梨県東部・富士五湖 マグニチュード4.0 震度4
2011年3月15日(火) 22時41分 22時38分 福島県沖 マグニチュード5.6 震度3
2011年3月15日(火) 23時34分 22時31分 静岡県東部 マグニチュード6.0 震度6+
2011年3月15日(火) 22時33分 22時28分 福島県沖 マグニチュード6.2 震度6+
2011年3月15日(火) 22時15分 22時10分 茨城県沖 マグニチュード4.2 震度3
2011年3月15日(火) 20時13分 20時06分 福島県沖 マグニチュード5.2 震度3
2011年3月15日(火) 19時48分 19時43分 伊豆大島近海 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月15日(火) 19時37分 19時31分 千葉県北東部 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月15日(火) 18時55分 18時50分 福島県沖 マグニチュード6.3 震度3
2011年3月15日(火) 18時45分 18時41分 茨城県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月15日(火) 18時04分 18時01分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.4 震度2
2011年3月15日(火) 17時35分 17時31分 栃木県北部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月15日(火) 17時33分 17時30分 苫小牧沖 マグニチュード3.1 震度1
2011年3月15日(火) 16時57分 16時52分 長野県中部 マグニチュード2.6 震度1
2011年3月15日(火) 16時53分 16時48分 福島県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月15日(火) 16時48分 16時44分 福島県中通り マグニチュード3.1 震度1
2011年3月15日(火) 16時45分 16時40分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.8 震度2
2011年3月15日(火) 16時29分 16時25分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.8 震度2
2011年3月15日(火) 16時08分 16時03分 茨城県北部 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月15日(火) 16時03分 15時56分 伊豆大島近海 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月15日(火) 15時37分 15時32分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード3.6 震度3
2011年3月15日(火) 15時32分 15時28分 千葉県東方沖 マグニチュード3.4 震度1
2011年3月15日(火) 14時54分 14時50分 長野県中部 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月15日(火) 14時33分 14時28分 茨城県南部 マグニチュード4.3 震度2
2011年3月15日(火) 10時48分 10時41分 新潟県中越地方 マグニチュード2.0 震度3
2011年3月15日(火) 9時57分 9時54分 秋田県内陸南部 マグニチュード3.9 震度3
2011年3月15日(火) 9時55分 9時51分 東京湾 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月15日(火) 7時36分 7時29分 福島県浜通り マグニチュード4.4 震度3
2011年3月15日(火) 7時30分 7時28分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月15日(火) 7時25分 7時20分 長野県北部 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月15日(火) 7時09分 7時04分 茨城県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月15日(火) 6時18分 6時14分 岩手県内陸南部 マグニチュード4.1 震度2
2011年3月15日(火) 6時14分 6時09分 新島・神津島近海 マグニチュード2.1 震度1
2011年3月15日(火) 5時44分 5時40分 新潟県中越地方 マグニチュード2.9 震度3
2011年3月15日(火) 5時41分 5時39分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月15日(火) 5時42分 5時33分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード1.3 震度-
2011年3月15日(火) 5時09分 4時59分 東京湾 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月15日(火) 4時38分 4時28分 宮城県沖 マグニチュード5.0 震度3
2011年3月15日(火) 4時09分 4時04分 茨城県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月15日(火) 3時51分 3時41分 茨城県沖 マグニチュード5.6 震度3
2011年3月15日(火) 3時39分 3時35分 福島県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月15日(火) 1時41分 1時36分 東京湾 マグニチュード3.9 震度2
2011年3月15日(火) 1時15分 1時11分 茨城県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月14日(月) 21時02分 20時57分 秋田県内陸南部 マグニチュード3.0 震度2
2011年3月14日(月) 20時51分 20時46分 静岡県伊豆地方 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月14日(月) 20時16分 20時06分 茨城県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月14日(月) 20時07分 20時03分 新島・神津島近海 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月14日(月) 19時29分 19時25分 新島・神津島近海 マグニチュード2.2 震度1
2011年3月14日(月) 18時11分 18時07分 茨城県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月14日(月) 16時46分 16時43分 富山県西部 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月14日(月) 16時30分 16時25分 茨城県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月14日(月) 16時01分 15時56分 茨城県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月14日(月) 16時02分 15時52分 福島県沖 マグニチュード5.2 震度4
2011年3月14日(月) 15時49分 15時44分 岩手県沖 マグニチュード5.4 震度3
2011年3月14日(月) 15時43分 15時38分 新潟県中越地方 マグニチュード4.0 震度4
2011年3月14日(月) 15時27分 15時18分 福島県沖 マグニチュード5.3 震度4
2011年3月14日(月) 15時17分 15時13分 福島県沖 マグニチュード6.3 震度4
2011年3月14日(月) 13時50分 13時45分 福島県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月14日(月) 13時30分 13時26分 長野県中部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月14日(月) 13時29分 13時24分 長野県中部 マグニチュード3.2 震度2
2011年3月14日(月) 13時26分 13時22分 栃木県南部 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月14日(月) 12時13分 12時10分 長野県北部 マグニチュード4.2 震度3
2011年3月14日(月) 11時37分 11時33分 長野県中部 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月14日(月) 11時13分 11時11分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月14日(月) 10時14分 10時02分 茨城県沖 マグニチュード6.2 震度5-
2011年3月14日(月) 9時49分 9時46分 山梨県東部・富士五湖 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月14日(月) 9時31分 9時28分 西表島付近 マグニチュード3.7 震度1
2011年3月14日(月) 9時24分 9時21分 茨城県北部 マグニチュード3.8 震度1
2011年3月14日(月) 8時57分 8時53分 茨城県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月14日(月) 8時50分 8時47分 長野県中部 マグニチュード3.3 震度3
2011年3月14日(月) 8時47分 8時41分 茨城県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月14日(月) 8時36分 8時33分 茨城県北部 マグニチュード4.0 震度2
2011年3月14日(月) 7時51分 7時46分 秋田県内陸南部 マグニチュード3.0 震度3
2011年3月14日(月) 7時42分 7時38分 秋田県内陸南部 マグニチュード2.9 震度2
2011年3月14日(月) 7時20分 7時16分 茨城県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月14日(月) 7時17分 7時13分 岩手県内陸南部 マグニチュード4.2 震度2
2011年3月14日(月) 6時50分 6時47分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月14日(月) 5時26分 5時21分 東京湾 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月14日(月) 5時09分 5時04分 長野県北部 マグニチュード2.6 震度2
2011年3月14日(月) 4時32分 4時27分 福島県沖 マグニチュード4.2 震度3
2011年3月14日(月) 4時26分 4時23分 滋賀県南部 マグニチュード3.6 震度2
2011年3月14日(月) 4時20分 4時16分 茨城県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月14日(月) 3時54分 3時49分 千葉県東方沖 マグニチュード5.1 震度1
2011年3月14日(月) 3時45分 3時42分 長野県中部 マグニチュード3.2 震度2
2011年3月14日(月) 2時59分 2時55分 千葉県東方沖 マグニチュード5.7 震度2
2011年3月14日(月) 2時38分 2時35分 茨城県南部 マグニチュード3.7 震度1
2011年3月14日(月) 2時33分 2時29分 千葉県東方沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月14日(月) 2時09分 2時04分 福島県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月14日(月) 2時04分 2時01分 千葉県東方沖 マグニチュード5.2 震度2
2011年3月14日(月) 1時51分 1時48分 千葉県東方沖 マグニチュード4.4 震度2
2011年3月14日(月) 0時59分 0時56分 栃木県北部 マグニチュード2.8 震度2
2011年3月14日(月) 0時57分 0時51分 群馬県北部 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月14日(月) 0時15分 0時10分 千葉県東方沖 マグニチュード5.0 震度3
2011年3月13日(日) 23時32分 23時28分 福島県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月13日(日) 23時29分 23時27分 --- マグニチュード-- 震度4
2011年3月13日(日) 23時11分 23時08分 千葉県東方沖 マグニチュード4.3 震度2
2011年3月13日(日) 22時48分 22時43分 三陸沖 マグニチュード5.0 震度3
2011年3月13日(日) 22時12分 22時09分 福井県嶺南 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月13日(日) 22時10分 22時07分 茨城県北部 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月13日(日) 22時02分 21時59分 茨城県南部 マグニチュード3.3 震度2
2011年3月13日(日) 21時59分 21時56分 群馬県南部 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月13日(日) 21時48分 21時44分 福島県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月13日(日) 21時00分 20時56分 茨城県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月13日(日) 20時42分 20時37分 福島県沖 マグニチュード6.0 震度3
2011年3月13日(日) 20時26分 20時23分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード3.4 震度2
2011年3月13日(日) 20時04分 20時00分 トカラ列島近海 マグニチュード3.1 震度1
2011年3月13日(日) 18時56分 18時52分 宮城県沖 マグニチュード5.5 震度3
2011年3月13日(日) 18時38分 18時34分 長野県北部 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月13日(日) 18時34分 18時29分 千葉県東方沖 マグニチュード4.0 震度1
2011年3月13日(日) 18時32分 18時25分 岩手県沖 マグニチュード5.5 震度3
2011年3月13日(日) 18時18分 18時14分 三重県北部 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月13日(日) 15時42分 15時37分 長野県南部 マグニチュード3.3 震度2
2011年3月13日(日) 15時23分 15時19分 岩手県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月13日(日) 15時20分 15時14分 東京湾 マグニチュード3.4 震度2
2011年3月13日(日) 15時04分 15時00分 福島県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月13日(日) 14時56分 14時51分 長野県中部 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月13日(日) 13時44分 13時39分 天草灘 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月13日(日) 13時28分 13時23分 長野県中部 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月13日(日) 12時39分 12時34分 長野県北部 マグニチュード4.0 震度3
2011年3月13日(日) 12時35分 12時31分 長野県北部 マグニチュード4.2 震度4
2011年3月13日(日) 12時21分 12時14分 栃木県北部 マグニチュード2.5 震度2
2011年3月13日(日) 12時14分 12時09分 千葉県南部 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月13日(日) 12時11分 12時08分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月13日(日) 11時10分 11時05分 島根県西部 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月13日(日) 11時02分 10時57分 栃木県北部 マグニチュード3.4 震度2
2011年3月13日(日) 10時34分 10時26分 茨城県沖 マグニチュード6.4 震度4
2011年3月13日(日) 9時44分 9時41分 茨城県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月13日(日) 9時42分 9時32分 茨城県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月13日(日) 9時01分 8時55分 千葉県北西部 マグニチュード3.4 震度2
2011年3月13日(日) 8時44分 8時41分 福島県沖 マグニチュード5.2 震度3
2011年3月13日(日) 8時39分 8時25分 宮城県沖 マグニチュード6.2 震度5-
2011年3月13日(日) 8時03分 7時59分 福島県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月13日(日) 7時47分 7時43分 長野県中部 マグニチュード2.6 震度1
2011年3月13日(日) 7時37分 7時31分 岩手県沖 マグニチュード5.7 震度3
2011年3月13日(日) 7時22分 7時13分 福島県沖 マグニチュード6.0 震度3
2011年3月13日(日) 7時07分 6時58分 岩手県沖 マグニチュード5.4 震度3
2011年3月13日(日) 6時52分 6時48分 岩手県沖 マグニチュード5.5 震度3
2011年3月13日(日) 6時34分 6時31分 長野県中部 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月13日(日) 5時46分 5時42分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月13日(日) 5時45分 5時41分 福島県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月13日(日) 5時42分 5時39分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月13日(日) 5時37分 5時32分 新島・神津島近海 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月13日(日) 4時55分 4時48分 富山県東部 マグニチュード3.4 震度1
2011年3月13日(日) 4時05分 4時00分 神奈川県西部 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月13日(日) 3時53分 3時48分 秋田県沖 マグニチュード4.0 震度1
2011年3月13日(日) 3時51分 3時47分 新潟県中越地方 マグニチュード3.6 震度3
2011年3月13日(日) 3時48分 3時45分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月13日(日) 3時48分 3時44分 千葉県北西部 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月13日(日) 3時14分 3時09分 福島県沖 マグニチュード4.5 震度4
2011年3月13日(日) 2時03分 1時59分 茨城県沖 マグニチュード4.4 震度3
2011年3月13日(日) 1時03分 0時56分 新島・神津島近海 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月13日(日) 0時48分 0時44分 新潟県中越地方 マグニチュード4.0 震度3
2011年3月13日(日) 0時31分 0時26分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月13日(日) 0時17分 0時12分 栃木県北部 マグニチュード2.8 震度2
2011年3月12日(土) 0時00分 23時54分 新潟県中越地方 マグニチュード2.5 震度3
2011年3月12日(土) 23時56分 23時52分 長野県北部 マグニチュード2.4 震度3
2011年3月12日(土) 23時50分 23時43分 岩手県沖 マグニチュード6.1 震度4
2011年3月12日(土) 23時40分 23時35分 新潟県中越地方 マグニチュード4.4 震度5-
2011年3月12日(土) 23時39分 23時33分 茨城県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月12日(土) 23時18分 23時14分 茨城県沖 マグニチュード5.2 震度3
2011年3月12日(土) 23時07分 23時03分 宮城県沖 マグニチュード5.8 震度3
2011年3月12日(土) 22時35分 22時27分 長野県北部 マグニチュード3.9 震度3
2011年3月12日(土) 22時31分 22時24分 宮城県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月12日(土) 22時17分 22時16分 --- マグニチュード-- 震度5-
2011年3月12日(土) 22時25分 22時15分 福島県沖 マグニチュード6.0 震度5-
2011年3月12日(土) 22時19分 22時14分 --- マグニチュード-- 震度5-
2011年3月12日(土) 22時15分 22時11分 三重県南東沖 マグニチュード4.3 震度1
2011年3月12日(土) 22時09分 22時05分 新潟県中越地方 マグニチュード2.6 震度3
2011年3月12日(土) 21時59分 21時54分 三陸沖 マグニチュード5.9 震度3
2011年3月12日(土) 21時55分 21時52分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 21時38分 21時34分 福島県沖 マグニチュード3.9 震度3
2011年3月12日(土) 20時52分 20時46分 茨城県沖 マグニチュード5.6 震度3
2011年3月12日(土) 19時57分 19時53分 岩手県沖 マグニチュード5.8 震度4
2011年3月12日(土) 19時43分 19時39分 伊豆半島東方沖 マグニチュード3.1 震度2
2011年3月12日(土) 19時15分 19時12分 長野県北部 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月12日(土) 19時11分 19時08分 長野県北部 マグニチュード4.1 震度4
2011年3月12日(土) 18時45分 18時41分 三陸沖 マグニチュード5.1 震度3
2011年3月12日(土) 18時42分 18時40分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 18時39分 18時36分 新潟県中越地方 マグニチュード3.7 震度3
2011年3月12日(土) 16時39分 16時36分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 16時41分 16時35分 福島県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月12日(土) 16時00分 15時57分 東京湾 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月12日(土) 15時47分 15時44分 茨城県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月12日(土) 15時45分 15時40分 茨城県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月12日(土) 15時23分 15時19分 岩手県沖 マグニチュード5.4 震度4
2011年3月12日(土) 14時57分 14時55分 新潟県中越地方 マグニチュード4.0 震度4
2011年3月12日(土) 14時53分 14時50分 長野県北部 マグニチュード3.4 震度3
2011年3月12日(土) 14時48分 14時45分 福島県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月12日(土) 14時26分 14時23分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.5 震度1
2011年3月12日(土) 14時24分 14時21分 新島・神津島近海 マグニチュード2.6 震度1
2011年3月12日(土) 14時19分 14時14分 茨城県北部 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月12日(土) 13時46分 13時43分 新潟県中越地方 マグニチュード3.7 震度3
2011年3月12日(土) 13時11分 13時06分 宮城県沖 マグニチュード5.2 震度3
2011年3月12日(土) 13時09分 13時04分 新島・神津島近海 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月12日(土) 12時59分 12時54分 茨城県沖 マグニチュード5.1 震度3
2011年3月12日(土) 12時44分 12時41分 新潟県中越地方 マグニチュード3.0 震度3
2011年3月12日(土) 12時15分 12時12分 茨城県沖 マグニチュード5.6 震度3
2011年3月12日(土) 12時07分 12時02分 岩手県沖 マグニチュード5.8 震度3
2011年3月12日(土) 11時55分 11時52分 福島県沖 マグニチュード5.0 震度3
2011年3月12日(土) 11時47分 11時43分 岩手県沖 マグニチュード5.2 震度3
2011年3月12日(土) 11時37分 11時34分 福島県沖 マグニチュード5.2 震度3
2011年3月12日(土) 11時36分 11時30分 三陸沖 マグニチュード5.3 震度3
2011年3月12日(土) 11時32分 11時29分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 11時23分 11時19分 新潟県中越地方 マグニチュード2.8 震度3
2011年3月12日(土) 10時49分 10時48分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 10時51分 10時47分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 10時52分 10時46分 福島県沖 マグニチュード6.4 震度3
2011年3月12日(土) 10時45分 10時42分 新潟県中越地方 マグニチュード3.6 震度4
2011年3月12日(土) 10時39分 10時35分 三陸沖 マグニチュード5.8 震度3
2011年3月12日(土) 10時36分 10時33分 新潟県中越地方 マグニチュード4.0 震度3
2011年3月12日(土) 10時34分 10時32分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 10時21分 10時17分 茨城県沖 マグニチュード4.3 震度3
2011年3月12日(土) 10時16分 10時14分 福島県沖 マグニチュード4.5 震度4
2011年3月12日(土) 10時14分 10時12分 福島県浜通り マグニチュード4.8 震度3
2011年3月12日(土) 10時07分 10時04分 宮城県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月12日(土) 9時43分 9時39分 秋田県沖 マグニチュード4.4 震度2
2011年3月12日(土) 9時32分 9時29分 新潟県中越地方 マグニチュード2.7 震度3
2011年3月12日(土) 9時28分 9時25分 福島県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月12日(土) 9時09分 9時05分 新島・神津島近海 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月12日(土) 9時06分 9時01分 新島・神津島近海 マグニチュード3.7 震度2
2011年3月12日(土) 9時03分 8時59分 茨城県沖 マグニチュード5.5 震度3
2011年3月12日(土) 9時01分 8時57分 長野県北部 マグニチュード3.4 震度3
2011年3月12日(土) 9時00分 8時55分 福島県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月12日(土) 8時36分 8時32分 長野県北部 マグニチュード3.9 震度4
2011年3月12日(土) 8時34分 8時30分 栃木県北部 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月12日(土) 8時29分 8時25分 長野県北部 マグニチュード3.4 震度3
2011年3月12日(土) 8時15分 8時12分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 8時17分 8時11分 福島県浜通り マグニチュード4.8 震度4
2011年3月12日(土) 8時11分 8時05分 岩手県沿岸北部 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月12日(土) 7時46分 7時42分 神奈川県西部 マグニチュード2.6 震度1
2011年3月12日(土) 7時39分 7時36分 茨城県沖 マグニチュード4.6 震度3
2011年3月12日(土) 7時21分 7時18分 新潟県中越地方 マグニチュード3.9 震度4
2011年3月12日(土) 7時17分 7時14分 長野県北部 マグニチュード4.1 震度4
2011年3月12日(土) 7時04分 7時01分 長野県北部 マグニチュード4.0 震度4
2011年3月12日(土) 7時00分 6時55分 福島県沖 マグニチュード3.9 震度3
2011年3月12日(土) 6時57分 6時54分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 6時53分 6時48分 茨城県沖 マグニチュード4.6 震度3
2011年3月12日(土) 6時39分 6時34分 福島県沖 マグニチュード4.8 震度4
2011年3月12日(土) 6時35分 6時30分 長野県北部 マグニチュード3.0 震度4
2011年3月12日(土) 6時32分 6時25分 長野県北部 マグニチュード2.5 震度3
2011年3月12日(土) 6時23分 6時19分 長野県北部 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月12日(土) 6時25分 6時18分 神奈川県西部 マグニチュード2.0 震度-
2011年3月12日(土) 6時15分 6時11分 長野県北部 マグニチュード3.5 震度4
2011年3月12日(土) 6時05分 6時01分 宮城県沖 マグニチュード5.4 震度3
2011年3月12日(土) 6時02分 5時57分 新潟県中越地方 マグニチュード3.2 震度3
2011年3月12日(土) 5時55分 5時51分 新潟県中越地方 マグニチュード3.0 震度3
2011年3月12日(土) 5時46分 5時42分 新潟県中越地方 マグニチュード5.3 震度6-
2011年3月12日(土) 5時38分 5時34分 福島県沖 マグニチュード5.0 震度3
2011年3月12日(土) 5時28分 5時26分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 5時32分 5時25分 福島県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月12日(土) 5時23分 5時21分 新潟県中越地方 マグニチュード3.7 震度3
2011年3月12日(土) 5時22分 5時20分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 5時17分 5時11分 三陸沖 マグニチュード6.1 震度3
2011年3月12日(土) 5時12分 5時09分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 5時13分 5時08分 秋田県沖 マグニチュード5.0 震度3
2011年3月12日(土) 5時06分 5時03分 新潟県中越地方 マグニチュード3.9 震度3
2011年3月12日(土) 5時01分 4時57分 長野県北部 マグニチュード3.8 震度3
2011年3月12日(土) 4時55分 4時47分 秋田県沖 マグニチュード6.4 震度4
2011年3月12日(土) 4時49分 4時46分 --- マグニチュード-- 震度4
2011年3月12日(土) 4時51分 4時45分 福島県沖 マグニチュード5.2 震度4
2011年3月12日(土) 4時48分 4時44分 新潟県中越地方 マグニチュード4.4 震度4
2011年3月12日(土) 4時46分 4時42分 長野県北部 マグニチュード3.3 震度3
2011年3月12日(土) 4時41分 4時35分 長野県北部 マグニチュード3.7 震度3
2011年3月12日(土) 4時35分 4時32分 新潟県中越地方 マグニチュード5.8 震度6-
2011年3月12日(土) 4時34分 4時31分 --- マグニチュード-- 震度6-
2011年3月12日(土) 4時33分 4時28分 長野県北部 マグニチュード3.4 震度3
2011年3月12日(土) 4時28分 4時24分 千葉県東方沖 マグニチュード5.7 震度4
2011年3月12日(土) 4時27分 4時23分 --- マグニチュード-- 震度4
2011年3月12日(土) 4時24分 4時21分 新潟県中越地方 マグニチュード3.9 震度3
2011年3月12日(土) 4時22分 4時16分 福島県沖 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月12日(土) 4時16分 4時12分 新潟県中越地方 マグニチュード4.3 震度4
2011年3月12日(土) 4時15分 4時09分 長野県北部 マグニチュード4.5 震度4
2011年3月12日(土) 4時12分 4時08分 茨城県沖 マグニチュード5.6 震度4
2011年3月12日(土) 4時10分 4時03分 三陸沖 マグニチュード6.2 震度4
2011年3月12日(土) 4時03分 3時59分 新潟県中越地方 マグニチュード6.6 震度6+
2011年3月12日(土) 3時48分 3時44分 福島県沖 マグニチュード5.0 震度4
2011年3月12日(土) 3時43分 3時40分 茨城県沖 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月12日(土) 3時13分 3時12分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 3時16分 3時11分 福島県沖 マグニチュード6.0 震度3
2011年3月12日(土) 2時59分 2時56分 福島県沖 マグニチュード4.4 震度4
2011年3月12日(土) 2時51分 2時47分 岐阜県美濃中西部 マグニチュード2.4 震度1
2011年3月12日(土) 2時34分 2時30分 福島県沖 マグニチュード5.1 震度4
2011年3月12日(土) 2時21分 2時15分 宮城県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月12日(土) 2時11分 2時05分 新島・神津島近海 マグニチュード3.0 震度2
2011年3月12日(土) 2時04分 1時57分 宮城県沖 マグニチュード4.8 震度2
2011年3月12日(土) 1時55分 1時49分 茨城県沖 マグニチュード4.7 震度2
2011年3月12日(土) 1時25分 1時19分 茨城県沖 マグニチュード4.3 震度2
2011年3月12日(土) 1時16分 1時12分 三陸沖 マグニチュード5.7 震度2
2011年3月12日(土) 1時10分 1時05分 福島県沖 マグニチュード4.6 震度3
2011年3月12日(土) 1時05分 0時58分 福島県沖 マグニチュード4.2 震度3
2011年3月12日(土) 0時59分 0時53分 新島・神津島近海 マグニチュード2.0 震度1
2011年3月12日(土) 0時55分 0時51分 福島県沖 マグニチュード5.2 震度2
2011年3月12日(土) 0時52分 0時47分 栃木県北部 マグニチュード3.5 震度2
2011年3月12日(土) 0時45分 0時42分 茨城県沖 マグニチュード5.5 震度3
2011年3月12日(土) 0時41分 0時39分 千葉県東方沖 マグニチュード4.5 震度2
2011年3月12日(土) 0時40分 0時36分 宮城県沖 マグニチュード5.2 震度2
2011年3月12日(土) 0時36分 0時32分 福島県沖 マグニチュード5.3 震度2
2011年3月12日(土) 0時32分 0時26分 福島県沖 マグニチュード5.0 震度2
2011年3月12日(土) 0時28分 0時24分 群馬県北部 マグニチュード4.3 震度4
2011年3月12日(土) 0時23分 0時20分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月12日(土) 0時24分 0時19分 茨城県沖 マグニチュード6.2 震度3
2011年3月12日(土) 0時22分 0時15分 茨城県沖 マグニチュード5.4 震度3
2011年3月12日(土) 0時17分 0時13分 茨城県沖 マグニチュード6.6 震度4
2011年3月12日(土) 0時16分 0時11分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード4.2 震度2
2011年3月12日(土) 0時12分 0時06分 福島県沖 マグニチュード5.3 震度3
2011年3月12日(土) 0時06分 0時02分 岩手県沖 マグニチュード5.0 震度2
2011年3月11日(金) 23時59分 23時56分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月11日(金) 0時01分 23時54分 茨城県沖 マグニチュード5.9 震度3
2011年3月11日(金) 23時56分 23時52分 神奈川県西部 マグニチュード3.5 震度2
2011年3月11日(金) 23時48分 23時44分 茨城県沖 マグニチュード4.8 震度4
2011年3月11日(金) 23時33分 23時29分 宮城県沖 マグニチュード5.2 震度2
2011年3月11日(金) 23時31分 23時27分 茨城県沖 マグニチュード4.7 震度2
2011年3月11日(金) 23時14分 23時10分 福島県沖 マグニチュード5.1 震度3
2011年3月11日(金) 23時04分 23時00分 茨城県沖 マグニチュード5.4 震度4
2011年3月11日(金) 23時00分 22時56分 福島県沖 マグニチュード5.3 震度3
2011年3月11日(金) 22時50分 22時47分 福島県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月11日(金) 22時42分 22時33分 福島県沖 マグニチュード4.5 震度4
2011年3月11日(金) 22時35分 22時32分 --- マグニチュード-- 震度4
2011年3月11日(金) 22時34分 22時29分 福島県沖 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月11日(金) 22時20分 22時17分 茨城県沖 マグニチュード5.7 震度3
2011年3月11日(金) 22時19分 22時15分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月11日(金) 22時19分 22時14分 新島・神津島近海 マグニチュード2.7 震度2
2011年3月11日(金) 22時14分 22時09分 長野県中部 マグニチュード3.5 震度2
2011年3月11日(金) 22時13分 22時08分 岩手県沖 マグニチュード4.8 震度2
2011年3月11日(金) 21時59分 21時55分 宮城県沖 マグニチュード5.1 震度3
2011年3月11日(金) 21時53分 21時49分 茨城県沖 マグニチュード5.2 震度2
2011年3月11日(金) 21時44分 21時38分 福島県沖 マグニチュード4.7 震度2
2011年3月11日(金) 21時37分 21時33分 三陸沖 マグニチュード5.2 震度3
2011年3月11日(金) 21時26分 21時21分 福島県沖 マグニチュード4.9 震度4
2011年3月11日(金) 21時20分 21時16分 岩手県沖 マグニチュード6.0 震度4
2011年3月11日(金) 21時18分 21時13分 宮城県沖 マグニチュード6.1 震度4
2011年3月11日(金) 21時04分 20時58分 岩手県沖 マグニチュード5.5 震度4
2011年3月11日(金) 20時56分 20時51分 茨城県沖 マグニチュード4.8 震度2
2011年3月11日(金) 20時51分 20時46分 茨城県沖 マグニチュード5.4 震度3
2011年3月11日(金) 20時46分 20時39分 宮城県沖 マグニチュード5.6 震度4
2011年3月11日(金) 20時41分 20時37分 岩手県沖 マグニチュード6.4 震度5-
2011年3月11日(金) 20時38分 20時34分 --- マグニチュード-- 震度5-
2011年3月11日(金) 20時35分 20時31分 宮城県南部 マグニチュード5.3 震度4
2011年3月11日(金) 20時30分 20時26分 茨城県沖 マグニチュード4.7 震度2
2011年3月11日(金) 20時25分 20時21分 茨城県沖 マグニチュード5.6 震度4
2011年3月11日(金) 20時22分 20時17分 福島県沖 マグニチュード5.7 震度3
2011年3月11日(金) 20時18分 20時13分 茨城県沖 マグニチュード5.8 震度2
2011年3月11日(金) 20時16分 20時10分 栃木県北部 マグニチュード3.8 震度3
2011年3月11日(金) 20時10分 20時07分 茨城県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月11日(金) 20時05分 20時01分 福島県沖 マグニチュード5.5 震度4
2011年3月11日(金) 19時50分 19時46分 茨城県沖 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月11日(金) 19時46分 19時39分 宮城県沖 マグニチュード4.9 震度2
2011年3月11日(金) 19時41分 19時38分 長野県中部 マグニチュード3.7 震度2
2011年3月11日(金) 19時40分 19時35分 福島県沖 マグニチュード5.1 震度4
2011年3月11日(金) 19時30分 19時25分 茨城県沖 マグニチュード3.8 震度2
2011年3月11日(金) 19時25分 19時21分 福島県沖 マグニチュード5.5 震度3
2011年3月11日(金) 19時23分 19時20分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月11日(金) 19時22分 19時17分 福井県嶺北 マグニチュード3.4 震度2
2011年3月11日(金) 19時20分 19時13分 宮城県沖 マグニチュード5.3 震度3
2011年3月11日(金) 19時15分 19時11分 岩手県内陸南部 マグニチュード5.7 震度4
2011年3月11日(金) 19時12分 19時09分 石川県加賀地方 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月11日(金) 19時07分 18時59分 福島県沖 マグニチュード5.0 震度2
2011年3月11日(金) 19時02分 18時57分 茨城県沖 マグニチュード4.7 震度3
2011年3月11日(金) 19時00分 18時55分 茨城県沖 マグニチュード5.3 震度3
2011年3月11日(金) 18時56分 18時52分 福島県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月11日(金) 18時55分 18時47分 三陸沖 マグニチュード5.7 震度2
2011年3月11日(金) 18時47分 18時43分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月11日(金) 18時47分 18時42分 三陸沖 マグニチュード5.6 震度3
2011年3月11日(金) 18時41分 18時37分 茨城県沖 マグニチュード5.4 震度2
2011年3月11日(金) 18時38分 18時34分 福島県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月11日(金) 18時32分 18時27分 宮城県沖 マグニチュード5.3 震度3
2011年3月11日(金) 18時21分 18時20分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月11日(金) 18時25分 18時19分 茨城県沖 マグニチュード5.1 震度3
2011年3月11日(金) 18時21分 18時15分 福島県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月11日(金) 18時07分 18時04分 茨城県沖 マグニチュード5.1 震度3
2011年3月11日(金) 18時03分 17時58分 栃木県北部 マグニチュード4.1 震度3
2011年3月11日(金) 18時02分 17時54分 福島県沖 マグニチュード4.8 震度3
2011年3月11日(金) 17時52分 17時47分 福島県沖 マグニチュード6.0 震度3
2011年3月11日(金) 17時45分 17時41分 福島県沖 マグニチュード5.8 震度5+
2011年3月11日(金) 17時43分 17時40分 --- マグニチュード-- 震度5+
2011年3月11日(金) 17時38分 17時35分 茨城県沖 マグニチュード5.5 震度3
2011年3月11日(金) 17時36分 17時34分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月11日(金) 17時34分 17時31分 福島県沖 マグニチュード5.8 震度4
2011年3月11日(金) 17時23分 17時19分 茨城県沖 マグニチュード6.7 震度4
2011年3月11日(金) 17時16分 17時12分 茨城県沖 マグニチュード6.4 震度4
2011年3月11日(金) 17時09分 17時05分 福島県沖 マグニチュード5.8 震度3
2011年3月11日(金) 17時00分 16時54分 福島県沖 マグニチュード5.5 震度3
2011年3月11日(金) 16時47分 16時45分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月11日(金) 16時44分 16時38分 岩手県沖 マグニチュード5.9 震度4
2011年3月11日(金) 16時34分 16時30分 --- マグニチュード-- 震度5-
2011年3月11日(金) 16時34分 16時29分 三陸沖 マグニチュード6.6 震度5+
2011年3月11日(金) 16時20分 16時15分 福島県沖 マグニチュード6.8 震度4
2011年3月11日(金) 16時08分 16時06分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月11日(金) 16時13分 16時04分 岩手県沖 マグニチュード5.8 震度4
2011年3月11日(金) 16時06分 16時01分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年3月11日(金) 16時02分 15時57分 茨城県沖 マグニチュード6.1 震度4
2011年3月11日(金) 15時59分 15時49分 岩手県沖 マグニチュード5.8 震度3
2011年3月11日(金) 15時51分 15時46分 宮城県沖 マグニチュード5.7 震度4
2011年3月11日(金) 15時47分 15時41分 岩手県沖 マグニチュード5.7 震度4
2011年3月11日(金) 15時31分 15時27分 --- マグニチュード-- 震度4
2011年3月11日(金) 15時32分 15時26分 三陸沖 マグニチュード7.2 震度4
2011年3月11日(金) 15時20分 15時18分 --- マグニチュード-- 震度4
2011年3月11日(金) 15時24分 15時15分 茨城県沖 マグニチュード7.4 震度6-
2011年3月11日(金) 15時14分 15時09分 --- マグニチュード-- 震度5+
2011年3月11日(金) 15時12分 15時08分 --- マグニチュード-- 震度5-
2011年3月11日(金) 15時17分 15時06分 三陸沖 マグニチュード7.0 震度5-
2011年3月11日(金) 15時01分 14時46分 三陸沖 マグニチュード9.0 震度7
2011年3月11日(金) 7時49分 7時44分 三陸沖 マグニチュード4.8 震度1
2011年3月11日(金) 6時54分 6時50分 三陸沖 マグニチュード4.5 震度1
2011年3月11日(金) 6時46分 6時41分 茨城県南部 マグニチュード3.4 震度1
2011年3月11日(金) 3時17分 3時14分 宮城県北部 マグニチュード3.5 震度3
2011年3月11日(金) 2時00分 1時55分 三陸沖 マグニチュード5.3 震度2
2011年3月10日(木) 20時34分 20時30分 三陸沖 マグニチュード4.5 震度1
2011年3月10日(木) 20時25分 20時21分 三陸沖 マグニチュード5.1 震度2
2011年3月10日(木) 18時07分 18時02分 三陸沖 マグニチュード5.2 震度1
2011年3月10日(木) 18時03分 17時59分 三陸沖 マグニチュード4.7 震度1
2011年3月10日(木) 17時14分 17時08分 三陸沖 マグニチュード5.7 震度2
2011年3月10日(木) 10時25分 10時20分 三陸沖 マグニチュード4.7 震度1
2011年3月10日(木) 9時03分 8時58分 三陸沖 マグニチュード4.8 震度1
2011年3月10日(木) 8時42分 8時37分 三陸沖 マグニチュード5.1 震度2
2011年3月10日(木) 6時29分 6時24分 三陸沖 マグニチュード6.6 震度4
2011年3月10日(木) 6時27分 6時22分 --- マグニチュード-- 震度4
2011年3月10日(木) 6時06分 6時01分 三陸沖 マグニチュード4.8 震度1
2011年3月10日(木) 3時51分 3時45分 三陸沖 マグニチュード6.1 震度3
2011年3月10日(木) 3時21分 3時16分 三陸沖 マグニチュード6.2 震度3
2011年3月10日(木) 2時05分 1時59分 三陸沖 マグニチュード4.7 震度1
2011年3月10日(木) 2時03分 1時58分 岐阜県美濃中西部 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月9日(水) 23時29分 23時24分 三陸沖 マグニチュード4.6 震度1
2011年3月9日(水) 21時08分 21時03分 三陸沖 マグニチュード4.6 震度1
2011年3月9日(水) 20時33分 20時28分 三陸沖 マグニチュード5.2 震度2
2011年3月9日(水) 19時18分 19時13分 三陸沖 マグニチュード4.7 震度1
2011年3月9日(水) 18時00分 17時55分 三陸沖 マグニチュード4.6 震度1
2011年3月9日(水) 17時08分 17時02分 三陸沖 マグニチュード5.2 震度2
2011年3月9日(水) 17時02分 16時56分 三陸沖 マグニチュード5.0 震度1
2011年3月9日(水) 16時20分 16時14分 三陸沖 マグニチュード4.8 震度1
2011年3月9日(水) 15時30分 15時25分 三陸沖 マグニチュード5.1 震度1
2011年3月9日(水) 15時21分 15時14分 三陸沖 マグニチュード4.7 震度1
2011年3月9日(水) 15時19分 15時12分 三陸沖 マグニチュード4.6 震度1
2011年3月9日(水) 13時51分 13時46分 三陸沖 マグニチュード5.1 震度2
2011年3月9日(水) 13時42分 13時37分 三陸沖 マグニチュード6.1 震度3
2011年3月9日(水) 13時37分 13時32分 三陸沖 マグニチュード5.1 震度2
2011年3月9日(水) 13時13分 13時06分 三陸沖 マグニチュード5.5 震度2
2011年3月9日(水) 13時14分 13時03分 熊本県熊本地方 マグニチュード2.6 震度2
2011年3月9日(水) 13時08分 13時01分 熊本県熊本地方 マグニチュード3.1 震度2
2011年3月9日(水) 13時05分 12時59分 熊本県熊本地方 マグニチュード2.8 震度2
2011年3月9日(水) 12時24分 12時19分 三陸沖 マグニチュード5.3 震度1
2011年3月9日(水) 12時17分 12時08分 三陸沖 マグニチュード5.9 震度2
2011年3月9日(水) 12時11分 12時02分 三陸沖 マグニチュード5.2 震度1
2011年3月9日(水) 12時03分 11時57分 三陸沖 マグニチュード6.3 震度3
2011年3月9日(水) 11時57分 11時45分 三陸沖 マグニチュード7.2 震度5-
2011年3月8日(火) 8時04分 7時58分 宮崎県南部山沿い マグニチュード2.6 震度1
2011年3月8日(火) 3時32分 3時26分 愛知県東部 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月7日(月) 22時52分 22時46分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.7 震度1
2011年3月7日(月) 22時49分 22時44分 トカラ列島近海 マグニチュード3.6 震度2
2011年3月7日(月) 19時18分 19時13分 トカラ列島近海 マグニチュード5.0 震度3
2011年3月7日(月) 18時54分 18時49分 トカラ列島近海 マグニチュード4.5 震度3
2011年3月7日(月) 15時18分 15時13分 東京都多摩西部 マグニチュード3.8 震度1
2011年3月7日(月) 12時21分 12時16分 内浦湾 マグニチュード2.1 震度1
2011年3月7日(月) 5時16分 5時11分 茨城県北部 マグニチュード3.8 震度2
2011年3月6日(日) 23時14分 23時09分 トカラ列島近海 マグニチュード3.8 震度1
2011年3月6日(日) 21時06分 20時59分 トカラ列島近海 マグニチュード2.2 震度1
2011年3月6日(日) 17時13分 17時08分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.8 震度1
2011年3月6日(日) 13時27分 13時22分 滋賀県北部 マグニチュード3.2 震度1
2011年3月5日(土) 22時30分 22時25分 福島県会津 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月5日(土) 16時24分 16時19分 岩手県内陸南部 マグニチュード3.3 震度1
2011年3月5日(土) 15時46分 15時41分 三重県中部 マグニチュード3.4 震度1
2011年3月5日(土) 9時31分 9時26分 宮城県沖 マグニチュード3.8 震度1
2011年3月5日(土) 6時56分 6時51分 和歌山県北部 マグニチュード2.9 震度2
2011年3月4日(金) 18時54分 18時49分 胆振地方中東部 マグニチュード3.5 震度1
2011年3月4日(金) 2時56分 2時51分 宮崎県南部山沿い マグニチュード2.9 震度2
2011年3月3日(木) 20時59分 20時53分 千島列島 マグニチュード5.1 震度1
2011年3月3日(木) 0時16分 0時11分 福島県会津 マグニチュード3.0 震度1
2011年3月2日(水) 12時13分 12時08分 奄美大島北東沖 マグニチュード4.3 震度1
2011年3月2日(水) 8時36分 8時31分 宮古島近海 マグニチュード3.2 震度1
2011年3月2日(水) 8時31分 8時27分 宮古島近海 マグニチュード4.9 震度3
2011年3月2日(水) 2時22分 2時16分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.9 震度1
2011年3月1日(火) 23時18分 23時13分 福島県沖 マグニチュード4.1 震度2
2011年3月1日(火) 17時08分 17時02分 山形県村山地方 マグニチュード2.3 震度1
2011年3月1日(火) 16時55分 16時50分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード3.6 震度2
2011年3月1日(火) 4時22分 4時17分 日向灘 マグニチュード3.6 震度1
2011年2月28日(月) 11時38分 11時33分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード3.8 震度2
2011年2月28日(月) 10時21分 10時16分 広島県北部 マグニチュード2.6 震度1
2011年2月28日(月) 9時08分 9時04分 日向灘 マグニチュード4.6 震度3
2011年2月28日(月) 4時37分 4時32分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード2.8 震度1
2011年2月28日(月) 4時08分 4時03分 岐阜県飛騨地方 マグニチュード3.8 震度3
2011年2月28日(月) 4時04分 4時02分 --- マグニチュード-- 震度3
2011年2月28日(月) 2時30分 2時25分 静岡県中部 マグニチュード2.3 震度1




(※ 情報の正確性については保証致しかねますので、正確な情報を得たい方は、日本気象協会のWebページをご覧下さい)



posted by トナカイ at 04:13 | Comment(1) | 地震速報 関東、東北の地震速報一覧 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大前 解説 大前研一氏による原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。その3

この記事は、前回までの記事、
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/13 その1
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/13 その2



に続き、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の放送
http://www.youtube.com/watch?v=U8VHmiM8-AQ




を文字に書き起こしたものです。

twitter等で、大前研一氏の解説動画が最も分かりやすいと評判でした。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が1時間も長いため、見づらいと思う人もいると思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約73分なのですが、この記事では、最後の15分の部分を書き起こしています。それ以前については、こちらに書き起こしてあります。

なお、「大前研一 解説」でググると要約を書いていらっしゃる方の記事が沢山見れると思います。そちらも参考になさってみて下さいね。


また、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)



-------------------------------------以下書き起こし(動画では63:00辺り〜)--------------------------














野中:BBTの会員の皆様も何か出来る事がないかという声がありまして、そこでBBTでは、エアキャンパスにフォーラムを立ち上げました。エアキャンパスのBBT共通という所にフォーラムを立ち上げていますので、皆様から情報、ご意見等をお寄せ頂いて、是非活用をしていきたいと思っております。ご協力をお願いします。

大前:そうですね、お金とか物もさることながらBBTらしいのは、今私が言ったようなアイデアですね。こういう風にすればっていうのがね。

野中:被災地の方に…

大前:それから、それを民主党にこれを提案していく。政権にこれを提案していく。これが非常に重要ですし、地元の代議士にそれを伝えるとかね。そういう事をする事が私は、それがBBTらしいんじゃないのかと。こういう風に思いますけどね。
それから、今度はですね、私の今週ってのがありましてね。実は私、今週台湾に講演で行ってまして。ナショナルタイワンユニバーシティ、NTUという所でですね、アジアパシフィックの教育産業に従事する、先生方を中心とした、大会。約800人の先生方がアジア・太平洋から来て、そして学生達も入れて、3000人くらいの所で講演をしてくると、言う事をやって参りました。これがその台湾大学の国立大学の入り口で、これ元々ですね、日本統治の時に作った東京大学と似たキャンパスなんですけどね。

(注:以後、youtubeでは写真が沢山表示される。)

私の右側に居るのが総長先生ですね。それでですね、こんなデカイ体育館がありましてね。
そこでやったんですけど。で、私の右側に座っているのが大臣さんですね。それからその次がですね、高麗大学の李先生という人なんですけど、この人がアジア太平洋の、インターナショナル教育のアソシエーション会長さん。その次が大学の総長さんですね。

野中:でも、広い大学なのに寄り添うように座ってらっしゃいますね。

大前:そうなんですね。それで、実は、エアキャンパス、まあ大学ですから、新しいものとしてエアキャンパス、それからモバイルキャンパス等デモをしようと思って、原君と一緒に行ったんですよ。所が、wi-fiの環境が悪くて、講演の直前になって、通じないんですと言ってきたんですよね。だからデモが出来ずにですね。限定バージョンで見せざるを得なかった。

でも、人が入る前は大丈夫だって言うんですね。でも、人が入って来たら、携帯をね、手元で使ってるじゃないですか、とんでもない連中ですね。ということで、スマートフォンが多いんで、それで急に動かなくなって。これがダメだった。それで、これがこの講演の内容ですけどね。1000人規模の人が50の国から来ていると。で、400の学校から代表が送りこまれて来てると。いう事を言ってましたね。それで、そういう話をさせて頂いたと。こんな感じですよね。

野中:すごいですね、大前さんが大写しになってますけど。

大前:今のがデモの所ですね。私の、先週のあれですね。所ですけど。それから夜の会食はこんなものが出てきてね。台湾の民族の歌ですね。楽団さんが出てきて。やってると。

野中:あれは民族衣装なんですね。
大前:そうですね。台湾の古来から居られる方々ね。それで、こういうのをもらいました。何だか良く分かりませんが。という事でね。それからこれがですね、まあ記者会見みたいな。例によって、台湾ですから、ありましてね。

野中:サイン会みたいになってますね。

大前:まあ、サイン会ですかね。これ、さっきの大臣ですね。もうテレビ局が出てきて、なんか、飛行機に乗ったら、あんた今朝見たよ。とか、そんな事を言ってる人がいましたけれども。という様な感じでしたね。

野中:そうですか。

大前:はい。本のお知らせを。

野中:はい。まずはプレゼントの当選者を発表させて頂きます。
こちら、大前研一さんがお書きになりました。「大前研一 洞察力の原点」。日経BPから出ています。こちらの本、サイン入りでプレゼントをさせて頂くという事で、当選者の方が決まりました。まずは、福井県の白川さん。「いつも、大前ライブを勉強させて頂いております。答えのない時代を生き抜くために、大前学長の心に響くメッセージを噛み締めて、考え抜き行動する力を身に付けたいと思います。」と頂きました。
そして、長野県の池田さんからは「いつも楽しく拝見しております。私にとっての大前研一ライブは、最初はニュース解説番組でしたが、最近では、私はこのニュースについてこう感じたが、大前学長はどうお感じになったのだろうという事を知るための貴重なツールになりました。これからもBBTのプログラムを通じて、自分が頭で考え、自分なりの意見を持つ習慣、技術を身につけて行きたいと思います」とご応募頂きました。
大前:いいですね。ニュースも頭の訓練と。

野中:そして、大前ジャネットさんの還暦コンサート、こちらも当選者が決まりました。まず、東京都のフクナガさん。「私も尺八を20年以上習っており、ジャネットさんのコンサートにとても興味アリです。是非ともコンサートを鑑賞したいと希望しております」と頂きました。そして、埼玉県のアダチさん。「ペーグル?(注:聴きとれず)のプログラムで学長のクラリネットやジニーさんの演奏がありますが、生で聞いてみたいと思いました。」とご応募致しました。
当選された方には詳細をお送り致しますので、お待ち下さい。

大前:頑張ります。4月9日ですね。
野中:楽しみですね。そして、新たなBBTからのプレゼントなのですが、以前ご紹介をさせて頂きました、シェアに関する本、えーまずは、小林弘人さんが監修なさいました、「シェアshare」。こちらの本を10名の方にプレゼント致します。

そして、もう一冊。三浦展さんがお書きになりました、「これからの日本のためにシェアの話をしよう」。こちらも10名の方にプレゼントさせて頂きます。ご応募は、いつもの様に、BBTのホームページ。会員のページの下の方にあります、お知らせ。ここの所に載っております。

大前:そうですね、お二人ともBBTに出てくれているんでね。馴染みの人もいると思うんですけど、是非本も参考にして頂きたいと思います。10冊ずつせしめて参りました。

野中:プレゼントさせて頂きます。是非シェアしましょうという事ですね。お待ちしております。では、ニュースに参りますが、今日はyoustreamで番組ご覧頂いている方がいらっしゃるんですが。

大前:そうですね。今日は今の所までyoustreamでですね、皆さんご覧頂いていた。という事ですが、youstreamの方々はここから先は有料になりますという事ですね。原子炉の問題がありましたんで、皆さんの関心も非常に高いという事で。今日は公開をさせて頂きましたけれども、是非、然るべき手続きをして、我々の仲間になって頂きたいと思います。
Youstreamの方、是非入って頂きたいと思います。ここでひとまず失礼を致します。




続き(3月19日放送分)はこちら
http://genshi.seesaa.net/article/191498566.html



タグ:大前 解説
posted by トナカイ at 03:02 | Comment(0) | 大前 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月16日

大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。その2

【追記】3月19日 午前03:05

続きを書きました。
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/13 その3


【以下本文】

この記事は、前回の記事、
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。その1


に続き、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の放送
http://www.youtube.com/watch?v=U8VHmiM8-AQ




を文字に書き起こしたものです。

twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいと評判でした。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が1時間も長いため、見づらいと思う人もいると思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約73分なのですが、この記事では、30分〜60分の部分を書き起こしています。最初の30分については、こちらに書き起こしてあります。最後の13分は出来次第また更新したいと思っています。

なお、「大前研一 解説」でググると要約を書いていらっしゃる方の記事が沢山見れると思います。そちらも参考になさってみて下さいね。


また、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)



-------------------------------------以下書き起こし(動画では30:03辺り〜)--------------------------






大前:で一部さっき言ったブローウインドウから表に出たやつ(注:放射性物質)が近くの草原に行って、牛が草を食べて。そして牛乳の中に、おじいさんに付着したヨウ素が、同位体のヨウ素が牛乳から出たってことで、その辺りの物が売れなくなったわけですよね。これが実際スリーマイルに起った最悪で、スリーマイルよりも今回の方が遥かに悪い。というのはもう表に核分裂のものが出ちゃったわけですよね。しかも5kmか10kmか、いきなり20kmにしましたけど、かなり広範囲にわたって。それから、東北電力の方で、女川の方でもこの放射線が非常にデリケートなカウンターでやったら出ちゃった。あっちまで行っちゃってるという事はかなり広範ですね。

ただ、付着したものとすると、洗えばいいんですね。私なんか学校、MITのとき、実験してる間に飲み込んじゃったんで。ボディーカウンターですと、鉄の同位体ってのはカウンターが出てくるんですよね。だから、この程度ってのは、今のレベルってのは別にビックリするようなことじゃなくて、私のやつは半減期50年ですから。以来まだ50年経ってないんで、まだ半分にもなってないという事なんですけど。そういうのは中に飲んじゃうとずっと続くんですけど、今回の場合は早く洗い落としてしまえばね。それほどの害は起らないと思います。ただ今後ですね、やれミルクにあった、玉ねぎから検出された、野菜についてた、てな事になっちゃうと思うんですよ。そうすると、福島の漁民、農民がちょっとでも朝日新聞やNHKがガイガーカウンターでもってガーンってやりましたって言うと、もうこれは東電は賠償だけで大変なことになりますよね。
だから、今後社会的な問題が起って3号炉が大丈夫としてね。3と2が大丈夫としても
今出たヤツだけで、結構その辺を騒ぐと思います。私自身は今回出た程度ではね、チェルノブイリなんかに比べると遥かに少ないし、出た事は出たけど、そんな最悪の事にはならないと。こういう風に思いますけどね。しかし、スリーマイルに比べれば、相当な所まで行っちゃったと。これはやっぱり水素を逃さなかったと。

野中:あまり情報がよく分からない時に映像が出てきましたからやっぱり衝撃は大きかったですよね。

大前:そうですね、あれは友人と話をしていて、水素を取り出さないと大変なことになるし、もっと恐ろしかったのは、格納器の中でこれが起っちゃうとなると、結構大変なんで。四角い格納容器なんで飛んじゃったという事でね。ある意味中で起るよりはよかったと思いますけどね。

それで、事故の、序列というのも変ですけど、チェルノブイリってのはレベル7って言われてますよね。でスリーマイルはレベル5です。あの時はほんの少し表に出ただけですが、今回のやつは今のところ6になってると。で、この後炉心が溶融して、表に全部、核分裂生成物が飛び出す事があるとすればですね、7になると。いう事ですね。でも恐らく、少なくとも、今の所、スリーマイルよりは派手に表に出しちゃったと。いう風に思います。それで、今回の原子炉の、建屋の中という事ですけど、今申し上げたようにね。沸騰水型の原子炉ってのは下の方で、水を焚いて、それで上に蒸気が出る、沸騰する。沸騰水。それがタービンを回す。そして、そのタービンを回したものが復水器という所に入っていって、
外側の二次交換機という、外側から来てる交換機で、冷まされて、そしてまたここに戻ってくる。それがまた上の方から注入されて、そしてまた冷却をすると。
この炉が比較的、東電が好きな一つの理由は、地震の時に、制御棒、下から突っ込むんですね。下から突っ込むんで地震で揺れてる時に、燃料棒が4mもこうあるのが、こんなやって揺れてる時に、ここ突っ込むの大変なんですよね。でも、下から突っ込むんで、比較的入りやすいと。だからこそね、私は、程度によって、もうちょっときつくなるまで我慢して動かす、という事をしないと、もっと凄い反省をしちゃうと、原子炉を6基も同じサイトに置くというのはリスク高いという事が、前の柏崎の時もばればれになりましたよね。
同じ場所で直下型の断層で行っちゃいましたから。で、今回も、同じ状況で、殆ど同じ場所にこれだけの物を置いてると。でこれは、住民対策をやりやすいから。「ごめんね」っつって「いい」となると、そこに2つも3つも置く。ってのが東電の得意技で、日本はこれに見習って、敦賀なんかでもね、2つ3つとどんどん持ってっちゃいますけど。しかし今回みたいに、幾つあってもお互いにね同じ状況でもってひっくり返るというのがバレバレになりましたんでね。これはもう大反省材料ですよね。
で、しかも、その要因がね、1,2,3、それぞれ全部が瀕死の重傷を負ってる患者が担ぎ込まれてるっていうのをね、全部解決するだけのスタッフがいないと思うんですよ。だから、そういう状況で、且つ電源が無いためにモニターも出来ない。正確なメジャーも出来ない。でこうすればいいっていいってのは分かってても、このバルブとかね、フランジャーポンプさえもね、駆動出来ないと、こういう状況ですよね。だから、一個ずつ違う条件にするとかね、そういう事をしないといけないというかね。今回ものすごいはっきりしましたね。
住民対策が大変なんでね、どうしてもね、納得してくれる所にこう置いちゃうと、いう事ですね。


--原子炉は世界に売れるか?(動画では37:38辺り〜)--


で、この後ね、さあ、世界に、日本の原子炉が売れるかという心配をしている人がいますが、もうダメでしょうね。日本でももう原子炉の建設は出来ないと思います。
スリーマイルの後、アメリカは1台も作れなかった訳ですから。スリーマイルでさえも。
で今回みたいに、の東電のお粗末なね、バックアップ体制とか、いざとなったらこれが動かなかったとか。そういう事ですよね。それから設計思想の中にも水浸しになったらどうなるのか、そんなことも考えてないのかと。で、まあ、これは正直いって、考えてないというか、当時想定出来る事は全部考えたんですけど、今回のようなものってのは考えて無いわけですよね。全部ボックスの外で起っちゃってるから、だから、どう避難されてもしょうがない。で、後でどんなに説明しても、後で、これを見ちゃった人たちはもう納得しないという事で、日本での原子炉の設計はまず不可能になります。この後ですね。という事は日本の原子炉を海外で売ることもできなくなる。アメリカがそれ出来なくなりましたからね。で、そこで日本が漁夫の利で売ってると、こういう状況になった訳ですから。これはもう終わったと考えていいと思いますね。

それから、この後東電の様な会社が原子炉を抱えていられるか、という問題が出てくると思います。即ち、民間企業が原子炉のような巨大リスクを持つもの、で、今回かなりの人が被ばくしたとしますよね。そうすると、農業に対する補償とか、色んな補償をやっていきながら。3号2号がどうなるかってのは未だ分かりませんけども、仮に同じような事になっちゃったとしても、もし仮に此処で止まっても、3号ももうつぶすつもりですからね。
民間企業が原子炉をやるってことはまあアメリカでも、経済計算したら出来なくなっちゃったわけですよね。そういう状況になると思いますね。だから、原子炉は、もう国が公営会社みたいのを作って、そこでやってくというね、やりたければ、続けたければね、そういう事をしないとね。今までみたいに、民間企業に対して国家、特に経済産業省、原子力委員会とかね、そういう所が、法案委員とかね、そういう所がやってるっていういびつな形ではなくて、もう国そのものがやると。そして、東電とか、東北電力等に、売電する。電気を売る。国がやりたければ。もう民間企業としてはもう無理だと。いう状況に今後なると私は思いますね。

それから、国家戦略でやってきたプルサーマル。これが出来なくなります。というのは、3号機ってのはプルサーマルなんですよあれ。だれもまだ言ってないけどね。あれはプルサーマルなんです。だから、あれが同じ問題を抱えて、同じ状況になって。海水を注入するって言っちゃいました。

今日枝野さんは真水を入れたけど、その真水ポンプがダメになって、海水入れたって言ってましたよね、これ究極の選択ですね。この比較的新しい3号炉で、しかも、プルサーマルでもって命がけで説得をしてやってきたものがですね、同じような状況になっちゃったと。いう事はね、これでもうプルサーマルの推進は出来なくなります。
だから、国がどうしてもプルサーマルをやりたければ、公営事業化して、自分で自分の責任の中でプルサーマルをやってくと。いうことしか。もう東電はプルサーマルをもう一度申請してやってくと言う事は、企業としては、リスク取れないと思うんですね。

だから、3号炉が失敗してね、海水入れちゃいましたんでね、復活するとしてもものすごい長い期間掛かりますし、結構大変なんでね、多分海水入れた瞬間に、これの再使用を諦めたと思うんす。常識的にはね。ただ復活する方法は無いわけじゃないんですけど、常識的には諦めたと。思いますね。


--ヒロノさん(受講生?)からの質問--

野中:ヒロノさんからも質問を頂いていて、原子力発電所のリスクが改めて明らかになりました。日本の電力政策を見直す好機ではないかと思います。日本は今後とも原子力発電を続けるべきでしょうか。続けるとしたら、どのような地震対策を施すべきでしょうか。

大前:今申し上げた通りですね。即ち、続ける事は出来ないと思います。こういう状況でね、これを続けていくという事は恐らく出来ない。で、しかも、あれだけですね、バックアップの全ての方策が無くなっちゃうと。で、いくらそれが巨大地震であっても。巨大地震であっても、巨大津波であっても、最後の砦がこれですよってのが、今までの説得の材料だったんですね。それは格納容器で、今回はその格納容器はもったんですけど、格納容器からもれた水素がね、外側の建屋をぶっ飛ばしちゃったわけでしょ。という事は、いくら国民に説明しても、守るべきものは守ってますと。まあ、今日の枝野さんですね。



--枝野官房長官について(43:20〜)--



所で枝野さんは非常にね、官房長官としてこの原子炉の問題については、よくやってると思います。あのような難しいテーマで、余計な事を言わずに、言わなきゃいけない事は言って。なるべく分かったらすぐに言うと。しかも、言葉に無駄が無く、相当ですね、普段の枝野さんと違う慎重な態度ですね。だから、彼はね、私は、これで成長してるんじゃないかと思いますね。

野中:東電の発表に比べると、ずいぶんこう慎重に発言してらっしゃるので、どうなのかなと思って見ていたんですけど。

大前:私は枝野さんは政治家としてこの問題初めて、ですよね。素人ですから。それで、菅さんがかすんでる。本件に対してはね。だから、枝野さんは、これに対しては真摯に、慎重にやってると思いますね。で、東電がね、ちゃんと出てきて、こういう状況ですよと言わないといけないし、東芝も作った人間としてこういう事だという事を説明する、という事が必要なんですよね。ただ、原子炉の問題ってのは昔からそうなんですけど、いくら言っても素人の人には分かってもらえないというところがありますんでね。難しいとは思いますけど、やっぱり当事者が出てこないとね。枝野さんが、私の理解では、比較的正確に言わなきゃいけない最低の事を言っている。後で嘘ついたって言われないようにね。そういう風に言ってるって事はね、私はやっぱりこの、本件の取り扱いでは、菅さんでもダメだったと思うしね。まあ他の人よりも、彼で助かってる部分もあるんじゃないかなと思う。ただ、まあ今の質問に対しては、

野中:もう今後続ける事自体が難しいという事ですね。

大前:無理だと。思いますね。アメリカもスリーマイルの後は、もう全く前に進まなくなりましたんでね。いくら日本でも、これは難しくなると思います。

野中:一方でこんな意見も頂いてまして、大学院のシバタさん。

今回、爆発まで起きましたが、国内最大の地震によく大きなトラブルもなく耐え、日本の原発技術の優秀さを示せたと思います。と。

大前:まあ、トラブルは絶えなかったんですね。要するにシャットダウンのとこだけなんですね。さっき言ったように、沸騰水型ってやつはシャットダウンは簡単に出来るんですね。だからむしろ、一台でもいいから動いてくれた方がよかったんで。私はこれ設計思想の中に甘い所があって、そういう最悪の時には一台動かす工夫をするべきだったと思いますね。いずれにしても、日本の優秀さは無かったという風に考えた方がいいと思います。

野中:もうひとつシバタさん。津波に対して何か対策はあるのでしょうか。今後、こうした原発の施設や原発に対して。

大前:だからもっと高い所に置いとかないとしょうがないですよね。今回は7mに対応していますが、実は悩ましい事に、海から色んなものを搬送しているんですよね。冷却水も海から取り込んでますよね。したがって、あそこに港があるんですけど、そこのために、一応津波がここまでと、しかも、防御がありますから、その防御を超えて津波が入ってくるなんて想定してなかった。今度の気仙沼と同じですよね。こういう風に色々やってたから、来ないだろうと思ってたら、来ちゃった。実際には14mという事ですから、じゃあ14mの津波が想定出来たかというと、今回の津波を見るまではだれも想像できなかったと思いますね。で、実は今回が初めて、津波の、一番恐ろしい形の津波がどういう形でもって陸の中に入ってるか、ものすごい映像が取れてる。
プーケットの時には、素人の観光客がパパパって撮ったようなものしかなかったけど、今回は、ヘリコプターで撮ったやつもあったし、色んな放送局の人、それから素人も随分上手い人が撮ってるとかいうのもあって、刻銘ですよね。
だから、世界中がもうビックリするくらいね、津波ってのはこういうもんだっていうのが分かったと思います。
で、実は原子炉の設計の時に、こういう津波が在り得るってのは想定してないですね。
津波ってのはこういう風になっている所で盛り上がるっていう様な事ですから。今回の設計から、14mを想定するってのは割に大きいと思います。あ、ご免なさい、7mってのは。ああいう平らな所でね。7mってのは。でも14m行っちゃったって事ですよね。
だから今度設計するとしたらね、基本的にはもう、30mとかね、そういう所にやらないと行けないと。
だから普段の燃料の搬送とかも不便になりますし、色んな物資の供給が不便になる。が、それはもうしょうがない。それからやっぱり、いくつもの原子炉を重ねてやってくというやり方はもうダメだし、バックアップもまるで違うものにしないといけないし、まあ少し頭冷やして、何十年かそういう事を考えて、再開に帰するしかないと思います。それから外部電源もね、もうすこし変電所を多様化する、まあ1か所の変電所から全部来ちゃうと。原発てあれだけあると、凄い容量でガーって行くじゃないですか。でそれで変電所でもってグリッドに入れてく訳ですよね。だから変電所そのものってのはね、何箇所かに分散しないといけないという事も分かった訳ですよね。だから、今回の反省事項を包み隠さずやれば、安全性はウンと高まりますけども。しかしそれを乗り越えて、世論を「じゃあやりましょうよ」と持ってくよりも、まあここは皆さん我慢して、35%電気を使わない方向にして、全てをLEDに変えて、そして、エアコンとかなんかの効率も少なくとも30%良くしないと売っちゃいけないと、言うぐらいの所に、シフトしていく、これしかないでしょう。幸い日本は成長してないんで、今後エネルギーが要るって事はないんでね。こういう風な事から、35%エネルギー効率のいいようなエアコンとかそういうのにしていきゃいい訳でしょ。そっちの方に行くんじゃないかなあと思いますね。今の質問に対しては。






--海外の動き(50:20〜)--

野中:海外でも脱原発の動きが加速しそうです。
ドイツのメルケル首相は12日、ドイツ国内の原子力発電所の安全性を緊急点検する方針を明らかにしました。福島第一原発の事故を受けてドイツで稼働中の原発への不安が高まった事が背景にありますが、ドイツ政府が脱原発政策の実現を急ぐ可能性もあります。


大前:ドイツはメルケルさんの時にね、この後、グリーンパーティーなんかに、反対運動があったのに、ようやく原発を再開しようかと、言う所まで来てたんですけども。自分のとこの原発会社はアレバというフランスの会社に売っちゃいましたから。自分の会社はもう無いんですけど。言ってた矢先に今のドイツにある炉は全部古いです。したがってそれをもう一度再点検しろと。まあドイツは幸い地震とかそういうのははあまりないんでね。あれですけど。非常用電源セットというのは大体DG。ディーゼルジェネレータあるいはジェンセットと言われるものなんでね。殆ど同じ事やってると思うんですよ。だからこの辺は見直す必要があります。ドイツお得意のタービン式とかね。なんか別な物を幾つか入れるとか。そういう事をやるんじゃないですかね。

で、今後中国で120基も計画されてますんで、これは中国にとっても悩みですね。あの国はよその国とは違って、民衆に対しては「大丈夫だよ」っていったら、もうやっちゃうんでしょうけど。あと、インド、ロシア。で、ロシアなんかちょっとお笑いなんだけども。チェルノブイリの経験を日本に提供しようなんて言ってますけども。ふざけるなと。炉心がもう全然違うしね。あれは。日本からも治療に行って、色々助けてあげたんですけども。チェルノブイリみたいなものとはね、全然、原理が違う原子炉なんで、あれのような事はですね。似たようなものでね、日本もこういう事をやってると、ロシアの経験を分けてあげようと、こういう事を言ってますけど、ちょっとそれは違うという事ですよね。

で、アメリカも原子力、日立とか東芝とかが受注してます。で、これが宙に舞う可能性は
0ではない。それから、今回の原因が、日本ユニークで他の所にはない原因で、アメリカでは起りえないと。言う事を周辺住民が納得するまで、これやらないといけないと。こういう、重たい十字架を背負ったと、言う事だと思いますよね。



--今後の対応(53:15〜)--

野中:日本の対応なんですが、国会はひとまず休戦です。与野党は14日の衆参両院の国会審議を全て取りやめる方針を固めました。14日に、衆院災害対策特別委員会の理事懇談会を開き、今後の対応を協議するなど、各党は国会対応で協力し、災害対策に全力を上げる構えです。
そして、質問を沢山頂いているのですが、まずは被災されている方。イイズミさんというのでしょうか。大震災で被災しています。地震発生直後からライフラインが止まり、3月13日の朝まで情報から閉ざされた状態でした。これほどの大災害では、緊急度の高くない場所に、公的な支援が来る可能性はないという事を思い知らされました。水の供給の目処は全く分かりません。自治体ごとの災害対策施策、特に情報提供、獲得についてのアイデアをお聞かせ下さい。と頂きました。

大前:これ、あの、95年の私の都知事選の時にね、阪神・淡路の地震が1月にあって、4月の都知事戦でしたので、そういう場所に全て公的な物を揃えてですね。非常用のさっき言ったジェネレーターセットみたいなものを置いて、食糧、緊急食糧とかね、若干の医療器具とか、勿論全ての電線とかそういったのを埋設する。そして、軟弱地盤を。今回も東京でも湾岸の所はね、軟弱な所が液状化していて、非常に不便みんなしてるわけですけども。このようなものを作り替えて、特に軟弱な所の液状化をしない技術というのを、建築会社はみんな持ってますんで、そういう事を、お金を掛けて、同時にやり、街の所謂街並みというか整備をしていく提案をしたんですけどね。まあ、以降16年経ってるわけなんですけどね、全くなされてない訳ですよね。
これが優先順位のナンバーワンだと思いますね。やっぱり一定期間ごとに、こういったものを持ってないといけないと。それから、皆さんは今回携帯電話を持っていて、これに頼ったんですが、電池がなくなりますよね。で、電気が落ちてる。今回の原子炉と同じ状況を想定したらいいんですよ。あれ、動かないんですよ。で、どうなるかという事なんですが、人と連絡も取れない。したがって、公民館に行って、訪ね人みたいな事を書かないといけないという。そういう状況に戻っちゃいましたよね。やっぱりその、電池のバックアップ。当然の事ながら、懐中電灯とかそういうやつだけじゃなくて、携帯のバックアップ。それからIpadなんか持ってる人も、電源が無かったらどうしようもないんですよね。私はいつも持ち歩いてるものは、必ず、自分の携帯電話のスペア、これが1こ分ですよね。で、充電する時には交互に充電して、いつも両方とも入ってる状態を確認しておくと。それから、あとですね、コンビニなんかで売っている、このぐらいの大きなやつでもって携帯の後ろにこう突っ込むとかなり長い間、で、また、それが充電も出来る、様になってますね。あれを一個もっとく。いう事ですね。これだと、大分寿命が違うと思いますんでね。私の場合にはですね、そういう風にして、少なくても1,2,3と、3重、まあ原子炉のエンジニアなんで、1,2,3のバックアップを持っておくという癖があるんですけど。入れてるものは、普段持ち歩いている小さいヤツには、スぺアのバッテリーしかなくて。パソコン入れてるアタッシュケースの方ですね。で、こっちの方に、今言ったような、売ってる充電のヤツを入れてるんですけど、あれではもしかしたらね、片方のあれが無くなっちゃってて、今回の時のように、それまで持ってきて無ければ、急いで逃げる。その時にはそれもまあ無いという事ですよね。だから、考えればきりがないんですけど、しかしながらライフラインってのは携帯になってきてるんでね、電源の無い時に携帯をどうやって動かすか、と。言って、いままでこんなことやって(リールを回す動作)自分で発電機を付けてやってる人を見た事ありますけど、このへん、大きな反省事項ですよね。



--twitterについて(58:10〜)--




大前:それからtwitterですか。

野中:はい、携帯電話でのtwitterやskypeでコミュニケーションツールとして連絡を取り合ったという方、大学のマキタさんやシライシさんからも頂いてるんですが。

大前:そうですね、あのー電話が通じな

野中:(割り込むように)これは私も今回、非常にこれ思いました。

大前:そうですね、電話が通じなくてもtwitterってのはワンパケットで行きますから、したがって、いわゆる隙間の中にポンっと入って行けるんですね。そういう点でtwitterは非常に切れずに済んだ。電話の場合にはボイスを完全につないだ状態になってしまうんで、
込みあってきたら入れない訳ですよね。だから、エンドtoエンドが開いてる電話に比べると、ネットがいいし、その中でもtwitterみたいな、パケット一発飛んでいけばいいわけですから。という事ですよね。

野中:ソフトバンクはメールもちょっと送受信が上手く出来なかったんですけどtwitterは全く問題なかったですから。

大前:そうなんですね、ええ。メールは複数のパケットが住所を持って飛んでいきますんでね。これは比較的大変なんですけど。今回はtwitterが上手く言ったという事を皆言ってますね。



--日本の対応能力について(59:20〜)--



野中:そしてアダチさんからです。地震発生時は欧州に居ましたが、海外メディアからは「有志以来最悪の地震が、世界で一番準備され、訓練された国を襲った。犠牲は出たが、他の国ではこんな正しい行動は取れないだろう」と評価の声があるようです。日本の対応能力、大前学長はどのように評価されますか。

大前:これはやっぱりね、中国なんかでもね、日本人がなんて道徳観があるんだろうと。だれも盗みをやってないし、パニックになってない。

野中:コンビニエンスストアできちんとレジに並んでるという事に、外国人の方は非常に驚いているみたいですね。

大前:そうですね。それからコンビニがひっくり返ってて、あれだけの物が散乱してても、だれも盗んで盗って行って無いと。いう所は驚きでしょうね。だから、中国人が改めて日本人の道徳の高さっていうのをビックリしたという事で。まあ良い事もあったという事ですが、私は正直ね、あっけにとられて何をやったらいいのか分かんないというくらいすごかったんだと思いますね。だから、精神的なダメージってのがこれからどっと疲れが出てきて、今後、仮設住宅とかそういう所になってくるとね。やっぱり、村全体が壊滅的状況になってると。村の半分の人が今行方不明だけども、海の中に流されてるっていう可能性が高いわけですよね。そういう事が分かって来た時の、何て言うんですかね、落胆、これと闘っていくというか、これをどうやって克服していくかというのは、これは、阪神・淡路の比じゃないでしょうね。阪神・淡路も大変でしたけど、しかしながら、今回のような、跡形もなくなるというものではなくて、私も阪神・淡路直後に私も入りましたけど、ピロティー式の所がこういう風になってたり、火災で幾つか焼けてたりということで、「すげえなあ」という感じはしたけれども、あん時は、救済の人が入りやすかったです。現実に自転車で、救済で大阪から色んな物を運んだり、ウエットティッシュとかそういうのが必要だとかそういう事がありましたけど。今、東北はそこまでの、後、ウエットティッシュがこのくらい必要だとかね、そういうのが無くて、もうみんな思いつくままに、「ミルクちょうだい」「水ちょうだい」とこういう風になってますよね。この後が大変ですね。この後何週間かした時にね、やっぱりそういう怒りが出てくるんじゃないかという風に思いますね。



野中:大学院のフジキさんからメッセージを頂いております。
大前学長。BBTの皆様。11日は突然の地震に困惑された事と思います。
今後も東京電力の輪番停電があり、インフラの完全回復にはまだ時間がかかりそうですが、過去に例の無い今回の地震を乗り越える事が出来れば、そこから多くの教訓を得る事が出来、自信を取り戻す事が出来ると思います。皆で協力して困難を乗り越えましょう。と頂きました。

大前:ええ。必要な事ですが、私が今民主党に言ってるのはね、オーストラリアのジェラードさんにならって、来年1年間だけですね、消費税を1%上げさせてくれと。東北大地震の救済のためにね。で1%と言うと約2兆円ですから、今の臨時予算で2000億という事でね。さらに赤字国債をこれ以上出すと、日本国債が暴落する可能性がありますから。
したがって、そういう事をしないで、日本国民がこの救済のために1%の消費税の増税を認めると。しかも、1年間だけですと、いう風にやるじゃないですか。そうするとね、私は、もっと国民は結束すると思うんです。で、この、キャッシュレジスターなんかを6(注:消費税を6%)に直すのに時間がかかるというのであれば、来年1年というものがそれだと。で、今はそれを前借りして2兆円だというと、これは国債のレーティングは下がらないんですね。だからそういう風にしてですね、クイーンズランドの大洪水の時に、ジェラードさんが、前でもこの番組で言ったように5万ドル以上の人たちは所得税1%。とこういう事をやった訳ですよね。これ国民はこれを受け入れたんですよね。だから、私もね、日本もここでね、この問題の解決は、これ以上政府に大判振る舞いをさせて、そして国債のレーティングが落っこちてしまったら、もう両方ドサンと行きますね。今回の原発みたいな状況になっちゃいますから。したがって、そうならない為に、国民の人たちに負担をお願いしますと。或いは被災地以外の所だけ消費税を6にするってのも構わないですよ。で、そういう風にすると、約2兆円ですから、これで復興費用に充てると、いうとね。もう大手を振って、街をですね、二兆円でもって昔よりもはるかに綺麗に。しかも高台の方に移して、作って、しかも下の方を公園にしてしまうと。いわゆるフラットプレインというやつですね。そういう風にしたらね日本は強くなりますね。だからそういう事を少し考えろという事でね、私もこの週末は電池を食って、携帯でもってガンガンこの連中に言ってたんですけどね、彼らも非常にそれは良いアイデアだと。いうことでね。これはもしかしたら、今死に体の菅さんの所も、サッチャーさんが死に体になってるときに、フォークランド戦争になって、それでいきなりね、サッチャーさんがリーダーシップを振るって、以後強い、鉄の宰相と言われるようになったんですけど、チャンスなんですね。ですから、災い転じて福となすというのは酷い言い方ですけど、しかしながらここでですね、日本の結束、強さ、そして国民がですね、ただ単にあっけにとられてるだけじゃなくてね1%の増税はいいです。というとこまで行けばね。私は、より強い日本になるという風に思いますんで。そういうアイデアを彼らに出してやったんですよ。














続きはこちら
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。その3



posted by トナカイ at 18:52 | Comment(3) | 大前研一 原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/13 その1

【追記@3月22日16:48】
本記事の続きをこちらに書き起こしました。
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/13 その2
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/13 その3
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/19 その1
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/19 その2
大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。3/19 その3




--------------以下本文----------------


この記事は、bbt(ビジネス・ブレークスルー・757チャンネル)
http://bb.bbt757.com/

の放送
http://www.youtube.com/watch?v=U8VHmiM8-AQ







を文字に書き起こしたものです。

twitter等で、大前研一氏の解説が最も分かりやすいと評判でした。(僕も見たところ、非常に分かりやすかったです。)

しかし、動画が1時間も長いため、見づらいと思う人もいると思います。
そこで、文字に書き起こしてみました。

大前氏を始め、動画の権利者や、bbt関連者の方、削除以来等ございましたら、ご連絡頂けますと幸いです。即刻削除致します。
宜しくお願い致します。

動画は約73分なのですが、この記事では、最初の30分を書き起こしています。後半部分は本記事先頭のリンクよりご覧下さい。

なお、「大前研一 解説」でググると要約を書いていらっしゃる方の記事が見れると思います。そちらも参考になさってみて下さいね。


また、正確さよりも、読みやすさを重視しております。なので、一部省略した部分があります。
(「あー」とか「そのー」等、意味の無い発言については割愛する。等。)


出演者(敬称略)

大前研一(おおまえけんいち)
野中美里(のなかみさと)



-------------------------------------以下書き起こし--------------------------



--挨拶--


大前、野中:こんばんは。

野中:大前研一ライブの時間です。今週は、私、野中美里がキャスターを務めます。どうぞよろしくお願いします。今夜も世界、そして日本のニュースの中から、皆さんのビジネスに直結するニュースを大前さんがピックアップし、解説します。また皆さんからの質問にもお答えします。番組中でも結構ですので、お寄せ下さい。お待ちしております。
さて、大前さん、今週は大変な1週間になりました。

大前:そうですね。災害にあわれた方々、心から御見舞申し上げたいと思います。今の所、BBT関連の受講者、受験生、学生、その他で、大学レベルでは連絡が取れていない人が5人くらいいるんですけどね。
ただ電源も落ちてるし、無事だとは思いますけれども、お互いに連絡を取り合うというかね。クラスの中ではそれをやってくれてるんですけど。今回のような大災害というと、阪神・淡路の時を思い出します。95年の1月にありましたけども、あの時も連絡を取り合うのが非常に大変だった事を覚えています。
今回皆さん及び、皆さんの関係各位、親戚、会社の方々、大変な苦労をされていると思います。是非、力を出して乗り越えて頂きたいと思います。

また、我々BBTの方にも色々問い合わせというか、激励を頂いてます。BBTは秋葉原の方は20名くらいが家に帰れずに、結局泊まるという事になりました。で、この六番町ビルの方もですね、何人かが止まりましたけど、最終的には20キロくらいの距離を歩いて帰った人も出てきてしまうと。「泊まったらいいんじゃないか」と思うんですけども、次の日が土曜日と言う事でね、歩かれたみたいです。
ウチの息子もお台場に居て、12キロ歩いて帰ってきたと言ってましたけども、そういうことで、皆さんドラマがかなり、今週はあったんじゃないかと思います。

野中:被災された皆様にお見舞いを申し上げると共に、引き続き余震が続いていますので、十分お気をつけ頂きたいと思います。今日はまず、地震に関連するニュースからご紹介をしていきたいと思います。

大前:そうですね。地震関連のニュース、色々な質問も来てますので、これから行きたいと思います。




--東日本大地震について概要(動画では02:47〜)--





野中:被害が拡大しています。11日午後2時46分頃、三陸沖を震源とする大地震が発生し、地震の規模を示すマグニチュードは9.0と、記録が残る1923年以降、国内最大となった事が分かりました。日本列島付近を走る複数の断層が連動して活動する連動型だったため、激しさを増したというのが有力な見方になっています。

大前:そうですね。死者の数は今の所、カウント出来ているだけで、えー、日本独特の数え方なんですね、死んだ人がだれかという事が分かって初めて勘定するという。恐らく、所謂行方不明者と言われている人たちが数万人になって、この人たちはほとんどが流されたか、依然として瓦礫の下におられるという事で、最終的にはですね、死者の数は数万人になると。もう瞬時に、金曜日の段階でそう思っていたんですけど。数百人と言う事で、日本人は凄いと、津波警報でもって、直ぐにね、避難して。凄い国だという事が情報として海外に飛び交っていましたけれども。

もちろんそういうラッキーな人も沢山いたんですけども、しかしながら、高い所に逃げなさいなんて言われても、高い所の無い所まで入ってきてますから、逃げる場所がなくて、家と共に、避難、災難にあわれたと思います。したがってあの地域、あるいは今後想定される東海地震の時にですね、必ずしも湾の内側というね、リアス式海岸の内側ってのはチリでもやられてますけど、そうじゃなくて平らな所でもあれだけのモノが出てくるとなると、色々な事を考え直さないといけないし、それから、やはりその、ところどころに避難場所みたいなものをね、公的なもの、公民館みたいなものをですね、ちゃんと一定距離で作る様な、そういう街づくりの根本をやらないといけないという事が、非常にはっきりしたんじゃないかと思います。

それから、チリの地震の反省でね、防波堤はかなり出来てたんですけども、今回の地震ではそれを乗り越えるか、回り込んできちゃうと。いう事で、あれが何の役にも立たなかったと。これは関係者は恐らくものすごいショックだったと思うんですね。その後街の中に入って行って、内陸何kmも入りこむというのはね。
チリ地震の反省はちゃんとやってものすごい金を掛けて、防波堤を作って。大丈夫という事になっていたものがこういう風になったということはね。今後分析をし、大きな反省のポイントになるんではないかと、言う風に思います。

今回の地震というのは、テレビでも報道されてますように、日本の気象庁もオーストラリア、或いはアメリカの情報を分析してですね、一番恥ずかしいやつですけど、8.8と言っておきながら、9.0に直しましたよね。これオーストラリアのデータを使って直したんですけど。9.0というのは、例としては、非常に少ないカテゴリに入る大きなものですね。世界的にも、カムチャッカとか、アラスカ、チリ、スマトラですね。プレートの入り込む所で観測されているものと言う事ですね。

この後としてはですね、東海、南海のこのプレートとこれがどう絡み合うのかというのは全く分かりませんけれども、500kmに渡って大きなプレートが動いたという事なので、「さらに活発になる」という人と、「これは無関係」という人があって、私もそのへんは分かりませんけども、暫くは予断を許さず、もしかしたら影響を受けるかもしれないと。これだけの大きな地殻変動があったわけですから。

それからもう一つ、金曜日に既に、私の原子炉の友人なんかに連絡を取り合って、話をしていたのはですね、地震と津波はもう起っちゃった。だからこれはある意味過去形の問題なんですけど、これからの問題は、原子力の方が大変になるぞと。いう事を金曜日に言いまして、で、民主党にも電話をして、これは制御不能の状態になるという事をいったんですけど、その時はまだ認識が非常に甘かったんじゃないかと。

昨日もですね、私はあのー原子炉関係の友人とも話し合いをしたのですけれども。
結局何が起こっているのかと言うと、JALの123便と似てるんですね。
JALの123便がどういうのかと言いますと、テールコーンが飛んだときに、油圧系統の独立した2系統があるんですけど、その2系統共が飛び散ったテールコーンでもって切れちゃった。したがって二つあるから大丈夫だと、バックアップがあると思ってたやつが両方とも切れてしまって、それで、機長をして「ハイドロオールアウト」って叫んだわけですよね。つまり、翼が全く動かない。つまり操縦不能になったと、こういう事ですよね。

つまり今回の場合はですね、あのJALの機長が叫んだ事と同じで、制御不能になっちゃったと。制御不能とはどういう事かと言うと、全ての電源が切れてしまったと、いうことですね。勿論、蓄電池というのも置いてあるわけですけど、7時間くらいしか持たないと。いうことで夜には切れてしまったと。あとは乾電池で動くものしかないと。皆さん、その当時ご存じなかったと思うんですけど、メーターが読めないってことですよね。電気がないんだから。だから、中の温度がいくらなのか、どのくらいの状況になってるのか。コントロール室、中央制御室ってのがあるんですけど、そこにいてもね、もうメータが読めてなかったはずなんですよね。だからそういう状態でやるってことは、完全に最近の原子炉のオペレータはマニュアルで育ってますから、これは、完全にマニュアルの外側ですよね。

非常用電源として用意されてる2系統のディーゼルジェネレータ。DGというのがあるんですけど、これ2系統あるんですけど両方とも立ち上がらないわけですよね。で、立ち上がらない理由は、一つは、津波があそこを襲って、7mの想定で設計されているんですけど、14mの津波が来た。恐らくこれが、電気系統の色々なものを潮浸しというか、びしょびしょにしてしまって、機能しなくなってしまった。したがって海水の取り入れ、冷却その他ですね、これが出来ない状況になっていると。さらに都合の悪い事に、これは新聞、私は新聞を読んでないんで分かんないんだけどね、テレビとかネットとかでも書いてないんで分かりませんけど、変電所が福島の外側にあるんですけど、そこが倒れてたと思うんですね。というのはそれがあれば、外部電源が入ってきたはずなんで。だから、その外部電源があれば、また、東北電力との間には電気の融通がありますんで、他の発電所からも持って来れる。で我々が全部停電させても、原子炉だけはやる事が出来る筈なんですけど、多分変電所が倒れていて、外部電源が取り込めない状況になっていたと。したがって、外部電源がなくて、非常用の電源装置が動かない。バッテリーは8時間で切れる。

と言う事でですね、これが後知恵になるんですけど、多分その、原子炉っていうのは地震で緊急停止しなかった方が良かった。という事なんですね、。緊急停止してなければ、発電してますから、少なくとも3代全部緊急停止しないで、1台でも動いていれば。そこで発電してますんでね。だから地震の時の加速度で、600ガルぐらいで落ちるようになっていたんですけど、自動停止。もしかしたら、ここの設計思想に問題があったかもしれないと。最悪の場合。勿論、想定した津波、大波ですね、こういうものも全然足りなかった。

また、海側にそういう風なものを、電源関係のモノを持ってくると、これも問題だったわけですよね。
後知恵から言うとですね、そういうやつが全部マーフィーの法則というか、悪い方に悪いほうに行っちゃって、最後はどうしようもなくなっていたと。原子炉っていうのは、手を離しても止まるように出来てまして、その例えば今度の場合も緊急炉心冷却装置ってのが、ECCSってのがあるんですけど、それもポンプが無いと入ってこないわけですよね。だからもう電源が全くないという状態では入ってこない。普通は非常用ディーゼルでそれを落っことして、何千トンもの水がドサッと入ってくるようになってるんですけど、これも入ってこないと。それから、普通のポンプでは入らないくらい中が高温になってますし、一部はカラ炊きになってましたんで。中は圧力高いんで、そこに注入するっていうのは相当な加圧ポンプじゃないとダメなんでね、そういうものも現場にはなかったんだろうと。こう思うんですよね。

それからもう一つは、緊急の場合に炉心の上にね、ボロンと言いまして、ホウ素ですね、これあの中性子にとっては毒になるんで、制御棒、この場合には制御棒はハフニウムを使ってると思いますが、カドミウム、ハフニウム、ボロンが中性子を止める作用があるんで、核反応をね。バケツの中に水をいっぱい入れといて、ボロンが入ったやつがドーンと注入されるんですね。フランジャーポンプっていうのでドーンと注入するんですけど、これが電気がないんで、動かないわけですよね。だから、考えられる全ての事ってのはやっぱり「電気」というものを前提にしている。しかもそれは非常用とかバックアップ電源とか色々考えられてて。まあ最悪今回の場合もそうなんですけど、蓄電池のある間に、それをもう発動してしまえば良かったんですけど。

そういう事で、全てがダメ。だから我々が考えた、所謂原子炉の安全に関するバックアップの想定を、最初から全ての電気が切れてるってやつを全て想定してない。だから、そういう意味ではスリーマイルと非常に似ているんですけど、スリーマイルの場合も、オペレーターが発狂してるわけですよね。自分が運転してる間におかしなメーターのwarningが鳴りますんで、それを手動に変えて発狂して、またおかしくなって自分が責任を持ってやらないといけない。3回手動に切り替えて。手放してくれれば良かったのに、全部手動に替えては間違った選択を3回もして、半分炉心溶融で、今回と同じ様に水蒸気、水素の発生も起ってるんですけどスリーマイルの場合は大事故につながったんですけどね。あれと同じ様に、オペレーターが1度や2度はミステイクするけど、3回もそれをやるってのは想定外だったんですね。今は、オペレーターの判断がおかしいと思ったらポンと止めるようになってます。機械がね。

今回の、最大の反省事項と言うのは、やはり東電の若干の怠慢もあると思いますが、どんな事があっても非常用の電源、ディーゼルジェネレータですね。これは、どんな事があっても動くようにすると。それから、2系統ディーゼルじゃなくて、例えば1系統太陽電気、電池にするとか、それから風力にするとか、まあ風力があの地震に耐えたかというとね、風車がね、それは問題がありますけど。まあ系統、思想、その他を違うものにする。原子炉の場合は3 out of 2と言って、三つの違う系統の内2つを使えるようにするという。これですけどね。これ同じバックアップ置いてたんで、3つ目としては蓄電池を置いていたんですけど、これもパーに。そういうことですよね。

だから今回の場合はですね、比較的早い時間に全部想定外になったと。で、表からの電源を取るという事は、通常やるんですけど、これが入ってこないってことは、多分変電所のところか、あるいはそのサイトの中の所謂変電所があります、電気を受けるやつ。電気を受けるやつと、受けるやつと送るやつがあるんですけど、そこの所が水浸しになっていると、いう可能性もありますよね。でも何れにしてもメインの方の変電所がやられて動いてなかったんじゃないかと、いう可能性が高いと、こういう風に思いますね。
それでしょうがないから、発電機を持った車ですね。ジェンセットという、工事現場でよく使いますんで。それが50台も来たけど、1台しか動かないという。
なんて言うか。もう考えられないシナリオですよね。でしかもそれをマニュアルで育った人達が、一生懸命考えながらやると。


で、最後何が起こったかって言うと、最初の第一原発の方ですね、1号に関しては、もう、これは、言葉はおかしいですけど、オシャカにしちゃったと。つまり、この炉ってのはどういう炉かと言うと、46万kwの原子炉で、古いんですよね。したがってもう46年くらいたってて、実はもう寿命を超えていて10年くらい延命して使っていたというヤツですから、最後はやっぱり、東電の判断としては、もうこれは海水を注入して、ボロンですね、フッ素(注:ホウ素の言い間違え?)を含んだ。元素記号で言うとBです。ボロン。ボロンを含んだ海水をブチ込んで、強制的に冷やしちゃおうと。言う事で、どっかパイプを開けて、そっから送ると。その時にもポンプは動いたという事ですから。それで、炉心をまず、海水びたしにしちゃったと。ホウ酸を含んだ海水浸しにしちゃったと。こういう事ですよね。それは、もうそれで、しょうがないと。

それからもう一個は、外側の格納容器があるんですけど、この格納容器というのが非常に頑丈なものなんですけど。この中も、下には水が入ってるんですけど、中まで全部海水を注入して。したがって万一炉心が暴走を始めた時に、仮に圧力容器が壊れたとしても、外側の格納容器にはホウ酸も入ってるし、水もいっぱいあるという事でね。これをヒートシンクとして、少なくても内側が爆発しても、水のクッションでもって、外側の強烈な格納容器の方は破損しないと。こういう捨て身の戦略。

ということは、この瞬間にスリーマイルと同じ状態でオシャカというか、後はコンクリ漬けにして、50年か100年経って、どうするか、後の人に決めてもらうと。あの原子炉はその瞬間に終わっちゃったんですね。ただ、まだいわゆる崩壊熱という熱が、ずっと出続けてますので、予断は許さないんですけど。海水の注入に成功していれば、それからボロンが十分に入ってれば、核暴走する可能性は非常に少ないけれども。熱がどんどん上がってきて、それで溶けてしまうと、結局、もう一回ですね、臨界になって暴走する事はあるんですね。で暴走した時に、核分裂が急加速しますんで、体膨張が起りまして。その瞬間に飛び散って。でその飛び散った勢いが非常に大きいと圧力容器を破ると思います。で破って外側に出るけど、それで終わりですね。

こういうものってのは、ジェーン・フォンダのチャイナシンドロームなんかで「炉心溶融で下にたまったやつが溶けて中国まで行っちゃう」という嘘の物語がありますけど。実はこのモノってのは、主としてウラン酸化物です。だから2700度で溶けて、火の塊になるんですけど。それで鉄は溶かしちゃいますから。下にドンと行きますけど。その時に、これだけ沢山の水があると、それで、大体収まると思いますし、そこで核暴走、つまり臨界の形、丸い形を取ると臨界しやすくなるんで、臨界を取った時には、物理的に膨張「バーン」としますんで、ものすごい温度が上がりますんで、膨張した時に臨界の形はもうしない。ということで、特に周りにボロンがあれば、それで一貫の終わり。暴走からみると。止まるんですね。これで暴走は避けられるだろうと、つまり、チェルノブイリ型ってのは暴走しちゃって、これは世界中に飛び散っちゃったんですけど、あそこまではいかないだろうと。

恐らく炉心のメルトダウンというのはまだ可能性は0ではないけど、仮にそれが起こっても、外側の容器の方に、つまり中の圧力容器じゃなくて格納容器の方に十分な水が入ってて、そこに落っこちてきちゃった時は、多分それで止まるんではないかと。ものすごい熱がありますから、それで蒸気出しますが、元々そういう蒸気をお釜で炊いてBWRてのは沸騰水型、そこで焚いて上のモノを出すようになってますから。多分そのくらいの状況になったとしても、そっから先暴走して飛び散る事は多分ないだろうと。その代わり、その犠牲として、代わりに、もうこの炉は使わない。という風に決断したんだろうと。こう思いますね。政府の言ってる事が正しくて、そこに全部海水が入りましたと言う事であればね。




--爆発した原因について(22:40〜)--




何故爆発しちゃったのかと言うとですね。炉心の方ですね。炉心の方の棒っていうのが、燃料棒っていうのがありまして、そこにペレットという燃料そのものが入ってるんですけど。かなり使った燃料が入ってると。思われるんですね。そこでだんだんとカラ炊きの状態になってきたと。それで、最終的には上から、全部で4mの燃料棒、4mくらいの長さなんですけど、50cmとか1mとか言ってたのが、1m70cmくらいまで上が水がない状態になって、カラ炊きの状態が続いて、あのままもうちょっと待ってたら完全にカラ炊きになってメルトダウンする。こういう状況になってたと思うんですけど。カラ炊きという非常に危険な状態になると、被覆管というのが、これが実はジルコニウムで出来てるんですね。なんであんなもんで創ったのかという話もあるんですけど、昔のやつはジルコニウムで出来てるんですね。今はステンレスが多いんですけど、ジルコニウムで出来てると。で、このジルコニウムっていうのは、高温の水蒸気と反応すると、水素が出て、ジルコニウム酸化物になっちゃうと。化学反応が起っちゃうんですよね。そういう風になると脆い。

で、そういう脆い所に中側で、いわゆる核分裂で出来た生成物、これはガス系のものもあるし固体系の物もあるんですけど、そういうものが中から押してますから、破裂して、フレークといってね、バラバラになって出てきちゃう。そういう状態でね、ガスがぴゅーんと出てっちゃったんだと思うんですね。水素が出ると。で、水素が上に溜って。でその後重要な事は、圧力容器の中で水素が表に出ちゃった。つまり、どっかに穴があって格納容器に出て。格納容器も、水素は軽いので、どっかに穴があって。特に、外側に出す、圧力が溜まってきたんでね。放出するという事を言ってましたので、そういう風な所から、水素そのものが上へ上へ来て。かなりの圧力で押されて、格納容器から、建屋の方に出ちゃったと。で、この建屋が中に水素が沢山溜まってくると。で、これはある程度想定されてますので、普通は水素をもう一回酸化させて、つまり水にするという装置がついてるんですけど、電気が無いので、これが上手くいかないという事ですよね。したがって上に溜ってると。

で、普通、建屋というのは負圧になってます。負圧ってのはどういうのかと言うと、マイナス。マイナスの圧力で、あの中で放射性の物が仮にあっても表に出ない。空気的には表の物は入るけど、こっちの物が出ないと。そこまで配慮してあるんですけど、圧力高くなってくると、ボーンと破ってですね。表に開くような、そういうブローウィンドウというのがあるはずなんですけど、ブロワーがあるはずなんですが、それがやっぱり電気がなくて、機能しなかった訳ですよね。だから今も3号機はそういうクリティカルな状況になってると思います。だから、あそこを破って水素を表に出しちゃわないと。1号と同じようにブローアップする可能性があると。それからそのスイッチを入れると、その瞬間にそこから火花が出る可能性があります。だから、その時に水素に火がつく可能性がある。水素は上に出るんで。スイッチが下にあればいいんですけど。そういう事ですよね。で、その水素に火がつくと、酸素と合わさって、昨日みたいな爆発になると。こういう事ですよね。これは想定出来ていた事なので、何故その水素を有効に逃すような事が出来なかったかというと、それはもう放射線のレベルがものすごく高くて、バルブを、本当は電気で開けるバルブなんですけど、それを手動で行ってますよね。あの人達はもう決死隊ですよね。恐らく10分とか、それ以上は働けないような環境になってたと思うんですよ。

それで、かろうじて空いたと言って喜んでいた所、上に溜ってる。今度、上のウインドウを開けるという事が出来ない。行くと危険だ。という事で、これも躊躇しちゃったんでしょうね。ここも決死隊が出て行って、水素を出してれば、それでよかったんです。3号機はそこまで来てますんでね。だれかがあそこに出口を作ってあげて。水素は表に出やすいですから、サッと出しちゃうと。で、しかもその時にコンコンコンなんてやってると火が出ちゃいますから。

で、ここから先が非常に重要な事なんですけど、核分裂生成物が炉心から、圧力容器からさらに格納容器に入って、格納器の外に出て、部屋の中に充満してったと。それが、水素の爆発でもってバーンといっちゃって、そこら中にバーンと散っちゃったという事ですね。

写真で後で見て頂きますけど、写真で見るとですね、相当広範囲に散ってますんでね。それでですね、いきなり近所の介護ホームとか救助のバスを待っている人が浴びちゃったと。ヨウ素が多かったという事ですけどね。という事は、リアルな核分裂生成物が表に出ちゃってる。という事なんですね。表に出てると。で、それが散っちゃったという事ですから、チェルノブイリよりも(注:恐らくスリーマイルの言い間違え?)はるかに悪い状態です。チェルノブイリはこれが殆ど起らずに、全部コンテイナー、いわゆる格納容器の外側のビル。東電の場合は四角かったですけど、あれが丸いビルがあるんですけど、チェルノブ、あのー、スリーマイルの場合、そっから外には出てないんですね。





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大前研一の原発(福島原発)の解説動画を文字に書き起こしました。その2


posted by トナカイ at 00:36 | Comment(14) | 大前研一 ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
リンク集
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